カレイにはたくさんの種類が!生態や調理方法も紹介
カレイという魚の名前を、皆さん一度は聞いたことがあるかと思われます。平べったくてヒラメと間違うこともあるあの魚で、料理方法としてはカレイの煮付けなどが代表的なものでしょう。今回の記事でご紹介するように他にも調理法がありますが、そんなカレイには、実は思っているよりもたくさんの種類が存在しているのです。
なんと、私たちが口にするための食用の魚でも30種類もあるのだとか。カレイは実はスーパーでも手に入る身近な魚ですが、さてどんな生態をしているのでしょうか。ということで今回の記事では、カレイにはどんな種類のものがいるのかやそれぞれの生態、そして味わう際の調理の方法などについてもまとめてみました。
カレイとはどんな魚?基本的な生態などを紹介
カレイの生態について
それではまず最初に、カレイの生態などについて簡単にご紹介しておきましょう。まず、カレイはカレイ目カレイ科カレイ属に属する海に生息する魚です。主に北海道や日本海沿岸の海底に生息しており、春になると沿岸などで産卵を行います。表側は薄い茶色、裏側は白色になっています。
カレイは生息している海底で表側を上にして泥や砂をかぶって隠れるように生活しています。体表面には特殊な色素細胞があり、これがカメレオンのごとく体色を変える保護色の役割を担っています。また驚くことに、カレイは日本国内の食用として水揚げされるものでも30種類近く存在しています。
カレイのヒラメの違いって何?
冒頭辺りでご紹介しました通り、カレイはヒラメとよく似ている見た目を持っています。まず、見た目はヒラメを表側にしたときに目や口が左側にきます。これに対してカレイは、表にすると目や口が右側にきますので、左ヒラメで右カレイという言葉で分けられています。カレイは右側に目や口がある、と覚えておけば間違えないでしょう。
カレイの代表的な種類をご紹介①
クロガレイ
それではここからは、本題である様々なカレイの種類ごとの特徴などを簡単にご紹介していきましょう。まず最初にご紹介するのは、クロガレイというカレイです。関東の市場ではオカガレイやクロガシラなどとも呼ばれているカレイで、秋から春にかけてが食べる旬の時期とされています。
スナガレイ
2匹目はスナガレイというカレイです、北海道の沿岸や青森県、福島県に兵庫県などに生息しているカレイで、大きさは大きいものだと30センチ程度になります。こちらのカレイの旬の時期は冬から夏の初めとなっており、釣りの時期は5月から9月までの暖かい時期となっているようです。
アカガレイ
アカガレイはカレイ科のアカガレイ属に属しているカレイで、名前にアカとある通り体表面が他のカレイと比べても暗めの赤色がかかっているのが大きな特徴になります。深海によく住んでいて、水深が40から900メートルの深い地域に生息しています。新潟県ではブランドのカレイとされている高級なカレイです。
カレイの代表的な種類をご紹介②
アサバガレイ
続いても、代表的なカレイ3種になります。アサバガレイというカレイは、北海道や福島県辺りの太平洋湾岸、日本海にも生息しています。後述するマコガレイやマガレイとよく似ている見た目ではありますが、背鰭までの側線が分岐している辺りで見分けを付けることができます。
マコガレイ
マコガレイというカレイは、カレイ科のマガレイ属に属しているカレイです。獲れる地域によってはシロガレイやマスガレイといった名前でも呼ばれることがあり、食べる旬としては夏が最もおいしくなります。船での釣りのターゲットとして人気の高い魚としても良く知られているカレイです。
マガレイ
最後にご紹介する代表的なカレイは、マガレイという名前のカレイです。日本全国の海に生息している生息地域のとても広いカレイで、最も良く知られているカレイがこのマガレイになります。やはり北海道や東北などの地域でよく獲られていて、秋から春にかけてが旬の時期になっています。
少し変わった種類のカレイについて
変わった種類のカレイ
ここでは、ご紹介した代表的なカレイとは少し違った種類のカレイをご紹介します。例えばオヒョウというカレイは、カレイ科オヒョウ属に属しています。体長はなんとメスの個体で4メートルに至るほどの大きさにまでなり、北海道や北極海の水深400から2000メートルの深い海に住んでいます。
カレイだけどカレイじゃない魚
このほかウシノシタ、シタビラメというものもおり、クロウシノシタとも呼ばれるシタビラメは茶色いナメクジのような楕円形の形状をしています。カレイ目ではありますが系統はスズキ系であるためにカレイであってカレイでないと言える種類の魚となっています。