うなぎの特徴
日本人なら良く知っているはずの魚ですが、案外知らないことも多い魚です。彼らは(彼女?)どんな魚でしょうか?ちょっと基礎知識をお話します。
うなぎとは?
ウナギ科(Anguillidae) ウナギ属(Anguilla) の魚です。世界中の比較的暖かい地域に生息しています。世界中には19種類がいますが、このうち4種類が食用とされています。日本に生息しているのはニホンウナギとオオウナギがいます。一般的に食べられているのはニホンウナギです。オオウナギは泥臭くて食用には向かないようですが、近年ニホンウナギの高騰でこれを何とか食べようと研究もされています。成魚は1m~大きいものは1.3mになるものもいます。
細長いヘビのような体形で、眼は丸くて口が大きいです。皮下に小さなウロコがあります。寿命は通常では20年~30年。産卵すると死んでしまうのですが、逆に養殖物は産卵させずに80年生きたものもいるそうです。はらびれはなく、せびれ、おびれ、しりびれがつながって、体の後半部にあります。色は背中が黒く、腹が白いです。えらのほかに皮膚呼吸も可能で、体の周辺が濡れていれば、土の上なども移動可能な生き物です。雨の日の路上に現れて、人をビックリさせることもあります。濡れていれば、たとえ切り立った絶壁も体をくねらせて這い登ることがあるため「うなぎのぼり」と、何かのきっかけで急上昇することの比喩に使われます。
うなぎはどんな魚?
泳ぎはうまくなく、スピードも遅いです。ヘビのように蛇行しながら泳ぎます。淡水魚ですが海で産卵、孵化をして、また川をさかのぼってくる「降河回遊(こうかかいゆう)」する魚です。産卵に関してはわからない事も多く、完全養殖は出来るものの、とてもコストがかかるので、商業化にはまだちょっと時間がかかりそうです。一般的には淡水魚と知られていますが、産卵時は太平洋を回遊する海の魚です。ちなみに鼻の穴は4つあり、嗅覚は犬並みとのことです。雌雄同体で川をさかのぼるときに雌に性転換する個体が出てきます。
うなぎの釣れる時期
場所によっては通年通して釣れる魚です。が、おいしく脂がのっている時期は夏~秋が良いようです。注意が必要なのは天然物保護のため、地域によっては「禁猟期間」が設けられている場合と漁業権がある地域もありますので注意が必要です。釣りに行く場合は、地域毎の条例と漁業権を調べてから行きましょう。
うなぎの釣れる時間帯
彼らは夜行性の魚です。昼間は泥や砂の中、穴の中などにかくれています。夜になると動き出して、甲殻類、水生昆虫やカエル、小魚などを食べてまわります。ですから時間帯は夜の時間がよいです。日没の10分から40分前後が釣れやすい時間帯です。雨が降って水が濁っている時が、特に良いです。梅雨の時期などは時間帯に関係なく昼間でも良く釣れます。
うなぎの釣り方
釣り方は、おもに3種類あります。ぶっこみ釣り、穴釣り、置きバリ釣りがあります。ぶっこみ釣りは投げ竿を使い、穴釣りは竹筒を使い、置きバリ釣りは竿は使わない仕掛けです。今回は初心者にも比較的簡単なぶっこみ釣りを説明いたします。
うなぎの釣り場
上流から海まで生息しています。釣りをするなら河口(汽水)域がよく釣れます。地域としては太平洋側の水生甲殻類が多い地域は釣れる確立が高いです。北限が青森とありますので、遠くまで行かなくても比較的近所の川にいます。ただ高級魚ですから、まつたけと一緒で釣り場の具体的な公開はあまり無いみたいです。まずは釣り場探しからはじめましょう!
釣り場探し
海とつながっていて魚道が整備されていて、上流にダム、せきなどがない場所。テナガエビ、ハゼ、などエサになる生き物がいる場所。コンクリート護岸の割目・蛇籠・捨石の隙間など、隠れ場があり流れのゆるやかな場所。橋げたまわりは良いポイントです。近所のそんな場所を探してみて下さい。上流から海まで広く生息していますが、その中でも河口域(汽水域)はよく釣れます。 特に太平洋側の水生甲殻類のテナガエビやケフサイソガニ類などが多い場所は確率が高く、 隠れる場所が豊富な付近は、夜にそこから餌を食べに出て来るため狙い目です。
タックル 仕掛け
竿
投げ竿は3メートル程度、15号くらいのものが良いです。ぶっこみ釣りではこれを状況で複数本用意します。
リール
リールは3号~5号のラインを使用します。100m程度巻ける中型のスピニングリールがおすすめです。