フローターとは何?浮き輪とは何が違うの?
簡単に言ってしまえば「浮き輪」
フローターとは何か、一言で言ってしまえば「浮き輪」です。プールなどでよく見かける子ども用の浮き輪がイメージ的には近いでしょう。それを大人が乗り、釣り用に改良されたものがフローターというものです。主にバス釣りに利用される事が多いです。
ボートと違うフローターの魅力
よりコンパクトにしたものがフローター
ボートの場合、どうしても大型になってしまい、収納も困難になります。その点、フローターはエアーを入れて膨らませるので現地に着いてから膨らませれば持ち運びも楽になります。
かゆいところに手が届く
ボートだとどうしても行くことのできないような狭い所へもフローターは入ることができます。また、フィン(あしヒレ)を使って機体の制御をするので細かい微調整をする事も出来ます。
フローターのメリットは?
取り回しの良さ
フローターのメリットは何と言ってもその取り回しの良さでしょう。通常陸釣りでは行くことのできない岸から離れた所にも行ける他、ゴムボートでは入れないような狭い場所などに入って行くこともできます。
コンパクトに収まる
どうしても大型になってしまい持ち運びが大変なゴムボートなどと違い、空気を抜いていれば場所を取らないので車のラゲッジスペースに積んで持ち運びも可能です。また、普段使わない時の保管にも場所を取らないのは利点でしょう。
準備が楽になる。
上記の携帯性にも繋がりますが、ゴムボートなどに比べて大きさは半分以下。空気を入れる時間もさほど取らず、重量も10kg前後と準備に必要な体力も節約できます。腕力にあまり自信のない女性でもこれは扱いやすいのではないでしょうか。
フローターのデメリットは?
メリットがあればデメリットも
ここまではフローターのメリットをご紹介しました。ここからはフローターのデメリットについてご紹介していきたいと思います。状況によっては危険も伴うフローターフィッシング。デメリットもしっかり把握して安全に釣りライフを楽しみましょう。
・準備物が多い
ゴムボートの場合、ボート1つ用意すればそれで使う事ができます。ところがフローターの場合、フローター本体に加えてウェーダー(長靴付きの長ズボン)、フィン(足ヒレ)、ライフジャケットと必要な物が多くなります。全て良いもので揃えようとすると8万以上とそれなりに値段が張ってしまいます。
・危険な場面も
フローターを使うような人は大抵岸から離れたポイントでの釣りを楽しんでいる事でしょう。安全に配慮されているとはいえ所詮浮き輪。釣り針が引っかかったりなど何らかの拍子に穴が空いたりしたら湖の真ん中で放り出されるというような事も。ライフジャケットは必ず装着しましょう。
・スピードが出ない
フローターの場合基本の移動手段はフィン(足ヒレ)で漕いでの移動です。足ヒレ付きとはいえ人のバタ足では出せるスピードに限りがあるでしょう。どうしてもスピードが気になる方は少し値が張りますがオール付きのフローターを買いましょう。
フローターフィッシングのメインターゲットは?
主にバスなど
フローターフィッシングはもともと湖でのバス釣りのためのものです。当然メインターゲットはバスになります。もちろん釣れるのはバスだけではありません。釣り場のメインターゲットは当然釣る事が出来ます。場所によってはニジマスなどが釣れる所もあるので、様々なターゲットを狙いに行ってもいいでしょう。
フローターフィッシングに必要なものは何?
必要なものを揃えよう
以上のメリット、デメリットを知った上で「フローターフィッシングをしてみたい!」という人は、まず装備を揃えなければなりません。フローター以外に何を用意すればいいのか?ここではそれをご紹介します。
ウェーダー
ウェーダーとは、一言で言ってしまえば長靴です。つなぎのようにズボンと長靴が1つになっているものです。ウェーダーにも種類がありますが、フローターで使用する場合は脱ぎ履きしやすいブーツタイプがいいでしょう。
フィン
フィンは「足ヒレ」です。水中でフローターを動かす為に必要なものですが、フローターとは別売りになっているので個別に用意が必要になります。このフィンですが、ダイビング用とフローター用のフィンは別物になり、フローター用をお探しの場合は釣具店で探しましょう。
ライフジャケット
いざという時の命棚です。必ず用意して行きましょう。ライフジャケットにもベストの発泡素材で浮力を発生させる「固定式」とガスが膨張し浮力を発生させる「膨張式」があります。この場合は膨張式がお勧めです。
フローターの形状毎の特徴
O型
フローターの基本となるタイプです。値段も安価な物が多く、軽くて運搬もしやすいので初心者には向いているかもしれません。ただし、Oの形なので跨いで乗る必要があり、乗り降りしにくい事やあまりスピードが出ない事が欠点として挙げられます。
U型
こちらも名前の通り、Uの形をしたフローターです。前方を開く事で乗りにくいというO型の欠点を改善したものになります。ただし乗りやすさを重視した代わりに安定性に欠け、乗り込む時に揺れたりします。O型同様進水スピードはそれほど早く無いですが、オール付きのタイプも販売されています。
V型
船首を尖らせ、水の抵抗を減らしたのがV型。U型同様にオール付きタイプが販売されており、進水スピードには一番期待が持てるタイプとなります。後方部分に荷物を置くことのできるスペースもあり、収納も申し分無しです。ただしO型等と比べると値が張り、重量も増します。
H型
安定性が高く乗りやすさもあり、他のフローターの良いところを纏めて搭載したようなフローターです。ただしその分重たくなり、値も張ります。重量については長距離運ぶわけでなければ気にならない程度なので、多機能性を重視するならH型がお勧めでしょう。
フローターの価格帯は?
いくらで買えるの?
さて、先ほども少し触れましたが、気になるのは価格帯ですね?いくらぐらいでどのくらいの物を購入できるのか、ここでは価格帯ごとに分けてフローターをご紹介したいと思います。
1万円〜
一番安価な価格帯で1万円からフローターを購入することができます。ただし、安いという事はそれだけ他と比べて品質も劣るということになります。レビューなどにも「穴が空いた」などの報告がよく見られます。もう1万出せば一般的な価格帯のフローターが購入できるので、できることならそちらがお勧めです。
2万円〜
一番一般的な価格帯のフローターです。この価格より安ければ質が劣り、高ければ性能が高いなどと一種の目安にもされています。この価格帯は主に基本のO型やU型の物が多く、初心者にもお勧めのものでしょう。
3〜4万円
主にV型はこの価格帯になるでしょう。少し奮発して良いものを買いたい人はこの価格帯がお勧めです。この価格帯からはオールが付いている物が多く、オールが欲しい人はこの価格帯からでしょう。
5万円〜
この値段帯は主にH型になります。お金に糸目はつけないからバッチリ装備を整えたい!という人はこのくらいの価格帯に挑戦してみてもいいでしょう。必要な物がある程度セットになっているタイプのものもあります。