ルアーの塗装にはウレタンコート!やり方やおすすめウレタンコート剤を解説!

釣りをするたびに塗装が剥がれてしまったり、傷がついてしまうルアー。大切なルアーを綺麗なまま長く使い続けるために、耐久性を格段に上げる「ウレタンコート」というウレタン樹脂でできたコーティング剤の特徴、種類、使い方についてまとめています。

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ルアーの塗装を守るウレタンコート

ウレタンコートとは?

ウレタンコートは、ウレタン樹脂で出来ているコーティング剤であり、厚い皮膜を作ることができます。これで釣り具をコーティングすることで、塗装の剥がれや傷を未然に防ぎ、長く使い続けることが可能になります。また、UVコートやシリコンコートなど他のコーティングに比べてコストパフォーマンスがよく、初心者の方でも使いやすいです。

ウレタンコートの種類

三種類のウレタンコート

ウレタンコートは主に一液ウレタンコート、二液ウレタンコート、スプレータイプの3つに分けられ、それぞれ使用方法やメリット・デメリットが違います。それぞれの特徴を把握して、自分自身にあったウレタンコートを選びましょう。

それぞれのウレタンコートの特徴1 液型

1.一液ウレタンコート

これは、容器にそのままウレタンコート入っているタイプで、開封してすぐに舗装を開始でき、どぶ漬けでの舗装が可能です。そのため舗装が容易であり、時間も短縮できます。初心者の方や、一回にたくさんの液を使う予定の方にオススメです。しかしながら、一液ウレタンコートは日持ちが悪いことがデメリットです。開封したところから硬化がはじまってしまうため、なるべく開けてからすぐに使い切るようにしましょう。万が一液がたくさん余ってしまった場合の対処法は、「もしウレタンコートが余ってしまったら…」に記述してあるのでチェックしてください。

2.二液ウレタンコート

こちらは、主液と硬化剤の二種類が別の容器に入っており、使う際に自分で混ぜることでウレタンコートとするものです。混ぜる前は硬化が起こらず、一回に使う分だけウレタンコートを作ることができるので、日持ちがよいこと、綺麗にコーティングができることがメリットです。デメリットとしては、どぶ漬けができないためエアブラシや刷毛、スプレーガンなどが必要となりコストパフォーマンスが悪いこと、刷毛で塗る場合ムラができやすいこと、二液を規定の割合で混ぜてから使うため、時間と手間がかかることが挙げられます。

それぞれのウレタンコートの特徴2 スプレータイプ

3.スプレータイプ

こちらは、ウレタン液がスプレー缶に入っており、よく振ってから釣具に吹き付けることでコーティングができます。開封してすぐに釣具に吹き付けコーティングができ、余った分もとっておくことができるので、手軽に使用できます。少量の使用に最適です。しかしスプレーであるため、厚い皮膜を一回で作ることは難しく、何度か重ねて吹き付ける必要があり、手間と時間がかかります。また、よく振ってから使用しないとムラができてしまうため、使用には注意が必要です。

ウレタンコートでのコーティング方法

ウレタンコートでどぶ漬けしよう

一番コストパフォーマンスもよく、時間もかからず、簡単なコーティング方法「どぶ漬け」。どぶ漬けとは、一液ウレタンコートにそのままルアーなどの釣り具をつけ、乾燥させることで綺麗にコーティングをする方法で、初心者の方にも簡単にできます。詳しいやり方を説明していきます。

ウレタンコートでの「どぶ漬け」での舗装のやり方

1.用意するものと前準備

一液ウレタンコート、糸、コーティングするもの。この3つさえあれば、簡単にコーティングをすることができます。前準備として、ルアーについている針やスプリットリングを外して、ビニルひもなどを通しておいてください。

2.液に漬ける

ルアーを一液ウレタン液の中に入れます。あまり長くつけすぎず、さっと浸す程度で大丈夫です。このとき、ルアーが長くて入りきらない場合にはまず半分を液に漬け、ひっくり返してもう半分を同じように液につけるようにしてください。

3.乾燥させる

紐を引っ掛け、下に液が落ちても構わないように新聞や段ボールを敷き、ウレタン液を乾燥させます。このとき、ルアーに少しでも触れてしまうと指紋がついて取れなくなってしまうので、あらかじめ通しておいた紐を使って慎重に作業してください。

4.仕上げ

完全に乾燥できたら、アイの部分(釣り糸を結びつけるための輪の部分)にできてしまったウレタンコートによる膜を爪楊枝などの先の尖ったもので破きます。この工程はとても大事なので忘れないようにしてください。

重ね付けについて

どぶ漬けによるコーティングでは、一回だけ漬けることでも十分な保護を得ることができますが、こすった部分が曇ってきてしまうために、2、3回の重ね付けをお勧めしています。同じ工程を2、3回繰り返すことで、さらなる安全性と耐久性を得られます。

ウレタンコート舗装時の注意点

1.乾かないうちに何度も漬けない

乾かないうちに何度もどぶ漬けしてしまうと、液のついているところとついていないところで差ができてしまい、ムラができやすいです。必ず、時間をおいて完全に乾燥してから重ね付けするようにしてください。

2.使う分より多い量を買わない

大容量の方がコストパフォーマンスがいいからといって量の多いものを買ってしまうと後々液が固まってしまい、結局捨ててしまうことになります。コーティングしたいものが少ない場合にはなるべく小容量のものを買い、なくなったらまた小容量のものを買い足すことをお勧めしています。

もしウレタンコートが余ってしまったら…

ウレタンコートの硬化を遅らせる方法

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