大分県の沖合にある姫島村が怖い
この村は今も実在し、観光も可能な場所です。人口が2000人に満たない小さな村ですが、どんなところなのかまずは村の概要についてご紹介しましょう。
大分県の沖にポツンとある姫島村
大分県には9つの有人島がありますが、この村があるのはそのうちのひとつ、県の北東部にある姫島という島です。総面積約7km²の小さな島で、この島にある自治体はこの村ひとつだけです。
漁業が盛ん
離れ小島なこともあり、島の主な産業はやはり漁業です。島の南には港があり様々な魚が捕れます。北にはクルマエビを育てる養殖場もあります。
この村にはいくつかの怖い話がある
離島という閉鎖的な環境には往々にして少し常識と外れた事件・風習が根付くものですが、この島もその例に漏れず奇妙な風習や事件が多数存在しています。他の閉鎖的な村、犬鳴村について興味のある方はこちらの記事もご覧ください。
姫島村は50年以上選挙が行われなかった奇妙な自治体
この村の特殊な点としてまず挙がるのが長きにわたって選挙が実施すらされていなかったという点です。
民主主義を標榜する日本という国に属しながらも、民意を反映するための選挙という制度が実質存在していなかったということから、この村の特異性がよくわかります。
1955年から村長が固定
60年も前からこの村ではトップが変わっていません。正確に言えば1984年に一度村長は変わっていますが、村長が急死したことによりその家の長男がトップの座に立候補し、他の候補者がいないために投票も行われなかったという、村長一族の権威の絶大さを示すような結果に終わっています。
親子で自治体のトップを選挙なしで歴任という、まるで他国の王族のような話が日本国内の村で実際に起こっていたというのは驚くべきことです。
一族に逆らえる者はいない
60年間自治体のトップに立ち続けてきた存在が、狭い村の中で絶大な権力を握ってきた事は想像に難くありません。一家の子供ですら学校ではリーダー格として扱われ、誰も逆らうことはできません。
長きにわたり対立候補すら現れなかったという事実もその絶対の力を示しています。村の議会では、長い間質問すらする者はいませんでした。