アジやサバなどの一般的な魚と違ってエソは円筒状の長い体型で、骨がとても多くて硬いのです。ですから普通の魚の様に三枚おろしにしても腹骨が体の三分の二くらいまで有りますから漉き取る事も上手く出来ません。
刺し身で食べてみたいと思われる方は、裁く時エソの肛門辺りから下の部分だけ三枚おろしにすると腹骨が有りませんので普通の魚のように捌けますので一度試してみて下さい。上半身の身はフードプロセッサーを使ってすり身にすると良いでしょう。
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エソの生態を詳しくチェック
エソについての学術上の分類や生息地、習性などを少し突っ込んで調べてみました。詳しく調べていますと段々と愛着が湧いてきて凶悪な顔もいくらか可愛く見えて来ました。何よりすり身の美味しさにはどなたもびっくりされると思います。
エソの分類
漢字では狗母魚・鱛と書きます。ヒメ目エソ科Synodontidaeに属するお魚さんです。マエソ、ワニエソ、トカゲエソなども同じ一括りにエソと呼ばれています。英語ではトカゲ魚、Lizardfishと言われたりへび魚、Snakefishと言われたりします。英語だと見た目そのままですね。サケや鮎などと同じく背ビレと尾ビレの間に脂鰭が有るのが特徴的です。
エソの生息地と分布
エソの仲間は世界中いたるところのに生息しています。新潟以南から南シナ海やインド洋から西太平洋、そして世界中の熱帯、亜熱帯、温帯海域などに広く分布しています。地域によって同じエソでも違う種類のエソが生息しているのです。
エソの生態と習性
水深は100から200mくらいまでの浅い海に生息していて、たまに河口や汽水域まで入って来る事も有ります。一般に夜行性と言われていますが、ショアジギングや投げ釣りなどで良く掛かって来ます。昼間は海底や岩陰に潜んでいたり、砂に潜っていますがなかなか獰猛な性格ですので昼間でも餌にロックオンすると飛びかかって捕食します。
エソの体の特徴
エソは顔が最大の特徴?
ご覧いただけば一目瞭然、どう見ても蛇に見えません?ですがこの顔に反して食味は絶品ですから世の中解らないものですね。他にエソの際立った特徴は先程少し触れましたが、脂鰭が有る事です。皆さんが良く目にする一般的な魚ではサケと鮎がこの脂鰭を持っています。進化の過程でエソ族には、この脂鰭が必要だったのかもしれません。
大きいものでは70㎝にも?
エソの種類にもよりますが、大体が最大で70cm程の大きさになるそうです。この顔で70cmサイズですと相当迫力有りそうですが一般に人がお目に掛かる事はまず無いでしょう、漁で採れたとしてもそのままかまぼこ屋さんや加工業者さんの所に直行でしょうね。