日本三大怪魚アカメとは?その謎めいた生態と釣り方、食べ方を解説

アカメは日本三大怪魚の一種として釣り人たちを虜にしてきた大型の魚ですが、個体数が少なく、謎が多い魚です。大きさを測ったらリリースが基本のため、食用になることはあまりありません。味は賛否両論で、きちんと処理をして条件を守れば、美味しく食べられると言われています。

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日本三大怪魚とは①釣り人を虜にする怪魚たち

日本三大怪魚とは日本の限られた場所にしか生息しない巨大魚のことで、アカメ、イトウ、ビワコオオナマズのことです。淡水域や河口付近・沿岸域に生息し、1mを超える大物を狙えるとあって、釣り人たちの憧れ「日本三大怪魚」として親しまれています。

日本三大怪魚とは②最大記録

アカメの過去最大記録

アカメは、2016年6月3日、高知県高知市浦戸湾で釣り上げられた、重さ39kg、全長131cmが最大記録とされています。小学校3~4年生児童ぐらいと同じサイズなんて、まさに怪魚です。

イトウの過去最大記録

イトウは日本最大の淡水魚で、過去最大記録は1937年に十勝川千代田堰堤で釣り上げられた全長2.1mのイトウだと言われています。しかし日本で写真や剥製などの証拠が残っているのは1.3m級までのようです。

しかし一方で、イトウの分布情報を調べる中で、私はこれまで何度か1.5m以上のイトウを目撃したことがあるという人物に出会ってきた。彼らの話は実に真に迫っており、とてもホラ話と一言でかたつけられない内容のものが確かにあり、その存在を私に信じ込ませるだけの説得力をもっているのだ。

(引用:イトウ巨大魚伝説の誕生秘話!?【コラムリレー第21回】)

ビワコオオナマズの過去最大記録

ビワコオオナマズは琵琶湖に生息している、日本産最大のナマズ類で、大きいものは全長120cm、体長20kgほどになると言われています。琵琶湖の食物連鎖の頂点に立つ生物で、成魚になると30cmほどになるブラックバスすら補食すると言われています。

日本三大怪魚とは③怪魚釣りの注意点

日本には日本三大怪魚と呼ばれる魚以外にも怪魚が存在します。例えば多摩川にはアロワナやアリゲーターガーの目撃情報もあると言われています。怪魚を狙う場合、怪魚が外来種かどうかと、絶滅危惧種に指定されていないかどうか確認することが大切です。

日本三大怪魚は全て日本原産ですが、日本には外来種の魚も存在します。外来種の魚は、環境省や自治体で特別な決まりがある種があるため、釣りに行く前に確認する必要があります。また日本原産であっても、アカメのように絶滅危惧種指定されている種があるため、同じく確認が必要です。

アカメの生態①特徴・見分け方

アカメはスズキ目アカメ科の魚で、大きいものは1mを超える巨大魚です。アカメの体色や頭の形はスズキにそっくりが、スズキより縦の幅が広く、背の部分が褐色がかっています。またアカメという名前にあるように暗いところでは、目に光が反射し、赤く見えるのも特徴の1つです。

幼魚の時は体長5cmほどで、体に黄色がかった白と黒の縦縞模様が入っており、成魚とは様子がかなり異なります。ただ目が赤く見えるというのは、幼魚の時からあるようです。アカメの幼魚は2000~8000円程度で観賞魚として取引されることがあります。

アカメの生態②生息地

アカメは黒潮が流れる西日本の太平洋沿岸域に生息していることで知られています。最も有名な生息地は宮崎県と高知県ですが、過去には種子島や静岡県でも発見された記録が残っているようです。普段は浅瀬に住み、小魚や甲殻類を食べていますが、増水時には河口や汽水域に上がってきて、流される小魚を追っていると言われています。

アカメの生態③保全状態

アカメはその巨大性と希少性、奇妙な見た目から密漁の対象になっていました。さらにアカメの生息地であった宮崎県で大規模な干拓が行われ、その影響でアカメは激減してしまったと言われています。

このためアカメは2007年には環境省のレッドリストで絶滅危惧ⅠB類に指定されています。宮崎県はアカメを絶滅危惧Ⅱ類に指定し、さらに指定希少野生動植物に指定しています。高知県でもアカメを絶滅危惧ⅠA類に指定するなど、アカメの保護活動は近年、非常に活発になってきていると言えるでしょう。

アカメの釣り方①アカメ釣りのルール

アカメは環境省のレッドリストで絶滅危惧ⅠB類に指定されているため、アカメ釣りを楽しめるのは高知県だけです。アカメを釣っても殺さずに、アカメの体力をよく考慮して撮影や測定を行うよう、様々なルールが決められています。アカメ釣りは、よくルールを確認してから楽しみましょう。

アカメの釣り方②釣れる場所

アカメ釣りと言えば、高知県の浦戸湾が有名です。中でも市内を流れる河川の橋脚の周りは絶好スポットと言われています。ただ橋脚周りは市街地のため、周囲の騒音が気になってしまう人にはあまり向かないようです。

浦戸湾でのんびりとアカメ釣りが楽しめる場所としては、種崎の突堤や、正式名ではありませんが地元の人に「横浜」と呼ばれている場所の福祉施設前、葬儀場裏、仁井田神社の周りが良いようです。ただ、いくらのびのびと釣りが楽しめると言っても、駐禁場所には十分な配慮が必要です。

浦戸湾でのアカメ狙いのポイントと言えば、市内にある各河川の橋脚周りが第1級ポントです

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