あさりの砂抜きは簡単!手順や時間などについてご紹介

あさりはスーパーで購入したり潮干狩りでとることができ、食卓に並ぶタイミングも多い貝です。いざ食べよう!と思ってもまずは砂抜きが必要です。手間に感じる砂抜きですが、実は簡単!こちらではあさりの砂抜きについて注意点なども交えてわかりやすく紹介します!

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釣り具店勤務してました。エギングやライトゲームが好きです!
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あさりについて

あさりは日本各地に分布する、人気の食用貝です。潮干狩りでよく河口付近でとれるように、汽水域の砂地を好んで生息しています。数ある食用貝の中でも、日本人に最もなじみのあるものの一つと言っても過言ではないでしょう。

あさりは食用の貝

あさりは春のこの時期にスーパーなどでよく目にするようになります。潮干狩りもゴールデンウィークの時期には特にファミリー向けのレジャーとして大きな人気を誇っており、味噌汁や酒蒸し、バター炒めなどの多種多様な料理で食卓を賑わしてくれます。

なぜ砂がたまるのか

そもそもなぜあさりに砂がたまるのかと疑問に思う方もいらっしゃると思います。これはまず、あさりの生息域が海底の砂地であることと、あさりの貝殻からまるで目のように飛び出している部分が持つ役割が要因となっています。

あの貝殻から飛び出している部分は実は管状になっています。その管が食事のために水中のプランクトンなどを水と一緒に吸い込んだり吐きだしたりしており、その際に一緒に吸い込まれてしまった海底の砂が中に残ってしまうことがあるのです。

あさりの砂抜きの方法をご紹介!

あさりについておおまかにご説明しましたが、それではここからは動画やおさえておくべきポイントなども交えながら、砂抜きの手順をご紹介していきたいと思います!皆さまぜひ参考にしてください!

あさりの砂抜き:必要なもの

必要なものは「あさり」「水」「塩」の三つです。あさりはもちろんのこと、その他に必要なものは水と塩、そしてバットやボウルなどの調理器具のみ。

どこのお家にありそうなものだけでお手軽にできるのがうれしいですね。まずはこのそれぞれについて説明していきたいと思います。

必要なもの①あさり

あさりはスーパーでは水袋や発砲のパックに入れて売られています。また、身のみを取り出したボイルで売られているものもありますが、こちらはそのまま調理できます。海でとったばかりのものには砂抜きが絶対に必須となります。

必要なもの②水

まずは水ですが、ご家庭の普通の水道水を使用してかまいません。海水でもいいですが持ち帰りにくい・ご家庭ではなかなか調達できないものなので水に塩を加えて食塩水を作ることになります。水温が冷たすぎる場合は少し放置しておきましょう。

必要なもの③塩

これもご家庭の食塩を使用します。どういった塩かより重要なのは塩分濃度で、これは濃すぎても薄すぎても良くありません。海水の塩分濃度である約3パーセントを目指しましょう。詳しいことはまた後ほど手順の中でご説明したいと思います。

あさりの砂抜きの手順を解説!

上記の道具を揃えたら、それではここからは手順をひとつずつチェックしていきたいと思います。身の中に砂が残っているものを食べた時の不快感は誰しも一度は経験したことがあるもの。確実に砂抜きをしてから調理したいですね!

あさりの砂抜きの手順:その①

それではまずは、塩水を作っていきたいと思います。ボウルなど、食塩水を作るための容器を準備しましょう。場合によっては途中で水を変えることも想定して、食塩水は余分に作っておくことをおすすめします。

容器に水を入れる

容器に水を入れていきます。水が冷たすぎる場合はしばらく放置して落ち着かせましょう。バットでもいいのですが、それとは別に食塩水を作っておいた方が水量の調節が楽だと思うのでボウルに作っておくのが個人的にはおすすめです。

水は多めに入れる

注意点は、後でまた食塩水を追加で作る必要がなくて済むように、最初に多めに作っておくことです。これはあさりの量にもよるため、必要と思われる量の少し多めを目指して準備するようにしてください。足りなくなると面倒なので要注意です。

あさりの砂抜きの手順:その②

手順その①で用意した水の入れ物に、食塩を追加して食塩水を作っていきます。このときに大事なのは水に対する食塩量です。濃くなりすぎても薄くなりすぎてもいけません。分量についてご紹介します。

塩を入れる

1リットルに対し30g程度を目安に、使用する水量によって塩分量はそのつど調節してください。作った食塩水が濃かったり薄かったりしてあさりに合っていないと場合によってはうっかり死んでしまうことも。よく注意しましょう。

海水と同じ濃度にしよう

上記の状態を避けるためにもおさえておきたい大切なポイントは塩分濃度。海水の塩分濃度であるおよそ3パーセントになるよう目指して食塩水を作ります。これを基準に実際にあさりをつけたときの様子を観察して、場合によっては塩を追加したり薄めたりしてください。

あさりの砂抜きの手順:その③

貝殻は汚れが付着しています。砂抜き後に洗うより、先に洗っておいたほうが砂抜き中にうっかり汚れを吸うことも防げるのでそちらがいいでしょう。しっかりと殻同士こすり合わせるようにして汚れを落としてください。それでは砂抜きにとりかかりましょう!

あさりをバットなどの容器に入れ食塩水で浸す

まずはあさりを十分に並べられる大きさのバットを用意します。バットがない場合はある程度の推移にも耐えられる深型の平皿などでもかまいません。あさりを並べ、そこに①②で作った食塩水を注いでいきます。全体が軽く浸かる程度の量が必要です。

重ならないように注意

このときバットがよく使用されるのは、あさり同士が重なりあうことを防ぐ目的があります。ボウルなど深型の容器を使用すると貝同士が二重三重になってしまいます。そうすると位置によって砂の抜け具合にムラができてしまうのです。

これは吐きだしたばかりの砂を底に近い貝がうっかりまた吸い込むことから起こります。これを防ぐためにも平たい容器を使いましょう。あるいは、ボウルを使う場合砂がたまる底の水を吸い込む貝がないよう、かごやざるを用いて全体を浮かせる工夫する人もいるようです。

あさりの砂抜きの手順:その④

あさりを食塩水に浸したらまずはしばらく様子を見てみましょう。きちんと砂を吐けているかどうかを確認して大丈夫そうであれば、あとは砂を完全に吐きだし終えるまで待つのみ!三時間ほどおいてみましょう。様子によっては水を入れ替えてください。

冷暗所で保存する

バットは安定した冷暗所において保存しましょう。冷蔵庫でもかまいませんが、冷えすぎる場所に置いておくと砂を吐くのに時間がかかる場合もあるため注意してください。よほど気温が高くない限り、ふきんや新聞紙を蓋代わりに軽くかけてそのままおいておくだけでも十分だと思います。

塩水が飛ぶので注意

管からぴゅっ!と水が吐きだされている様子は見ていて面白いですが、しかしそのままで置いておくとバットの周りが濡れてしまいます。バットを覆う蓋代わりの新聞紙は、吐いた水の飛び散りを防ぐためにも役立っています。

あさりの砂抜き:ポイントと注意点

動画もぜひ参考にしてみてください。最初からあさりが死んでいるというわけでなければ、これで手順の紹介は終了です。失敗を減らすためにもここではあさりの砂抜きの手順についてのポイントや注意点を、いくつかご紹介していきたいと思います。

寒すぎるとうまく砂をはかないので注意

冷蔵庫の冷えすぎる場所におくといけないのは、寒すぎると動きが鈍く、砂を十分に吐いてくれない場合があるためです。よほど気温が高くない涼しい春先は暗くしてあげるだけで、冷蔵庫には入れなくても大丈夫です。しかし、暑すぎるとさすがに悪くなってしまうのでそのときは冷蔵庫においてあげましょう。

放置のし過ぎに注意

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