バターの風味が白身魚と絶妙にマッチし、香り豊かに仕上がります。酒と塩で洗えば磯臭さも軽減します。身がふんわり仕上がるので、しっかりした身がやわらかくなります。もともと脂感が多い魚なので、バターは風味づけ程度とした方が美味しくいただけます。
一般的なレシピ
皮の方ではなく、身の方から焼くことで縮みにくくなります。バターをフライパンにひき、中火で少しだけ焦げ目をつけましょう。裏返したら弱火にして蓋をします。少し待って、身の中まで火が通ればふっくら仕上がります。
タカノハダイの美味しい料理法⑥
味噌汁・あら汁
余すところなく料理するには、あら汁も良いですよね。骨の髄まで栄養のあるエキスを味わうことができます。適切に下処理をすることで磯臭さも軽減し、食べやすくなります。寒い時期にピッタリの料理法です。
一般的なレシピ
下処理として、塩を揉みこみ、冷蔵庫で30分ほど置く。熱湯を注ぎ、魚のぬめりを取る。水に移し身を揉むようにぬめりを取る。キッチンペーパーなどで拭く。酒で5-10分ほど煮込み臭みを取る。その汁に、醤油、味噌、具材(玉ねぎ、にんじんなど)を入れ、具材が柔らかくなるまで煮込み完成。お好みで七味唐辛子や葱をふるのもお勧めです。
タカノハダイの美味しい料理法⑦
唐揚げ
熱を加えてもあまり硬くならないタカノハダイは、唐揚げも美味しくいただけます。熱を通すことで、磯臭さも軽減します。薄味なので、塩や、ポン酢などお好みでいかがでしょうか。お箸が進んじゃうこと間違いなし!
一般的なレシピ
タカニハダイを一口大にカットし、軽く小麦粉をまぶし、油であげます。魚や肉のたんぱく質は、長時間加熱するとかたくなるため、高温で一気に揚げるのがポイント。適温は180-190℃で、油温計がない場合には、衣を熱した油に入れてみましょう。沈まず、油の表面で散れば概ね適温と判断できます。
タカノハダイの美味しい料理法⑧
ムニエル:meunière
薄い膜が魚を包み、旨味を中に留めておけるのが特徴です。外側のカリッとした食感と、中のやわらかな身のギャップが美味しいです。カリっと香ばしいムニエルは、ご飯にもパンにも合いますね。
一般的なレシピ
塩コショウで下味をつけ、小麦粉をまぶします。バターをひき、中弱火で両面を焼いた後、レモン汁を振りかけます。レタスやミニトマトを添えれば、メインディッシュになります。レモン汁のほかに、バルサミコソースや、タルタルソースをかけても楽しめます。
タカノハダイを釣りに行こう
タカノハダイまとめ
磯臭いのは藻類を食しているからで、冬季のタカノハダイは臭みがない個体もいます。肝が磯臭さの元になっていますので、適切に処理しましょう。臭みがなければ、お刺身など生食にも十分に耐えうる甘い脂を持ち、臭みがある場合は下処理と加熱で軽減します。いろいろな調理法法はご紹介した通りです。
まとめ
今まで磯釣りの外道ともいわれていたタカノハダイ。磯臭さゆえにリリースされることが多かったこの魚も、いろいろな調理法で食べられることが分かりました。釣った魚を、家族みんなで調理するのは、非常によい食育になるのではないでしょうか。磯釣りへ出かけ、外道との出会いを楽しみにしたいですね!