ファビョるとは?
ネットの記事や掲示板で「ファビョる」という表現を目にしたことはありませんか?これは「なりふり構わず怒り散らす」「怒るあまりヒステリックに喚き散らす」といった様を表している言葉です。
冷静ではいられなくなった様子を小ばかにする目的で使用されることが多いワードです。相手への中傷、差別、侮辱を意味するので、使い方には注意しなければなりません。相手に使われた場合は良い意味で使っている訳ではないことも理解しておきましょう。
ファビョるの語源は?
怒ることとは到底結びつかないような、響きだけだとなんだか可愛らしい印象すら感じる言葉ですが、そもそも何故ファビョるという言葉ができたのでしょうか。ここでは成り立ちを紐解いてみましょう。
ファビョるの語源は「火病」(ファビョン)
「火病」(ファビョン)と呼ばれる病気が由来となって作られた言葉のようです。この病気は鬱火病(ウラビョン)とも呼ばれています。朝鮮民族に限定された精神疾患のため、日本ではあまり聞き馴染みがないのも納得できますね。
「火病」は精神性のストレスが原因の病気
火病とは「怒りの抑制を繰り返すことで、ストレス障害を起こす精神疾患」であると説明されています。つまり、人は我慢したりするとストレスを感じますが、繰り返し感じることで蓄積されていき、最終的に爆発し様々な症状を引き起こす疾患なのです。
火病には、ストレスが溢れ出て突発的に怒りだす症状があります。スポーツの世界大会や国際的な政治ニュースにおいて、日本と韓国は度々対立してしまいがちですが、そのような場面で韓国人が反日感情をむき出して怒る様を「火病」と例え、それが現在の形にまで発展しました。
怒りについてこちらの記事もご覧ください。
「ファビョる」の使い方
ネットスラングには個性的な言葉が多く、どういう意味の言葉なのかすぐに把握できないことがほとんどです。由来や成り立ちの見当もつかないものが多いので、どんな風に使って良いのかも分かりづらい場合が多いです。
また、ネット上は直接的な意見の飛び交う場なので、非常に攻撃的なワードの可能性があります。間違った使い方で思わぬトラブルを引き起こさないためにも、念のために正しい使い方まで知っておきましょう。
ファビョるは現在では韓国人以外にも使う
ファビョるが使われ始めた当初は、韓国人が怒る様を小ばかにするように使われていました。それから徐々に韓国人に限らず使用されるようになり、我慢できず怒り狂う様子にフォーカスし、現在ではキレること自体を「ファビョる」というように変化しました。
ファビョるの使用例①「不利になるとすぐファビョる」
見境なく怒っている人を煽ったり、相手の神経を逆撫でするような意味合いで使用されることが多く、冷静な人間のほうが優れているように感じるため、会話のマウンティングを取る効果もあります。