PEラインをマスターしよう!メリットから結び方まで

PEラインとショックリーダー、この素材の異なる2つを結束させるための結び方(ノット)はさまざまなものがあります。ここでは、PEラインの結び方をマスターしよう!というテーマのもとで、簡単なものから少しコツのいるものまで、PEラインの結び方をご紹介いたします。

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PEラインの基礎知識!

まず始めに、PEラインとは

まずは基本的なことですが、PEラインとは素材にポリエチレンを用いた繊維を編み込んだもので、マルチフィラメントラインとも言われています。ナイロンラインなどの単線ライン(モノフィラメント)とは異なる、複数本の繊維を編み込むことによって作られたラインです。

特徴①:引っ張り強度の高さ

PEラインはナイロンラインやフロロカーボンラインに対して、同じ太さで比べた場合に非常に引っ張り強度の高いラインです。その強さは同じ号数だと2倍以上にもなり、この強度と細さはメリットにつながります。しかし、直線的な強度は非常に高いPEラインですが、一方で摩耗や摩擦による熱に非常に弱いという弱点も持っています。

特徴②:ラインの癖がない

ナイロンラインやフロロカーボンラインは、素材そのものにコシ(弾力)があり巻き癖がつきやすいですが、PEラインには、そのコシがなく素材自体の癖や硬さについても全くと言っていいほどないです。そのためにラインが非常に柔らかいという特徴を持っており、長期間リールに巻きつけていても巻き癖がつくことはありません。

特徴③:非伸縮性

PEラインは極めて伸縮性がありません。そのため、非常に高感度な点が最大の特徴です。この非伸縮性により、魚が食い付いても伸びることがなく、アタリがわかりやすいため、高感度な点は大きなメリットでもあります。

特徴④:比重の軽さ

水の比重を1として、他素材の同じ号数のものと比べた場合、ナイロンラインやフロロカーボンラインは1〜2以下の比重であるのに対し、PEラインはおおよそ1以下となります。この水よりも軽い比重により、実際のルアーや仕掛け使用時には水中でゆっくりと漂うという特徴があります。

特徴⑤:劣化に強い

PEラインは劣化に強いという性質を持っています。ナイロンラインのように、吸水性や紫外線に弱い性質を持っているものは、日々の使用により劣化しますが、PEラインは吸水性がほとんどありません。また、紫外線による劣化も非常に少ないため、場合によっては経済的なラインと言えます。

PEラインのメリット!

PEラインのメリット①:直線的な力に対する高強度

メリットの1つ目には強度があげられます。前述の通り、PEラインは引っ張り強度が極めて高く、それでいて細いという特徴を持っています。このことは他のラインと比較して、より細いラインを選択することができるということです。細いラインを使用することで、仕掛けの飛距離向上にもつながり、さまざまな付加価値を生み出すことが可能です。

PEラインのメリット②:非伸縮性による高感度

2つ目は、最大の特徴の一つである、非伸縮性に伴う高感度な点をあげることができます。この高感度という特徴は魚のアタリや、地形の変化などのより多くの情報を手に伝えることができ、さらに、伸びがない分キャスト時の力が失われることが少なく、細さも相まって飛距離の飛躍的な向上を見込むことができます。

PEラインのメリット③:耐劣化性

3つ目は、劣化に強い点です。PEラインの特徴の一つである非吸水性は、海での使用時に海水の塩分を吸うことがないため、海水による劣化の心配はありません。さらに紫外線にも強いため、使い方によっては、長く使用することができるため経済的と言えます。

PEラインのメリット④:コシのなさ

ナイロンラインやフロロカーボンラインでは、ラインの交換には巻き癖の悪化が原因の場合があります。これらの素材は癖や硬さをある程度持っているため、長期間リールに巻き取った状態のままだと巻き癖がついてしまいます。一方でコシや癖、硬さのないPEラインの場合は、こういった巻き癖によるトラブルはないに等しいです。

PEラインのデメリット…

以上、ここまででPEラインの特徴とメリットをかんたんにご説明させていただきましたが、PEラインを扱う際に注意すべき欠点も、やはりいくつかあることもお伝えしなければなりません。以下はそれについてですが、PEラインのデメリットにはメリットであると同時に欠点にもなり得るものがほとんどです。では、順番にご説明いたします。

PEラインのデメリット①:非伸縮性・非柔軟性

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