やばたにえんとは?意味は?
若干のニュアンスの違いはありますが、「やばたにえん」の使い方は「やばい」とあまり変わりません。正しい日本語にすると「大変なことが起こった」、「すごいこと」というような意味になります。接尾語として「〜たにえん」がつくことで響きが良くなったり、やわらかい印象になったりする効果があります。
「やばい+永谷園」の造語
「やばたにえん」は、見てわかるように「やばい」に「永谷園」の響きを合わせて作られた造語です。永谷園はお茶漬けで有名なあの食品メーカーです。永谷園であることに特別な意味はなく、接尾語として「〜たにえん」をつけることによって語感が良くなります。この語感の良さから女子高生だけでなくSNSでも爆発的な速度で広まり、流行しています。
「やばたん」をさらに崩して緩くしたのが「やばたにえん」
「やばたん」は「やばたにえん」より前から存在していて、「やばい」の新たな活用形として使われていました。語尾に「たん」をつけることで可愛らしさを付加して、「やばい」より深刻さを抑えた表現になります。
ただ「やばい」とだけ言って深刻な状況だと捉えられてしまって、心配されることは避けたいが、やばさを表現したいときに使われやすいです。「やばたにえん」は、その「やばたん」を発展させた形です。
やばたにえんの元ネタは?
次にこのワードの元ネタを紹介していきます。語感の良さから若者の間で流行していますが、いつから使用されているのでしょうか?この謎の中毒性のある言葉のルーツと世に浸透するまでの足取りを紹介していきます。
2013年頃からTwitterで使われる
誰が一番最初に使ったのかは不明ですが、「やばたにえん」という表現がTwitter上でちらほらと現れだしたのは、2013年の3月頃です。3月から7月にかけていくつかのツイートで使われているのが確認でき、そして同年の8月頃に使われる頻度は一気に増加し、その後定着しました。
2013年7月末頃には「『やばたにえん』という単語がギャル達の中で流行っているらしい」というような趣旨のツイートが何件か見られ、これらのツイートが引き金となって一気に拡散しました。ネットではある言葉が一気に流行することがあります。他にもネットで流行した表現に興味のある方はこちらの記事もどうぞ。
2016年には「ギャル流行語大賞」7位に
2016年には女性向けエンタメニュースサイトのモデルプレスに掲載される「ギャル流行語大賞」において、第7位にランクインしています。このランクインによって「やばたにえん」は女子高生の間だけでなく、SNSなどのネット上でも高く認知されるようになりました。
やばたにえんのイラストも話題に
「ギャル流行語大賞」に「やばたにえん」がランクインしたことにより、女の子が絶望的なシーンで「やばたにえん」とつぶやく内容の絵が主にTwitter上で大流行し、このワードの知名度をさらに高めました。
漫画家「山本崇一朗」のイラストでさらに流行
「からかい上手の高木さん」や「くノ一ツバキの胸の内」などの作品の作者として有名な漫画家「山本崇一朗」さんが、この危機的な状況で「やばたにえん」というワードを漏らす女の子のイラストをTwitterで投稿し、流行を加速させました。