『鬼滅の刃』の柱とは?どんな漫画作品なのかも合わせて紹介
鬼に家族を惨殺され、鬼と化した妹を人間に戻す方法を追い求め戦うもどす年と仲間の姿を描いた純和風剣戟奇譚。時折コミカルにデフォルメされたキャラクターも人気の異彩を放つ作品。ダークファンタジーの新鋭・吾峠呼世晴(ごとうげこよはる)先生がJUMPトレジャー新人漫画賞佳作を受賞した「過狩り狩り」を前身とし週刊少年ジャンプに連載する人気作品です。
現在も10月16日に公開された「劇場版『鬼滅の刃』無限列車編」が記録的な大ヒット中。日本映画の歴代興行収入ランキングに食い込むことも現実的となってきているほどの話題作です。
あまりの人気ぶりに、1日に40回以上上映している映画館もあるそう。本当にとんでもない勢いですね。
<追記>
ついにタイタニックを抜いて歴代興行収入2位となったそうです!これはもしかすると「千と千尋の神隠し」を抜いて歴代1位になる日も近いかもしれませんね!
『鬼滅の刃』は大正時代が舞台!主人公は竈門炭治郎
大正時代の日本、少年は奥多摩の雲取山で父亡き後、炭焼きを生業として慎ましく暮らしていました。ある日麓の町へ炭を売りに行った帰りの夕暮れに知り合いの老人に「日が暮れると人食い鬼がうろつき出す」と呼び止められ、老人の家に泊まった翌朝、家に帰ると惨劇の後が待っていました。
家族全員を鬼と呼ばれる敵に惨たらしく皆殺しにされた少年・竈門炭治郎(かまどたんじろう)が、唯一生き残るも鬼の血が混入し人食い鬼に変化する妹・禰豆子(ねづこ)を人間に戻すため、憎むべき鬼と戦うために「鬼殺隊」に入隊し”鬼狩り”の道に進みます。
『鬼滅の刃』に登場する「柱」とは“鬼殺隊”のトップクラス
人食い鬼を狩る政府非公式組織「鬼殺隊」は数百名を超える構成人員により、人ならざるもの・人を蹂躙するもの・人の天敵である鬼を、文明開化の裏で”鬼狩り様”と呼ばれつつ悪鬼を撲滅する団体。そのトップクラスの鬼殺隊最高位の剣士が「柱」と称される九名です。各人が極めた流派に従いそれぞれ九つの柱の呼び名があります。
柱が持つ日輪刀には、刃元に「惡鬼滅殺」の四文字が刻まれており、それぞれの呼吸法に寄って最適な刀身と鞘・鍔・柄などの形状と能力を持ったものを担当刀鍛冶が制作し支給されます。
鬼殺隊のトップに君臨しているのは産屋敷輝哉
通称「お館様」と呼ばれる産屋敷一族の現当主・産屋敷輝哉(うぶやしきかがや)は、千年以上前に最初に鬼になった人食い鬼の祖、産屋敷一族唯一の汚点・鬼舞辻無惨(きぶつじむざん)を長年追い続け討伐するべく「鬼殺隊」を組織。顔の上半分は焼けただれており、童子に手を引かれている事から全盲であると思われます。
現代の言葉で言う1/fのゆらぎを発する声質で異能とも言える人心掌握術と圧倒的なカリスマ性を持つリーダー。鬼殺隊の主力戦力であり、我が強く曲者ぞろいの「柱」達からも絶大な信頼と敬意を払われる程の人格者だが、病弱体質を持ち30歳までには死んでしまう産屋敷家の宿命の中で死を覚悟するも、鬼舞辻無惨との戦いで自爆し命を落とします。
柱になるための条件は2つ!
10ランクが存在する鬼殺隊トップクラスの九名「柱」は一般の隊士とは隔絶する強さを持ち、鬼殺隊を支えています。その柱になるための条件は2つあるのですが、十代前半の少年少女の隊士の卵たちは育手による命をも落としかねない過酷な修練を経て、最終選抜に移ります。
七日七晩の間、生物として遥かに人間を超越した数十匹の鬼が囚われた藤の花の結界内で生き残らなければならず、その生存率は三割以下。そして更にそこから戦勲に合わせて十段階の階級を昇らなければなりません。また、戦死や引退などで柱が空席になった場合の選定基準もこれに準ずる形になります。
柱の条件①鬼殺隊の階級が「甲」であること
甲・乙・丙・丁・戊・己・庚・辛・壬・癸の十段階、命がけの選別をくぐり抜けた一般隊士は癸から始まり、鬼との実戦における戦勲により昇段し、給金も上がると言われていますが、実質過酷なまでの激戦で命を落とす隊士が後を絶ちません。その段位が最上位の「甲」であることが柱になるための条件の一つです。
柱の条件②鬼を50体以上倒すこと
階級が甲であることに加え、鬼舞辻無残直属の精鋭集団「十二鬼月の討伐」あるいは「50体の鬼の討伐」を満たした隊士から更に選別されます。鬼殺隊入隊からおよそ5年、早くても2年はかかると言われ、文字通り鬼殺隊を支える九人の柱はそれらの条件を満たした鬼殺隊最強の剣士達です。
次の章から「柱」のメンバーの強さランキングを紹介していきます。しかし「鬼滅の刃」ファンとして、それぞれの「柱」のファンとして、各々納得行かない順位があるかとも思われますが、そこはあくまで便宜上としてのランキングだとご理解いただければ幸いです。
『鬼滅の刃』柱メンバー強さランキング!第9位・胡蝶しのぶ
現東京都北区滝野川出身2月24日生まれの18歳、身長151cm体重37kg、趣味は怪談噺、好きなものは生姜の佃煮と言う、蟲柱・胡蝶しのぶは、指揮官としての手腕にも優れ、医学・薬学に精通し、怪我を負った鬼殺隊士の治療や、継子である栗花落カナヲの指導など鬼殺隊に無くてはならない女性、でした。
蟲柱・胡蝶しのぶ (こちょうしのぶ)
小柄な体格を活かしたスピードと鋭い突きが武器だが力は弱いため、「柱の中で唯一鬼の頚が切れない剣士」。他の柱と比較すれば戦闘力と言う点では敵わないが、自由自在に「毒」を操り触れれば即死レベルの猛毒で鬼を倒していきます。姉カナエとしのぶは子供の頃家族を鬼に殺され鬼殺隊に助けられ入隊。そのカナエも鬼に殺され怒りと悲しみに暮れます。
見た目は美人だが毒舌なキャラクターの胡蝶しのぶ
「顔立ちだけで食べていけそう」な美人と言われ、微笑みを絶やさず丁寧な口調で平和主義者のように「人も鬼も仲良くすればいいのに」と口にするが、”(鬼が)目玉を穿り出し内蔵を引き摺り出す壮絶な拷問に耐えて、罪を償ったならば”という条件付き。終始にこやかに告げる毒舌は鬼を絶対許さない信念の現れです。
当初、甘露寺蜜璃と同様、露出度が高い隊服を変態隠・前田から、渡されていたらしいが前田の目の前で火を付け燃やしたらしい。蝶屋敷の女子隊士は皆油とマッチを持たされているとの情報あり。しのぶの日輪刀は蝶のような鍔を持ち、細剣のような特殊形状をしており、刀身の面積が狭いため「惡鬼」「滅殺」は刃の根元に彫られています。
胡蝶しのぶは特殊な毒を使って鬼と戦う!
鬼の頚を切らずとも「鬼を倒せる毒を作ったちょっと凄い人なんですよ」と自ら言う通り、刀の先に塗った毒が鬼に触れただけで即死させるレベルの猛毒は、刀を鞘に戻す度に鬼の特性に合わせ自由自在に調合できます。また、鬼の術を解毒するスキルもあり、負傷した炭治郎や仲間たちは良く蝶屋敷にお世話になってましたね。
胡蝶しのぶは上弦の鬼・童磨と戦い死亡
鬼殺隊入隊後に姉カナエを殺した上弦の弐・童麿(どうま)との宿命とも言える戦いで、毒が効かない童磨に対し苦戦を強いられつつ、鋭い突きで童磨を串刺し勝利を確信するものの、接近戦に於いて童磨の抱擁で身体中の骨を砕かれ、育子である栗花落カナヲの目の前で命を落としました。
『鬼滅の刃』柱メンバー強さランキング!第8位・不死川実弥
東京は現中央区の京橋辺り出身11月29日生まれの21歳、身長179cm体重75kg、カブトムシを育てるのが趣味でおはぎが大好きな風柱・不死川実弥。全身に凄まじい傷を持ち性格も短期で粗暴、見た目の通りに好戦的。禰豆子の入った箱に刀を突き立て炭治郎を激怒させるほどだが、敬愛するお館様の前では理知的に振る舞うこともできる頭脳派?
風柱・不死川実弥(しなずがわさねみ)
逆立った髪に血走った四白眼で下手な鬼より恐ろしい見た目。言葉遣いも乱暴で、柱の一人伊黒と共に問題児キャラクター。出身は鬼狩りとは無関係な一般の家系であり、変人ばかりの柱の中では非常に常識人寄りな人物とも言えます。炭治郎の鬼殺隊同期に実の弟である玄弥がいます。
父亡き後、玄弥と家族を守っていたが、その家族を鬼に襲撃され必死の攻防の末鬼を倒すが、その正体が母親であった事で愕然となり、さらに夜明けに医者を呼びに行った弦弥が帰り、返り血を全身に浴びた自分と母親の遺体を見られ玄弥に人殺しと誤解されて以来大きな溝ができ、俺に弟はいないと突き放すようになりました。
短気で荒々しく好戦的なキャラクターの不死川実弥
その見た目と普段の粗暴な行いからは信じられない程、お館様の前では態度が変わる豹変ぶり「御館様に於かれましても御壮健で何よりです、益々の御多幸を切にお祈り申し上げます」と至って真面目な顔と口調だったので「知性も理性も全く無さそうだったのにすごいきちんと喋りだしたぞ」と思わず炭治郎も内心で突っ込みを入れます。
戦いの証?不死川実弥の体中に傷跡が残っている
全身の傷跡については本編でも未だ語られておらず実力に於いても未知数だが、鬼殺隊に入隊するまでに相当な鍛錬を積んだのであろうと言う見方もでき、風柱としての能力や実力は傷跡と共に今後明らかにされていくでしょう。
風柱に恥じないスピードを活かした戦闘スタイル
今の所実戦での戦闘は確認できないのだが、柱合裁判では炭治郎が反応できないほどの素早さを見せ、室内でも着地点の畳に傷一つ付けない事から、スピードを緻密にコントロールできるほどのスキルがあると思われる。不死川という名前からすると死なない柱なのかもと期待が高まります。
『鬼滅の刃』柱メンバー強さランキング!第7位・伊黒小芭内
蛇柱・伊黒小芭内は東京府八丈島出身9月15日生まれの21歳、身長162cm体重53kg、趣味は川柳・俳句。好きなものはとろろ昆布。口元を包帯で覆い、蛇を首に這わせ、オッドアイが特徴で木の上が初登場。何かと皮肉交じりの言葉を発し偏屈だが状況処理能力は冷静かつ沈着に把握している模様が伺えます。
蛇柱・伊黒小芭内(いぐろおばない)
蛇柱だけあって体術はピカイチであり、蛇のように波打つ非常に避けにくい太刀筋と、事あるごとにネチネチと詰問攻めにし、じわじわと相手をいたぶる戦闘法が特徴。鬼に対しては不死川実弥同様に、鬼は問答無用で滅殺すべしとの考えを持つ柱です。
ネチネチとした性格で戦闘法もネチネチしている伊黒小芭内
ちなみに伊黒は同じく鬼殺隊士の甘露寺蜜璃に想いを寄せているらしく、二人は文通仲間でもあるが、その甘露寺をして口調が「ネチネチしている」らしく性格や戦闘スタイルに於いてもネチネチを貫き、実際伊黒のセリフには「ネチネチ」と言う擬音が書き込まれる。ややストーカー気質でもあります。
驚きのスピードを誇る伊黒小芭内!蛇のような太刀筋で鬼を圧倒
炭治郎が一切反応できない程のスピードと、敵をじわじわネチネチいたぶる戦闘スタイル。自身の強さに自信を持っているようで上弦の陸を倒した天元に「陸ごときに苦戦してどうする」と言い放つ。その伊黒の蛇のような太刀筋と首に巻いているペット?の蛇に関する(蛇が苦手な方はご注意下さい)記事はこちら。
『鬼滅の刃』柱メンバー強さランキング!第6位・煉獄杏寿郎
東京府荏原郡駒沢村は現在の世田谷区桜新町出身5月10日生まれの20歳、身長177cm体重72kg、趣味は能や歌舞伎に相撲観戦、好きなものはさつまいもの味噌汁。全集中の呼吸・炎の呼吸を極めた炎柱の煉獄杏寿郎は、鬼殺隊士達から慕われる最上級の柱です。
炎柱・煉獄杏寿郎(れんごくきょうじゅろう)
常に爽やかな笑顔だが視点はどこを見ているのかわからないため周囲からは多少キモがられています。双眸を見開いた眼力を持ち、一癖も二癖もある柱の中では相対的に常識人。代々炎の呼吸を継承してきた名門・煉獄家の長男として生まれ、幼い頃より独自に修練に励み天武の才を手に入れた生粋の鬼殺隊士です。
面倒見が良く周囲から慕われているキャラクター
部下の面倒見が良い事で慕われて入るが、人の話は基本的に聞いてはいない。行動原理がシンプルなため状況判断に長け、隊士たちの実力を見極め的確な指示が出せる戦術眼を持つ指揮官としても有能です。
汽車に潜んでいた十二鬼月下弦の壱・魘夢討伐の際に駅弁十一人前を平らげ炭治郎を驚かせたが、大食らいに於いては甘露寺蜜璃には負けてしまいます。
全集中の呼吸で鬼と互角以上の剣戟を繰り出す
この上なく増強された心肺機能によって、大量の酸素を血中に取り込み瞬間的に身体能力を大幅に上昇。鬼と互角以上の繰り出す全集中の炎の呼吸で、不知火・昇り炎天・盛炎のうねり・炎虎・煉獄などの型を駆使し鬼の頚を狩る最強の柱です。
隊服は背中に”滅”と記された黒の詰め襟。特殊繊維で縫製され低級の鬼では裂くことすら出来ないほど頑丈。太陽に最も近く、一年中陽の射す陽光山で採れる猩々緋砂鉄と猩々緋鉱石からなる日輪刀は、日光を浴びる以外不死身の鬼の頚を斬り、殺す事のできる武器。赫い刃身と炎のような鍔、白い柄と鞘を持ちます。
煉獄杏寿郎は主人公たちを庇いながら戦って死亡
突如襲来した上弦の参「猗窩座」との激戦の中で炭治郎達隊士を庇いつつ自爆覚悟で追い詰めるもその生命を散らしてしまいます。そのため炎柱は空席のままですが、煉獄杏寿郎を超える炎柱はあり得ないでしょう。
『鬼滅の刃』柱メンバー強さランキング!第5位・宇髄天元
元忍びの出身地は不明10月31日生まれの23歳。身長198cm体重95kgの音柱・宇随天元の趣味は、温泉巡りや秘湯探し、好きなものは河豚刺しと言う、ド派手なイケメンキャラクターです。その徹底した派手さからか、「音柱」とはさにあらず「派手柱」とも呼ばれる魅力的な柱です。
音柱・宇髄天元(うずいてんげん)
大正時代としては珍しい、六尺以上もある長身で筋骨隆々の体躯をした伊達男。自ら「派手を司る神」と豪語。大正時代には滅びかけていた忍びの次世代頭領として厳しく育てられていたが、壮絶極まる訓練で九人の兄妹の内七人を失い、忍びのあり方に疑問を感じ三人のくノ一とともに抜け忍となり鬼殺隊に身を寄せました。
戦術指揮官としての能力も高く、的確にその場にいる隊士達の実力を見抜き十二鬼月とも渡り合える小・中隊を即時編成できる。また薬物にも精通し毒物や爆薬も鬼との戦闘に用いて戦います。音の反響を聞いただけで人や物の立体配置を把握する能力もあり指揮官能力と合わせた戦術計算にも長け、多種多様な戦術を持つ柱です。
派手なことが大好きなイケメンキャラクター
派手好きだが素顔も非常に整っていて、本人曰く”地味なので不本意”だが、色街の女将も頬を赤らめるほど。輝石を装飾した額当てでパンクファッションさながらのメイクを施し「派手に」が口癖。宇随の語彙に於いては「地味」は罵倒の範疇に収まるらしいです。