フレンチの定番!マトウダイってどんな魚?生態から食べ方をご紹介

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鮮度がある場合は刺身にしてみてはいかがでしょう。小骨がなく、淡白な中にも旨みと甘味があります。刺身だと生のモチモチとして食感を楽しめるのもポイントです。ただ、的にも見える斑点が薄い場合は鮮度が落ちている証拠なのでその場合は生で食べるのは避けたほうが無難でしょう。

マトウダイの調理法~煮物~

火を通すと身が引き締まるので煮物にも最適なマトウダイ。小ぶりのものならばおろさずに一匹丸ごと煮てしまいましょう。煮つけもいいですが、お勧めは鍋です。マトウダイは肝やアラもおいしく食べることができるため、すべての部位をまとめて楽しむことのできる鍋は最適だといえます。

マトウダイの調理法~揚げ物~

タラやアジのように、フライやてんぷらに。油で揚げるとふんわりして、ジューシーな食感を楽しめます。サイズが小さい場合は、特に切らずに身のまま揚げてみては。骨が柔らかいのでアラごとからあげにしたとしても問題ありません。

マトウダイの旬の時期はいつ?

マトウダイの旬の時期

マトウダイの旬の時期は12月~3月の寒い時期になります。産卵期が2月~5月であり、産卵を控えた時期が旬であり、水揚げもこの時期に行われることが多いです。北に行くほど産卵の時期が遅くなり、水揚げ・旬の時期もずれていきます。長い間旬を楽しめる魚ともいえるでしょう。

旬は冬から春にかけてですが、マトウダイ自体は一年中生息する魚で、どの時期も見かけることができます。そのため、市場に一年中安定して出荷される魚でもあります。しかし、どうせ食べるのならば旬の時期を狙ったほうが良いでしょう。

マトウダイの分布は

マトウダイが水揚げされる地域

マトウダイは暖かい海域に生息し、太平洋・地中海・インド洋に分布する海水魚です。日本では本州中部から東シナ海にかけての沿岸部に生息し、静岡県や和歌山県、福井県や富山県、佐賀県で水揚げされます。市場には出回りにくいといわれますが、県によってはスーパーで刺身を見かけることも。

マトウダイの水揚げは少ない

マトウダイは群れをつくらず、単独で行動する魚です。そのため、一度にたくさん水揚げされるということはなく、他の魚と一緒に水揚げされるということが多いです。そのため、市場にはあまり出回らず、マトウダイが高級魚として扱われる一因となっています。

マトウダイの値段の相場に関して

マトウダイの値段

マトウダイは群れをつくらず水揚げする量が少ない魚です。その永久で市場に出回ることは少ない半面、一年中近海に生息しているため、年間を通して安定した供給が期待できる魚でもあります。そのため、手が出せないほど高い値段というわけではなく、手ごろな値段でスーパーに並ぶこともあるようです。

価格としては1㎏あたり800円~1500円ほどで取引されます。しかし、小さかったり、傷ついたりして状態が悪い個体の場合は1㎏あたり500円~600円ほどで販売されていることも多いのだとか。ちなみに定置網に入ったものは状態が良いので高めの傾向、底引き網・巻き網の場合は状態が悪く安めの傾向があるようです。

美味しいマトウダイの見分け方

まず、目が黒く澄んでいる、表面につやがある、鱗が傷んでいないかということを確認しましょう。次に、エラを開けてみて、中が鮮やかな紅色ならば新鮮な証拠です。また、マトウダイの特徴の一つである黒い斑点も新鮮さを見分ける一つのサイン。この斑点は新鮮なほどくっきり見えるので、選ぶときは斑点がはっきり見えるものを選びましょう。

ちなみにマトウダイは肉食のため、市場に出ているものも小魚をたくさん飲み込んでいる可能性があります。なので特に一匹丸ごとの量り売りの際は、本当にその重さがマトウダイだけの重さなのか、注意することが必要です。

マトウダイを釣るならば

釣れる時期

産卵の時期である冬から春にかけては海岸に接近するため、釣りをするならば最適です。ただ、マトウダイは群れで生息しない生態のためか、他の魚を狙っての外道釣りの側面が大きく、特に、ヒラメ釣りの際にかかることが多いです。

釣れるエリアは

マトウダイは日本の比較的海水温が高い沿岸部に生息しています。そのため、近畿や四国、九州地方が釣れるエリアとして挙げられ、特に人気のエリアは愛媛県の佐田三崎半島です。ただ、知られていないだけで、他にも多くの釣りができるエリアが存在する可能性があります。

マトウダイの釣り方~泳がせ釣り~

マトウダイを狙って釣るならば活きイワシを使った泳がせ釣りがお勧めです。釣り方は底ダナを攻め、アタリがあったら焦らずにじっくりと食わせてアワセ(魚の口に針をかける)を入れましょう。そうすれば、魚が餌をもって逃げる可能性が低くなります。

マトウダイの皮に関して

マトウダイの皮は固く、皮をよく乾燥させてカットすれば疑似餌材料となり、食べても十分楽しめるマトウダイですが、それ以外にも実用的な面を持つことになります。もしもマトウダイを釣り上げたならば、オリジナルの疑似餌をつくってみては。

まとめ

マイナーでもおいしい魚

マトウダイは日本では西の方でないととれにくいこともあり、日本ではマイナーともいえ知らない人も多い魚です。しかし、味は上品で淡白な味をしており、ムニエルから鍋まで多くの料理で活用できる魚でもあります。狙って釣るのは難しいですが、釣りがいがある魚です。

マトウダイの旬の時期は冬から春にかけて。寒さが厳しくなったら市場に出かけて、釣りに出かけて、マトウダイを楽しんでみてはいかがでしょうか。今はネット通販でも手に入るので、近くで見かけない場合も手に入れることができますよ。