フレンチの定番!マトウダイってどんな魚?生態から食べ方をご紹介

マトウダイ肉食であり、小魚を主として食べ、他にも甲殻類・頭足類も食べています。口が大きいため、獲物を捕食する際は大きく口を開けて魚を飲み込みます。成熟には四年ほどかかり、成長には比較的時間がかかるといえるでしょう。稚魚は浅い海に生息しますが、成熟魚は水深50mから400mほどの海底付近の深さに生息します。

フレンチの常連、マトウダイの味

マトウダイの味の特徴

マトウダイはヒラメなどと同じ白身魚。質感もヒラメに似ています。癖がなく、上品で淡白な味です。ですが、コク・旨みが強いという特徴も。生では食感がモチモチしており、小骨が少ないため、刺身に焼きに煮ものに揚げ物に、様々な調理法でも楽しめる素材です。白身はもちろんですが、肝が大きくおいしい部位として有名です。

日本ではマイナーであまり知られていないマトウダイ。しかし、地中海のあたりでは重宝されていて、白身にしては濃いめの味のためか、フレンチの定番の一つとして挙げられます。フランス料理店によっては、マトウダイのムニエルやソテー、ポワレを見ることができます。

白身だけでなく肝も魅力の一つ

マトウダイは白身部分以外にも、肝や子を楽しめる魚でもあります。マトウダイは体の中で内臓が占める部分が大きく、大きいものほど肝の大きさも大きくなります。そのため肝を楽しむのならば、なるべく大きいサイズのマトウダイを購入した方がよいでしょう。

魚の肝というとアン肝が有名ですがアン肝に比べると、まったりさは少なくさっぱりしています。しかし、魚の味は濃く、簡単に酒蒸しや刺身にしても楽しめます。肝醤油にするのもいいですね。鮮度がよくないときは生で食べたりせず、煮つけにしたり、肝蒸しにするようにしましょう。

調理する前に知っておきたい、マトウダイのさばき方

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