桔梗の花言葉は怖いイメージ?色別の花言葉や怖い花言葉の真相に迫る

桔梗の花言葉は気品や誠実さにまつわるものが多くありますが、その花言葉の背景は「怖い」とも噂されます。この記事では、桔梗の花言葉の意味や由来を解説し、桔梗の花言葉が怖いという噂についても言及していきます。また、桔梗を贈る際に気を付けるべきポイントも紹介します。

この記事をかいた人

ヤマゴモラーの祖父、ヤマノボラーの父を持つ三代目。
Array

桔梗の花言葉は「誠実」!

出典:PhotoAC

桔梗は五角形の星の形が美しく、その均等な形と、青・白・紫などの清らかな色合いから連想されて「誠実」という花言葉を持ちます。「永遠の愛」や「勝利」など花言葉がいくつもあり桔梗の印象を言い表していますが、その代表格が「誠実」です。

「誠実」は花を贈りやすい花言葉でもあります。親しくしている間柄や身近な人へ、先輩後輩や、上司や同僚などの職場関係にも、男女年齢を問わず贈ることができます。夏の花選びに迷ったら、涼しげなブルーの桔梗をチョイスしてみてはどうでしょうか?

桔梗の花言葉

出典:PhotoAC

青紫や白に細く筋の通った花弁が美しく、秋の七草としても古くから愛されてきた桔梗にはいくつもの花言葉が存在します。由来もさまざまで、その形からイメージされるものや言い伝えから生じたものもあります。ひとつひとつ紹介していきます。

桔梗の花言葉①永遠の愛

suju / Pixabay

「永遠の愛」は主要な桔梗の花言葉です。これは昔、桔梗という女性が戦に送り出した恋人を生涯待ち続けたという言い伝えがあり、その純真な一途さから生じたものです。執拗な思いではなく、健気な思いという意味合いでつけられている言葉です。

桔梗の花言葉②誠実

sweetlouise / Pixabay

桔梗の花言葉の代表的なものに「誠実」があります。端正な五角形と青・白・紫などのすっきりとした色合いは誠を重んじる象徴のようにも見えます。公正な風柄に桔梗を好む人も多く、夏の花束にはかなりの確率でエントリーしています。

桔梗の花言葉③清楚・従順

 

山野にひっそりと咲く可憐な桔梗にぴったりの花言葉です。日本最古の歌集である万葉集にも登場し日本では親しみやすい桔梗は、花言葉においても、古き良き日本の女性の魅力にも通じる清らかさを漂わせます。

桔梗の花言葉④多得

padrinan / Pixabay

「多徳」は漢字表記が由来します。漢字のつくりから、更に吉を招き縁起が良いとされました。織物の柄や家紋に使用され諸家に広がり、昔から親しまれている由縁にもつながります。縁起の良さから鉢植えや庭先に植えたりするのにも人気です。

桔梗の花言葉⑤勝利

Wokandapix / Pixabay

「勝利」は家紋に桔梗の花をつけていた武将が、戦いに勝利したことが由来となっています。桔梗紋を使用した土岐氏は有名な士族です。現在も験担ぎとしてスポーツや選挙、試験のシーンなどで桔梗を贈る人が増えています。病気やけがに勝つという意味でお見舞いにも向いています。

桔梗の花言葉⑥執念

Dimhou / Pixabay

「執念」は桔梗のイメージには意外性を感じる強い言葉です。これも昔、桔梗という女性が戦へ送り出した恋人を生涯待ち続けたという言い伝えから生まれたものです。可憐なイメージの桔梗が持つ芯の強さをあらわしています。

桔梗の色別花言葉

Artturi_Mantysaari / Pixabay

青色や紫色が一般的ですが、桔梗には白やピンク色もあります。ここでは桔梗が持つ色別の花言葉をそれぞれ紹介します。なかには「薄幸」という後ろ向きな意味の言葉もあるので、桔梗の花を贈るときに参考にすると良いかもしれません。

桔梗の色別花言葉①紫と青は「気品」と「高貴」

出典:PhotoAC

青や紫の深い色合いは気品が漂い、紫色を高貴な色とした時代の背景もうかがえます。この花の持つ印象をそのまま花言葉にしたような一体感があります。花の色が濃いほど「気品」と「高貴」の印象も色濃く感じられます。

桔梗の色別花言葉②白は「清楚」と「従順」

出典:PhotoAC

とりわけ清々しい美しさの白い桔梗は光に目映く輝く純真な花の印象を受けます。「清楚」は野山に静かに咲く姿がしっくりきます。「従順」は、主に忠実に付き従うというよりは、素直な心を持って協調性を大切にするというイメージで、プラスに考えると良いでしょう。

桔梗の色別花言葉③ピンクは「薄幸」

出典:PhotoAC

ピンクの桔梗は儚げで弱々しい美しさを持っています。もともとは山野草でひっそりと咲く希少種、そういった印象もあってか「薄幸」という花言葉を持ちます。憂いのある美しさのイメージです。可愛いピンクの桔梗ですが、贈り物にするには気をつけたほうが良さそうです。

日本と異なる外国の花言葉

出典:PhotoAC

桔梗は西洋でも愛されている花で花言葉もいくつかあります。日本と同様に「誠実」を意味するものが多いなか、ひとつだけ日本にはない「友の帰りを願う」があります。

桔梗の英語名「balloon flower 」

Pexels / Pixabay

桔梗は風船の形に見える蕾から「Balloon flower(バルーンフラワー)」という英語名が付けられています。また、鈴を逆さにしたような形から「Chinese bellflower(チャイニーズ・ベルフラワー)」とも言われます。

学名「Platycodon garandiflorum」 は英語ではなくギリシャ語で「Plati-codon=開いた鐘」「grandi-florum=大きな花」という意味の言葉から付けられた名前です。

桔梗の花言葉はほぼ日本と同じ

HaseebPhotography / Pixabay

西洋での桔梗の花言葉は「honesty」「endless love」「obedience」と日本とほぼ同じです。そして「endless love」には日本と同じように恋人を長い間想い続ける女性の話が伝わっています。

桔梗の花言葉の中で日本にないもの

SilviaStoedter / Pixabay

西洋には「the return of a friend is desired」という花言葉があり、これは日本にはありません。友の帰りを願うという意味で、愛する人を思い続ける気持ちから生じたものです。

国が違っても桔梗を見て同じように感じ、同様の花言葉がつけられていることはとても神秘的です。桔梗の魅力を携えた花言葉が数多いことも納得です。

桔梗の花言葉が怖いという噂とそのワケ

出典:PhotoAC

桔梗の花言葉はいくつかありますが、桔梗自体のものにも色別のものにも怖い花言葉はありません。怖いといわれる理由にはどのような背景があるのでしょうか?

平将門と侍女「桔梗」

平将門が寵愛していた侍女は「桔梗姫」という名前でした。藤原秀郷との合戦に敗れた将門が城峯山の洞穴に身を隠していたところ、桔梗姫にそのことを敵に密告されてしまいます。激怒した将門は姫の首をはね、自らも自刃したという言い伝えがあります。

恋人を待ち続けた女性の怨念

koshikibu / Pixabay

「永遠の愛」や「友の帰りを願う」という花言葉は、恋人を思い続けた女性の話がもとになっているとも言われます。女性の思いが怨念として語られているのかもしれません。

桔梗に怖い花言葉はない

出典:PhotoAC

女性が桔梗になったのは恐ろしい怨念ではなく、悲しい気持ちや待ち続ける意志の表れとも表現できます。桔梗に怖い花言葉はなく、怖いとして扱われてしまうのには、こういった背景もあるのかもしれません。また、椿も花言葉が怖いという噂があります。詳しくはこちらをご覧ください。

花言葉を添えて桔梗を贈る方法

出典:PhotoAC

端正な形と鮮やかな青や紫色が美しく、「誠実」をイメージする花言葉を多く持った桔梗はプレゼントにもおすすめです。青や紫色は気持ちを落ち着かせ、白い桔梗は清々しさをもたらします。

誕生日や記念日のみならず、花を贈るシーンは日常にありふれています。新入学、卒業、結婚、合格などのお祝いに、または退職、母の日といった感謝の意を表して、友達にちょっとしたありがとうの気持ちに花を添えても素敵です。桔梗を一輪贈るのも粋です。

最愛の人に贈る桔梗

kaboompics / Pixabay

愛する人へは「永遠の愛」と桔梗を贈るのはいかがでしょうか?色褪せることのない変わらぬ想いを端正な形の桔梗に託して贈ることで、誠実な愛が伝わります。夫婦や家族に贈り合うのも素敵です。

青紫や白い桔梗を織り混ぜて花束にするのも綺麗です。家族に贈るなら鉢植えの花もおすすめです。多年草なので地植えにして種を落とし増やしていくのも楽しめます。「永遠の愛」を贈るのにぴったりです。

白い桔梗は片思いの相手に

出典:PhotoAC

片思いの相手へ贈るなら、変わらない思いと共に白い桔梗を贈るのがおすすめです。白く可憐な桔梗は一途に思う気持ちを伝えるのにぴったりです。凛々しく咲く白い花の姿に清楚な想いが伝わります。

桔梗の花の白と葉の色の緑とのシンプルな色合いの花束も素敵ですが、桔梗が仏花ということを考慮するとシンプル過ぎないほうが想いが伝わりやすいかもしれません。茎を短く取ったミニブーケも可愛らしく、気取らずカジュアルに贈れます。

桔梗は仏花なのでバランスが大切!

出典:PhotoAC

プレゼントにおすすめの桔梗ですが、仏花でもあるので贈るときには、ほかの花と組み合わせると良いでしょう。ふんわりとした柔らかみのある花との組み合わせなら、端正な星形の桔梗はひときわ美しく見えますし、可愛らしくブーケにしても映えます。

白い桔梗を贈る際には、少しの色を加えて華やかに飾ったほうが、桔梗も映えるし好印象です。かすみ草や小ぶりなローズやマーガレットなどの小花を合わせると桔梗が際立ちます。ラッピング素材やリボンをカラフルにするのもおすすめです。

桔梗の花の基本情報

出典:PhotoAC

桔梗は古より万葉集や家紋に使われ、日本人に愛されてきました。キキョウ科キキョウ属の多年草です。キキョウ属は桔梗1種からなります。沢桔梗やトルコ桔梗など、桔梗と付いた植物が多く見られますが、これらは別の植物です。

また、桔梗は漢方薬としても効用があります。桔梗の根はキキョウサポニンを含むことから生薬(桔梗根)としても利用されます。咳止めや喉の痛みに作用があるとされ、広く使わています。主な産地は朝鮮および中国です。

桔梗の種類と開花時期

出典:PhotoAC

桔梗は昔から園芸品種としてたのしまれている花です。花の色は紫や青に加えピンクや白があり、咲き方は一重咲きのものの他に八重咲きの品種、花の大きな品種もあります。開花時期は6~10月です。秋の七草の「秋」は旧暦の秋に当たるので7~9月頃となります。

日本では北海道から九州、奄美大島に広く分布し、中国、東アジアも原産地です。日当たりの良い自然性の高い草原に生育し、近年は草地の管理放棄によって減少が著しい植物としても取り上げられます。

桔梗は秋の七草のひとつ

出典:PhotoAC

‎女郎花(オミナエシ)、薄(ススキ)、桔梗(キキョウ)、撫子(ナデシコ)、藤袴(フジバカマ)、葛(クズ)、萩(ハギ)は秋の七草です。春の七草と違い、秋の七草は食べることはしませんが、万葉集で詠われた有名な歌は知っている人も多いでしょう。

万葉集の御代から登場する日本人にとって身近な桔梗は現代においても人気の花です。桔梗の見頃やおすすめスポットについてはこちらで詳しく紹介します。

桔梗は絶滅危惧種

Omega / Pixabay

NEXT 桔梗は絶滅危惧種