世界三大獣害事件を紹介!動物による史上最悪で恐ろしい人食い事件とは

チャーラの顔はトラビスによってめちゃくちゃに引き裂かれ、鼻や両耳は噛み千切られており、目を覆いたくなるような悲惨な姿でした。現在は皮膚移植を受け、新しい生活をスタートしているそうですが、以前の容姿は失われ、視力と両手も失われました。

拳銃で撃たれたトラビスは自宅の檻で息絶えた

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サンドラは警察に通報し、警察によってトラビスは拳銃によって深手を負いました。拳銃で撃たれたトラビスは、深手を負ったままいったん家に引き返しましたが、その後自宅の檻で息絶えているのが発見されました。

トラビスは、持病のライム病のために向精神薬の「ザナックス」を与えられており、事件当時はその薬の脱抑制・失見当・攻撃性の増幅、といった薬効の効果もあり、いつもより攻撃性が増していたと考えられています。

世界で起きた獣害事件⑤逃走を続けるチンパンジーのブルーノ

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続けてこちらもチンパンジーによって起きた獣害事件です。上記で紹介しましたが、チンパンジーは300㎏もの強い握力を持ち、普段は穏やかですが時に激しい攻撃性を見せる動物です。そんなチンパンジーが群れを率いて襲ってきました。

2006年、アメリカ西部のシエラレオネの保護区内で、総計30匹のチンパンジーの群れのボス「ブルーノ」が人間を殺害し逃走した事件がありました。ブルーのは米国人らを乗せた車を襲いました。

チンパンジーの群れを仕切って人を襲わせるブルーノ

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ブルーノは拳でフロントガラスをたたき割って車内に侵入。シエラレオネ人の運転手を引きずり出し、首根っこを押さえつけて地面にたたきつけ、両手両足の爪を剥がしたうえに、顔面全部を食べつくし殺しました。

さらに保護区内の森に逃げ込んだ男性もチンパンジーの群れに襲われ、手足の爪をはがれたのち、顔面を食べられて死亡しました。もう一人の男性も、命は助かりましたが指を6本食いちぎられる大怪我をしました。

チンパンジーは黒人を狙った?その社会背景とは

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被害状況から判断すると、チンパンジーは黒人を狙っていました。なぜ黒人を狙ったのか。それはこの保護区のチンパンジーにとって黒人は、常に自分たちを迫害してきた憎しみの対象だったと考えられています。

防犯カメラに姿を見せるも未だに捕獲には至らず

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人間を襲撃した群れのチンパンジーたちは、その後27頭が捕獲されました。しかしブルーノを含む残りの4頭はまだ捕獲されていません。彼は幾たびか自動カメラに姿が捉えられることはあったそうですが、今も捜索が行わています。

世界で起きた獣害事件10選②

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ここまで5つの獣害事件を紹介しましたが、危険な動物と知られてきた動物だけでなく、「まさかこんなことになるなんて」と、それまで認知されておらず実際に事が起こって初めて驚愕する事件もありました。続けて、世界で起きた獣害事件を紹介していきます。

世界で起きた獣害事件⑥熊を愛した男ティモシー・トレッドウェル

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熊による獣害事件はやはり世界各地で報告されています。非常に恐ろしいと認識している人が多い中、次はアメリカのグリズリー(ハイイログマ)保護活動家で、12年間熊を愛した男「ティモシー・トレッドウェル」の悲劇について紹介します。

熊愛好家とその恋人が熊に捕食された事件

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グリズリーは北アメリカに生息するヒグマの一亜種で、ヒグマの中でもグリズリーは気性が荒いとされています。トレッドウェルは野生のグリズリーに名前をつけて、まるで家族や恋人のように接しており、12年間毎年アラスカの国立公園に滞在し、野生のグリズリーをハンディカメラで撮影し続けてきました。

「グリズリーになら殺されてもかまわない」と言っていたほどグリズリーを愛したトレッドウェルですが、2013年10月5日、カトマイ国立公園でガールフレンドと共にグリズリーに襲われて死亡しました。

ハイイログマの調査中に生きたまま捕食され死亡

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その日もトレッドウェルは野生のグリズリーをハンディカメラで撮影していましたが、その撮影中に襲われてしまいました。ガールフレンドは逃げることなくフライパンを持って彼を助けようとしましたが、野生のグリズリーの前では為す術もなく、同じように襲われて死亡しました。

事件を題材に映画『グリズリーマン』が制作された

トレッドウェルとガールフレンドがグリズリーと応戦する最中も、彼のハンディカメラはキャップがついたまま作動しており、6分間の壮絶な様子はテープに録音されていました。そして、この事件を題材にして「グリズリーマン」という映画が製作されました。

世界で起きた獣害事件⑦動物の人気者ビンキー

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ビンキーはアメリカのアラスカ州アンカレッジのアラスカ動物園で飼育されていたホッキョクグマです。ピンキーは当時約540㎏に成長していました。動物園で飼育されていても、やはり猛獣であることに変わりありません。

動物園の人気者ホッキョクグマのビンキーが起こした事件

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ビンキーはアラスカ動物園で人気のアトラクションでした。成獣になったビンキーは、二重の安全柵が成されていたので、観光客に襲い掛かることはないとされていましたが、なぜこのような事件が起きてしまったのか紹介していきます。

観光客を襲ったビンキー!しか動物園の人気者ホッキョクグマのビンキーが起こした事件し悪いのは人間?

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1994年7月、オーストラリア人観光客の女性が、ビンキーの写真を撮ろうと二重の柵を飛び越え、檻の近くまで侵入してしまいました。ビンキーは檻の格子の隙間から顔を出し、その観光客女性を捕まえました。見ていた他の観光客や飼育員らによって救出されましたが、彼女は足を骨折した他、噛傷を負いました。

6週間後、泥酔した地元の10代の若者たちが、熊のためのプールで泳ごうと侵入しましたが、そのうち19歳の若者が脚に裂傷を負って入院しました。ピンキーが彼を襲ったかどうかは確証がないとしましたが、この一件のあと、ピンキーの顔には血が付着していました。

寄生虫病・サルコシスチス症にかかり死亡した

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ピンキーによる獣害事件と言われていますが、どちらも安全対策をした動物園内で規則を反した人間によって引き起こされた事件です。その後ピンキーは、これらの事件をきっかけとして世界中に報道され、人気を集めました。

しかし1995年ピンキーと一緒に展示されていた他のホッキョクグマが、突然サルコシスチスという寄生虫にかかり、7月14日に死亡しました。間もなくピンキーも死んだホッキョクグマと同じ症状が現れ、7月20日の朝、痙攣をおこして死亡しました。

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