アシストフックとは?
アシストフックとは、ショアジギングやジギングにおいて使用されるメタルジグやワームに取り付ける針のことです。このアシストフックを取り付けることによって、釣果にも大きな影響が出ます。アシストフックとつけることにより、魚に対するフック率が上がり、効率的に獲物を釣り上げることが可能になります。
ジグには、もともと針が付いているものと付いていないものが存在します。しかし、このもともと付いているタイプは、針の耐久性があまり高くない場合が多いです。そのため、壊れるたびに買ってしまうよりも、自分で自作するのがアングラーの方々の中ではスタンダードです。
アシストフックを作る前に
ここからは、アシストフックを作る前の予備知識について紹介したいと思います。単にアシストフックと言っても、決まった形というものがなく、状況や獲物によってその形も大きく違ってきます。ここでは、そんなアシストフックの色々を伝えていきます。長さ、サイズ、種類など多くの要素が存在します。
アシストフックのサイズは?
まずは、アシストフックのサイズについてです。アシストフックは多くの釣り具メーカーから出されていますが、同じメーカーのものでもサイズの違いはたくさんあります。基本的には、S,M,L,LLというサイズ表記になります。このサイズの違いは、自分がどんな魚を対象にするかによって選び分けます。
選ぶ魚が大きければ、大きいサイズのフックが良いし、中くらいの魚なら中くらいのサイズ、小さい魚なら小さいサイズといった風に選んでいきます。ここでの選択を間違えると、魚に対して有効なフックが効かな区なってしまうので、注意が必要です。
アシストフックの長さは?
次は、アシストフックの長さについてです。基本的にアシストフック長さとは、フック部分のサイズとそこに取り付けるワイヤーの長さを含んだ部分のことです。最適なアシストフックの長さは、ジグに対して3分の1ほどの長さが一番良いとされています。これより短かったり長すぎたりすると、フックが上手に作用することができません。
アシストフックの種類
ここでは、アシストフックの種類について紹介します。まず、大きく分けて二つに分かれます。上記の写真をみてください。ジグの前方につけているものをフロントフックと呼びます。そして、後方につけているものをリアフックと呼びます。
フロントフックは基本的に先ほど紹介したジグに対して3分の1程度の長さの原則を守ります。リアフックに関しては、ラインのついてないアシストフックを使用するか、ラインを使用するにしてもとても短くしたものを使用するようにします。中には、ルアーなどでスタンダードな針が三つに分かれているトリプルフックを使う人もいます。
その他の種類
他にも上の写真のように様々な種類のアシストフックが存在します。まず、ツインフックです。これは、フックが二つ連なるようについたフックです。そして、そのツインフックにもフックがお互い外側に向いているものと内側に向いているものが存在します。他にも、二つのフックの長さに段差をつけているものも存在します。
そして、もう一つ存在するのがティンセル付きアシストフックです。ティンセルとは、羽のような形をしたもので素材としてはラメなどが入ったキラキラしたものを使用したもののことです。これが、フック部分に使用されているのがティンセル付アシストフックです。
さっそく作ってみよう!
ここからは、本記事の本題であるアシストフックの製作について詳しく紹介していきたいとも思います。初めてやる方でも安心して作れるように、用意するものから具体的に説明します。その際のアドバイスを用意する物事に紹介していきます。
用意するもの
アシストフックの製作に置いて用意するものですが、ほとんどのものがお近くの釣り具屋さんやホームセンターなどで手に入るものばかりです。初めて作る方はそれらを揃えるのに、多少費用はかかります。しかし、一度それらを揃えてしまえば、あとは製作のために費用なしで作れるので、ぜひ試してみてください。
フック
まずは、アシストフックの根幹部分としてとても重要なフックです。これは、どのような魚を対象として選ぶのかを念頭に置いて選ぶ必要があります。そして、どのようなジグを使うのかも重要になってきます。ひとえにアシストフックといっても、いくつか種類があることを紹介してきました。
そのため、一つのサイズのフックを選ぶのではなく、いくつかのサイズのフックを用意しておくと良いでしょう。そうすることで、対象の魚や使うジグの種類に合わせていつでも付け替えたり、備えることができるからです。複数のアシストフックをストックしておくためにも何種類か用意しておきましょう。
アシストライン
これは、アシストフックの作る際に長さを決定するものになります。このアシストラインもいくつか種類が存在するため、選び方が重要になってきます。大きく分けて4種類ほど存在します。ザイロン、ケブラー、PE、シーハンターです。この4種類には様々な長所と欠点が存在するため、環境に合わせた選び方が必要です。
多くの素材は紫外線に弱い性質を持っているため、扱いが難しいです。この中でも一番使いやすいアシストラインはPE製のものだと言えるでしょう。紫外線には強く、強度もそこそこ強いという特性を持っているからです。
セキ糸
これは、アシストラインとフックを繋いで固定するために使います。これもいくつか素材の種類が存在して、それによって強度や特性が違ってくるものです。もっともスタンダードなのは、ナイロン製のものでしょう。他にも、ケブラーやダイニーマという強度に優れた素材が存在します。
このセキ糸での固定には接着剤を使用します。接着剤を使用するときに置いてとても重要なのが浸透率です。ナイロン製のセキ糸は接着剤を使用した際の浸透率が一番高く、強度においてもそれほど心配する要素はないため、一番スタンダードとして使われています。
瞬間接着剤
瞬間接着剤は、アシストフックをより強固にするためにも重要な要素です。こちらを用意する際には、必ず液体タイプの接着剤を選ぶのをオススメします。液体タイプは、その他のタイプのものと比べて上手く浸透するため、効果的です。
熱収縮チューブ
こちらは、フックとアシストラインを固定するセキ糸の上に被せて補強するために必要です。こちらをその固定部分の上に被せたあと、ドライヤーを当てると収縮してチャー部自体が固定部分に吸着します。ドライヤーを当てるときのポイントは、いきなり近くから当てるのではなく、遠くから徐々に当てるのがポイントです。
ソリッドリング
こちらは、アシストラインの端に取り付けるリングです。こちらのソリッドリングはアシストフックのパーツの中でも特に消耗が激しいパーツになります。そのため、メーカーなどが出している大容量パックを最初に購入することをとてもオススメします。
自作アシストフックの作り方
アシストフックの製作に必要なものを揃えたところで、次は製作方法についてです。アシストフックを製作したことがない人には、とてもハードルが高く感じられるかも知れません。しかし、とにかくやってみることが重要です。慣れてくると、一度で何個も作れるようになってきます。そこまで難しいものでもないので、ぜひ挑戦してみてください!
アシストラインのカット
まずは、アシストラインのカットについてです。この工程はアシストフックの長さを決定するのに重要な工程になります。長さを決定する要素はいくつかあります。まずは、単純に好みの長さにすることです。他にも、対象の魚はどのようなものを想定しているのか、そして、ジグのどの部分に取り付けのかです。
ジグのフロントの部分に取り付けるならば、長めにカットしましょう。リアに取り付けるならとても短めにカットしましょう。カットする際に用意するものは、いうまでもありませんが、ハサミです。断面が綺麗になるようカットしやすいハサミを使うことをオススメします。
ラインとフックの固定
さて、続いてはアシストラインとフックの固定です。ここは、アシストフック全体の強度に関わってくる部分ですので、しっかりとラインとフックを固定しないといけません。まずやることは、フックの穴の部分にラインと通します。1センチ弱ほど余りが出るように通すようします。
その後、セキ糸を余った部分にぐるぐると巻きつけます。この時に出来るだけ均等になるように巻きつけます。その後、完全におおうことができたら、接着剤をつけてさらに強固に固定します。接着剤が乾いて固まりましたら、その上から熱収縮チューブを被せます。最後にドライヤーの熱でチューブを収縮させたら完了です。
ラインとリングの固定
最後の工程は、ラインとソリッドリングの固定です。この固定の仕方にはいくつかのやり方が存在します。まずは、ラインとリングを結んでしまうやり方です。もう一つは、セキ糸を使って固定してしまうやり方です。前者は、ライトジギングなどの際に使います。後者は、ラインを長めに取る際などに有効な手段です。
他にもニードルを使って通すやり方が存在します。用意するのは、アシストフックの製作に専用で使うニードルと呼ばれるものです。これを行うには、アシストラインの中に入っている芯を抜く必要があります。芯を抜いた後は、ニードルにラインを通してリングに固定することができます。
アシストフックを自作するメリット
これまでアシストフックに用意するものや政策の具体的な方法について紹介してきました。アシストフックは意外と簡単に作れることを理解されたと思います。アシストフックは市販ものを買うと、長期的にかなりのコストがかかります。しかし、自作できるようになれば、そこにかかる費用を大幅に抑えることができます。
もちろん初期費用には歩いていどかかる部分はありますが、そんなに高いコストがかかる心配はありません。何より、自作できるようになれば、釣りに対する楽しみ方も一つ増えると思います。ここでは、そんなアシストフックを自作するメリットについてお伝えしたいと思います。
コスパがいい
まずは、何回も紹介してきたことですが、コスパがいいという点です。一番コストがかかる部分については、フックの部分です。大きいフックになってきますと、それなりの値段にはなりますが、普通に買うよりも少なくとも2割ほどはやすくなります。
この2割という数字は大した差では無いと感じる方もいらっしゃるかもしれません。しかし、アシストフックを継続して購入する場合と自作を継続して行う場合とを比べると、数を追うごとにその2割の差は大きな差になってきます。たった2割の差ですが、例えば1年立ってみるとどれだけコストを抑えることができたか驚くでしょう。
自分好みにカスタムできる
二つ目は自分好みにカスタムできるという点です。市販のものは、長さやサイズであったり、その組み合わせが最初から規定されてしまっています。しかし、自作できるようになれば、市販のものではできないような自分好みのカスタムアシストフックを作ることができます。長さもラインとフックの組み合わせも自由自在になるというわけです。
満足感
三つ目は満足感です。アシストフックの自作は、最初はぎこちなくなるかもしれません。しかし、継続することで、日に追うごとに上手になってきます。最初は満足いく出来栄えでなかったとしても、綺麗に製作できるようになれば、それはとても大きな満足感や達成感を生みます。その過程でこだわりなども出てきて作品製作のような充実感もあります。
自分のオリジナルのアシストフックを綺麗に作ることができるようになれば、それは確実に釣果にも影響がで始めるはずです。自分の製作したアシストフックで想定した通りの釣果をえれるようになった時の達成感や喜びは何倍にも膨れ上がります。
おすすめのフック5選
ここでは、アシストフックの製作におけるおすすめのフックを紹介したいと思います。フックは、多くのメーカーが多くの種類を出しているため、選ぶのが難しいと思います。そこで、ここでは5つほど参考になるようなフックを紹介します。
がまかつ サーベルポイント M
こちらは、釣り針メーカーの中でも有名で人も高いがまかつから発売されているサーベルポイントというモデルです。大きな特徴は針の貫通性の良さで、刺さりがとても良いという特性を持っています。さらにこちらは改良に改良を重ねたモデルですので、大きなサイズも確実に取れるパワーを誇っています。
入っているフックの数は9本で、針の先端には半スレを採用しています。線径は0.09mmで、重量は193.8mgで、フトコロ強度は7.6kgfになります。また、サビにも強い素材を使っており、安定の一品となっています。