マザーグースだけでなく日本の童謡の歌詞にもゾッするような歌があります。都市伝説ファンでなくとも一度は耳にしたことがあると思います。ここからは隠された意味があると言われる日本の童謡を紹介します。
かごめかごめ
かごめかごめ 籠の中の鳥は いついつ出やる 夜明けの晩に 鶴と亀と滑った 後ろの正面だあれ?有名な童謡“かごめかごめ”には、誰かに突き落とされ流産した妊婦説や囚われの遊女を表現しているという説もあります。いずれにしても小さい頃、この歌を歌っていると何か物悲しい想いを感じたのは私だけではないと思います。
さっちゃん
日本人だったら必ず一度は口ずさむ“サッちゃん”。この歌にもゾッとする意味が隠されています。4番の歌詞に注目したいと思います。サッちゃんがね 遠くへ行っちゃうって ほんとかな だけど ちっちゃいから ぼくのこと 忘れてしまうだろ 寂しいな サッちゃんこの歌詞はさっちゃんの死を暗示しているという説があります。
てるてる坊主
童謡てるてる坊主にも恐ろしい意味が隠されています。3番の歌詞に注目してください。 てるてる坊主てる坊主 あした天気にしておくれそれでも曇って泣いてたら そなたの首をチョンと切るぞ お殿様の前で晴天を祈祷するお坊さん。しかし翌日、雨が降ったために首を切られてその首を白い布で包んだことから生まれた歌と言われています。
どうして子供向けの歌に残酷な歌詞をつけるのか?
子供に聞かせる童謡の歌詞にどうしてこんな残酷な意味を持たせているのでしょうか?子供は時に善悪がつかないという特性から残酷な行動を取ってしまうことがあります。そういった子供に対して躾けを行うためなのか?或いは大人へのメッセージなのか?もう少し考察を深めたいと思います。
子供は残酷な生き物だから
時として信じられない行動を取る子供。子供は大人でも取らないような残虐な行動を取ることがあります。童謡の歌詞に残酷な意味を持たせたのはそのような子供の残虐な感性を利用したのかもしれません。
しつけや戒め?
大人が子供にしつけや戒めを与える行動には2パターンあります。1つ目は子供が過ちを犯した直後に叱るという行動です。これは子供に反省を与える絶好の機会となります。もう1つは過ちを起こすのを未然に防ぐために日常の生活の中で子供に気づきを与えるパターンです。残酷な童謡の歌詞とは後者のパターンではないでしょうか?
大人に向けたメッセージ?
子供が無邪気に歌う童謡。その歌詞に残酷な意味を持たせたのは大人への何らかの指針を示すメッセージではないでしょうか?ある時は財宝伝説の意味を持たせたり、ある時は警告を示したり。童謡の歌詞に秘められた意味とはかなりメッセージ性の高い内容だと考えれらます。
ロンドン橋落ちたが示すメッセージとは
ロンドン橋落ちたの歌詞に隠された意味とはこれまでの検証から女性の人柱説が有力だと思います。呪術や祈祷が盛んな時代、日本も含めて世界各国で建築物の壁などに人を生き埋めにし人柱をたてることが行われていました。人柱となった人間のエネルギーで建造物が壊れにくくなる迷信があったからです。
日本における人柱についてはこちらの記事が興味深いと思います。
ロンドン橋落ちたは鎮魂歌?
ロンドン橋落ちたを鎮魂歌と考えると説明がスムーズに行えます。二度と壊れない橋を造るために人柱となった女性の魂を鎮めるためにこの童謡の歌詞に盛り込んだ。それは決して時の為政者に分からないようにする必要性があったからです。
なぜロンドン橋落ちたを童謡にしたのか?
鎮魂歌ということがあからさまに分かってしまうと為政者に対して反旗を翻したことになり罪は免れないことになります。その意味をカモフラージュするために童謡として提供した。子供の童謡として歌い継ぐことができれば人柱となった女性の魂を永遠に鎮めることになります。
ロンドン橋落ちた 遊びのメッセージとは
ロンドン橋落ちたの遊びの時、アーチ役の二人は為政者を表しています。歌い終わりで腕で作ったアーチで通ろうとした子を捕まえます。これは為政者が人柱として決めた女性を捕らえることを意味しています。
ロンドン橋落ちたを遊びにした理由
ロンドン橋落ちたができた時代、人々は人柱を呪術的には認めていたものの人柱として犠牲になる人に対しては同情の念を捨てきれなかった。人々のそんな気持ちを後世に引継がれるように子供の遊びに反映させたと考えられます。
ロンドン橋落ちた 大勢で遊ぶ理由
ロンドン橋落ちたの遊びは少人数で遊ぶより大勢で遊ぶ方がおもしろく作られています。どうしてだか分かりますか?人柱になった人に対する鎮魂の意味で作られた歌ですので特定の人で遊ぶと誰が作ったかと分かってしまいますが、大勢だと分からない。つまりその時代の為政者に見つからないように工夫した遊びなのです。
楽しい思い出にある歌が怖いなんて…
歌詞の意味が分かってしまうと自分の子供に童謡を歌わせたり遊ばせたりするのに躊躇する方もいらっしゃいます。童謡を歌ったり遊ぶのに抵抗を覚える時は童謡を子供の躾けの一環として捉えることで解決できると思います。大切なことは子供が楽しむための童謡であるということを認識することです。
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