ベイトリールの糸巻き量を徹底考察!正しい糸巻き方法も併せて解説!

糸巻量が多いスプールの場合は、ピークの回転数に達するまでに時間が掛かってしまい、無駄に回転するのでブレーキが長く効いてしまいまうため飛距離が出にくいのです。糸巻量が少ない軽いスプールは、立ち上がりがよくしっかりブレーキが効いてくれるため、ルアーの初速を安定して出しやすく、飛距離が出しやすいということにつながります。

ベイトリールの糸巻き量考察② トラブルの発生頻度

釣り場では絶対起こしたくないライントラブルですが、ベイトリールではキャストのとき、「バックラッシュ」が付きまとうため、特に気をつけなければいけません。ラインの糸巻量によってトラブルの起こりやすさが変わってきます。ここでは、糸巻量をトラブルの発生頻度の面から考察していきます。

ライントラブルの原因を知ることが大切

キャスト時におけるトラブルでは放出されるラインのスピードとスプールの回転スピードのズレが起きてしまい、ラインの放出スピードをスプールの回転が追い越してしまうことが挙げられます。なぜそのようなことが起きるのでしょうか。主に2つの原因があるとされています。

ブレーキシステムの性能

ベイトリールは主に2つのブレーキシステムがあり、ほとんどがスプールの回転によってブレーキ力が高まる仕組みになっています。スプールの回転がライン放出スピードを上回らないように調整するのですが、遠投するためや、軽いキャストが必要なピッチングの際にブレーキを弱めると、そのような状態になりやすく、トラブルも起きやすくなります。

スプールとボディの間の広さ

最近のベイトリールはコンパクト化が進んでいます。そのため、スプールとボディの間が大きくとれないといった構造になっています。その幅が狭ければ、キャストしたときにスプールからラインが膨らみ、ボディに接触してしまいます。ライン放出スピードの予期せぬ減速となってしまうほか、ラインブレイクにもつながってしまいます。

糸巻量が少ない方がトラブルは起きにくい

糸巻量が少ないとスプールが軽いため、トラブルが起きやすいキャスト時の初速が高く、スプールの回転が高くなるときでもブレーキの利きが良く、トラブルを防いでくれます。また、トラブルを起こしかけてもラインの量が少ないため、被害が最小限に抑えられます。

ベイトリールの設計自体も無視できない要素

例えば、スプールとレベルワインドの距離が距離が狭いとスプールから出ているラインとレベルワインドの接してる角度が急になります。そのため、ラインに抵抗がついてトラブルの素になります。なるべく抵抗がないように対策しています。シマノだとメガホン形状のレベルワインド、ダイワはほぼ抵抗をゼロにするTWSがその一例です。

ベイトリールの糸巻き量考察③魚とのファイト

一般的に巻き上げパワーがあると言われているベイトリールですが、大きい魚を掛けたときはラインを引き出されたりもします。ここでは、ベイトリールの糸巻量について、魚とのファイトの面から考察していきます。

ドラグの動作時間が長い魚には注意が必要

よく走る元気な魚はラインブレイクを防ぐためにドラグを多用し、スプールからラインが大量に引き出されます。そのため、糸巻量が少ない場合はすぐにラインが出きってしまい、ラインブレイクにつながります。また、ベイトリールの構造上ドラグが出ているときは、巻かれているラインに食い込んでしまい、高切れの可能性もあります。

糸巻量が多いと大型魚とのファイトも安心

仮に、70mをスプールに巻いているとして、50mキャストして着水直後にヒットした場合、スプールに残っているラインは20mしかありません。走る魚だと20mはすぐに出されてしまうため、この糸巻量だと不安です。対象魚に合わせて多めにラインを巻いておく方がいいでしょう。

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