サゴシとはどんな魚なの?
サゴシは出世魚
スズキ目サバ科に属するサワラはサイズごとに名称が変わる出世魚です。体長が60cm以上のときは「サワラ」、50~60cmのときは「ナギ」、30~40cmのときは「ヤナギ」、そして40~50cmのときに「サゴシ」となります。
サゴシはDHAやビタミンDが豊富
サゴシはサバ科に属するだけあり、血栓の予防やがんの抑制効果があるDHAやEPAを多く含みます。それだけではなく、健康維持に役立つビタミンDやビタミンB12も取り入れられ、良質なたんぱく質や鉄分が取れる魚として有名です。
サゴシの特徴や生態
サゴシは見た目がサバにそっくり
サゴシは体長が40~50cmで上の写真のように体は細長い流線型で腹は白く、灰青色でサバのような斑紋が並んでいます。しかしワニのような鋭い歯が並ぶ大きな口や胴幅が狭く、浮き袋がない点がサバとは大きく違います。
サゴシの生息地・分布
サゴシは温帯から亜熱帯海域に分布
サゴシは日本海側は北海道南部から東シナ海に、太平洋側は瀬戸内海や西太平洋から東北沿岸が主な生息地になっていました。しかし近年の温暖化の影響により瀬戸内海や長野県の漁獲量は減り、北海道や関東、東北沿岸によく見られるようになりました。
サゴシは一年ほどで稚魚からサゴシに
サワラの幼魚であるサゴシは春に生まれ、オキアミや小魚などの動物性の餌を捕食しながら生まれた湾内で過ごします。だいたいそのくらいの時間で稚魚から45cmくらいに成長してサワラの稚魚からサゴシになります。