この魚、ネンブツダイに見えますよね。実はこの魚はクロホシイチモチとよばれる。ネンブツダイに非常によく似た魚です。ここではその見分け方を紹介します。クロホシイシモチとネンブツダイの違いは二点あり一つは目を横切っている黒いラインです。ネンブツダイの場合は上顎から目を横切るラインが通っています。クロホシイチモチの場合は下顎から目を横切るラインが通っています。二点目は目の上の黒いラインです。ネンブツダイは目の上の黒いラインが長く体の真ん中まで通っているのに対し、クロホシイチモチの目の上のラインは短くこめかみあたりで止まっています。この二点に注目して見分けてみましょう。
ネンブツダイを釣る方法
外道をあえて狙って釣ってみる。
あまり狙って、釣られるような魚ではないのですが、味は美味なので釣り方を紹介します。釣期は春から晩秋にかけてです。釣れる場所は堤防や磯で、餌はオキアミで釣れます。ネンブツダイは夜行性なので昼より夜の方が大量に釣れます。ネンブツダイは回遊魚ではなく一定の場所に居着く魚です。回遊魚とは定まった時期に、広い範囲で同じような経路を移動する魚で、代表例がアジ、サバ、イワシなどです。そのためネンブツダイの行動範囲はせまく、いつも同じような場所にいます。そのためネンブツダイを狙う際はネンブツダイが釣れ始めるまでポイントを移動しましょう。同じところで待っていても回遊してこないので釣りながらネンブツダイがいる場所を探しましょう。またネンブツダイは堤防や波止めに近い位置に多く生息しています。そのため遠投などはせず、足元で釣りましょう。一度釣れ始めたらそこで釣り続けましょう。無限にネンブツダイが釣れるはずです。ネンブツダイを締める際は氷締めで十分です。大量の氷に海水を加えキンキンに冷やします。そこにネンブツダイを入れることで簡単に締めることができます。氷水で手早く締めることで鮮度が保たれ美味しく食べることができます。釣れたら素早く氷締めしましょう。
ネンブツダイを釣らない方法
外道のネンブツダイ、できれば釣りたくないです。
ここではネンブツダイの避け方を紹介します。ネンブツダイを避けることで餌の節約、チヌやアジなど目的の魚の釣果アップにつながります。ネンブツダイを避ける方法は、ネンブツダイで釣る方法で紹介したことの逆のことを行えば良いです。ネンブツダイは堤防のすぐそば、つまり足元にいます。そのため遠くに投げることでネンブツダイの群れを避けることができます。またネンブツダイが釣れ始めた際は釣り場を移動しましょう。ネンブツダイは行動範囲が狭いので遠くに移動すれば釣れることはないです。ネンブツダイは夜行性なので夜釣りよりも昼の方がネンブツダイを避けることができます。また冬場ネンブツダイは深場に潜るため冬場に堤防などで釣れることはないです。そのためネンブツダイを避けたいのであれば冬場の釣りがオススメです。
ネンブツダイで泳がせ釣り
ネンブツダイでも大物が釣れる。
釣りたくなくても釣れてしまう厄介なネンブツダイ。そのネンブツダイもアジやイワシなどと同様に泳がせ釣りの餌として使うことができます。ネンブツダイで真鯛を釣る、そんなこともできるかもしれません。本当にネンブツダイなんかで釣れるのか、と疑問に思っている方も多いでしょう。そこで実際にチヌがネンブツダイを捕食する動画を紹介します。
この動画ではチヌだけですが、シーバスやカサゴもネンブツダイを捕食します。シーバス釣りに関してはネンブツダイが好んで使われるほどです。それでは実際に泳がせ釣りの仕掛けについてです。次の動画を参考にしてください。
動画では泳がせのエサにアジを使っていますが、ネンブツダイを泳がせの餌にする際は少し注意が必要です。ネンブツダイはアジに比べて非常に弱いため針をかける際にもたつくとすぐに死んでしまいます。また素手で触ると人間の体温が魚に比べて非常に高いので、火傷して弱ってしまいます。手を海水で冷やしてからネンブツダイを触りましょう。またネンブツダイに針を刺す際は背掛けよりも口掛けの方が良いでしょう。口掛けの方が魚が弱らず長持ちします。ネンブツダイで大物を釣り上げましょう。
ネンブツダイの飼育方法
設備さえあれば簡単に飼育できます。
見た目が愛らしいネンブツダイ、美味なだけでなく、観賞用としても人気があります。ネンブツダイを飼育する際は捕獲する際に注意が必要です。ネンブツダイは非常に弱い魚なのでなるべく傷つけないようにしなければなりません。釣りで捕まえても良いですが、なるべく空気に触れさせず、手早く針を外し水につけなければなりません。また釣りで捕まえれるネンブツダイは成魚なので育てるのが難しいです。できれば3〜4センチ程のネンブツダイをタモで捕まえて水から出さずに容器に移すことができれば完璧です。そこから先の水槽への魚の導入の仕方や水槽の立ち上げ方は以下の動画を参考にしてください。
まとめ
食べてみるとネンブツダイは美味
いかがでしたかネンブツダイの特徴や料理法などを紹介しました。いままで外道として嫌われていたネンブツダイ、これを機に美味しく召し上がってみるのはもちろん、観賞用として飼育してみてはいかがですか。