オモリ
6号から10号の中通しが良いです。中通しにするのはアタリを竿先にダイレクトに伝えることと、うなぎが違和感を感じさせないように(エサをくわえた瞬間の)するためです。仕掛けは市販されているので初心者はこれで良いと思います。
針
市販のハリスとセットのうなぎ用針を使います。ハリスは3号くらい、針は12号~14号程度を使用します。
鈴
夜釣りなので竿先に付けます。ヒットすれば鈴が鳴ります。一緒にケミカルライトを付ければもっとわかりやすく釣れます。
その他
竿を複数本使うので三脚が必要となります。うなぎ釣りには新鮮な状態で持ち帰るために、クーラーボックスではなくてビク(魚篭)とバケツを用意しましょう。釣った魚体はビクに入れておき、持ち帰るときにバケツにビクごと入れるのがよいです。また、夜釣りとなりますのでライトは持参しましょう。
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エサ
肉食性で口に入ればどんな動物でも食べます。が、うなぎ釣りは他の釣りより外道対策が必要です。ゴカイをエサにすると、マハゼ、ウロハゼが釣れやすくなり、 タカノケフサイソガニなどが根掛かりさせたりして、臭いを頼りに餌まで辿り着くより早く、他の魚がエサを食べてしまします。 カメジャコ、スジエビを使うとアカエイが釣れ易くなります。結果、外道ばかりが釣れることになりかねません。太目のゴカイ、イソメ、ザリガニ、太目のミミズ、ドバミミズ(数匹を房がけにしてボリュームを出す)、魚のむき身などが使いやすいエサとなります。
エサのつけ方
ミミズ、イソメ、切り身のエサなどはチョン掛け、通し刺し、などで針の根元まで刺します。エサが長すぎるとつつかれたり、うまく合わない場合もあるので、状況に合わせて、長いものは短く切ったり、房掛け、縫い刺しなどで使ってみてください。またエビ系のエサは尻尾根の部分をカットして真っ直ぐに付けましょう。二匹抱き合わせに掛けることもあります。うなぎは基本、生餌を好むので新鮮なものをチョイスしましょう。
うなぎ釣りのコツ
まずは時間、日没の10分から40分前後が一番良いようですが、日没後2時間くらいまでは釣れることが多いです。日の出前の朝マズメも確立は高いです。エサは端っこだけかじられないように工夫しましょう。岸から遠いところにはいないので、30m~40mくらいのポイントで大丈夫です。アタリがきたらすぐにはアワセないで、うなぎがエサをちゃんと飲み込む本アタリ(竿先が数回ゆれる)になったらアワセましょう。かかったのを確認したらすぐにリールを巻き始めます。途中で止めないようにリールを巻かないと、長くて細い生き物なので、ラインがからまって魚体に食い込んだりして大変なことになります。
見事釣り上げたらヌルヌルするのでタオルなどで頭をつかんで、プライヤーで手早く針を外します。からまった仕掛けをほどいているのは時間のムダなので、仕掛けは多めに持っていくことをおすすめします。投げてアタリが来るまでは待ち時間がありますが、エサは30分前後で交換しましょう。他の魚につつかれて針だけになっていることもありますから。なお小さいものはリリースしてあげてください。いずれ大きくなって帰ってきますから。
うなぎ料理
せっかく釣った獲物です。自分でさばいて食べたいですよね。そこで比較的簡単なさばき方を紹介します。用意するものは魚体の長さより大きな板。2mくらいで厚みも2cmくらいはあるものが良いです。次に大きめのカッターを用意します。それと千枚通しが必要です。
うなぎをさばく前に氷水に漬けます。苦しまないようにさばくために30分は漬けて下さい。次に「目打ち」をします。用意した千枚通しをうなぎのエラブタに刺す感じで、千枚通しでうなぎを板に固定します。カナヅチで叩いて固定して下さい。この工程が弱いと後で苦労します。このときうなぎの背が手前になるように固定します。さばきの工程で肩口から尾の先端まで中骨にそって一気に引くため、ちゃんと固定出来ていないと大変になります。さばくとき注意することは、うなぎの血液には弱い毒性があります。さばくときに眼に入ったり、手に傷口がないことを確認してください。なお、この毒は加熱調理すれば無くなります。さばくときは肩口から一気にカッターを走らせます。右手でカッターを使う場合は、反対の手で魚体を上から押さえながらやると上手にできます。何尾かやれば上手に出来るようになります。
うなぎの泥臭さを取る
表面の「ぬめり」にバクテリアがいるため泥臭くなります。さばいたあとに熱湯をかけるとぬめりが白濁します。これを包丁で丁寧にしごいて取り除き、最後に水道水で洗います。炭火で蒲焼にするために串を打つ場合も串を打ってから熱湯をかけてぬめり取りをして下さい。串は皮と身の間に打ちます。
まとめ
うなぎを身近に釣り上げて食べられたら嬉しいですね。太平洋を泳いで回遊する魚です。食べればスタミナが付くのもうなずけますね。しかし天然のニホンウナギは国際自然保護連合が「絶滅する危険性が高い絶滅危惧種」に指定しレッドリストに掲載しました。完全養殖が商業ベースで成り立つようになるにはまだ時間が必要なようです。釣りをするにも無益な殺生はひかえて、釣り人のルールを守って楽しく釣ることが大切ですね。