世界三大獣害事件を紹介!動物による史上最悪で恐ろしい人食い事件とは

このトラはジム・コーベットというハンターによって射殺され、事件は収束しました。その日トラは、チャンパーワットの町で一人の少女を食い殺し、巣へ持ち運んでいたところ、血痕を残してしまいました。ジム・コーベットはこの血痕を追跡し、ついにトラを仕留めたのです。

牙が折れていたため人を襲うしかなかった?

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このトラの行動範囲は20kmにも渡り、人々を恐怖にさらしてきました。完全に人を捕獲対象として見ています。なぜこのような行動を起こしたのでしょうか。それは射殺されたトラを見ると、右の犬歯が上下とも抜けていて、満足に野生動物を狩ることができなかったためであると考えられています。

トラの生態についてさらに詳しく知りたい方はこちらをご覧ください

世界で起きた獣害事件10選①

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世界三大獣害事件を紹介しましたが、いかがだったでしょうか。他にも世界各地で獣害事件は数多く報告されています。被害者の数は違えど、いづれも人々を恐怖に陥れました。次ではその事件の数々を紹介していきます。

世界で起きた獣害事件①ペトロパブロフスク羆事件

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上記で三毛別の熊事件を紹介しましたが、日本以外でのも熊は様々な地域に生息しており、熊被害も数多く報告されています。2011年8月13日、シベリア東部の近隣の川辺で発生した、ヒグマによる襲撃事件を紹介します。

親子2人が亡くなった熊による襲撃事件

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被害にあったのはロシア人親子で、父親のイゴール・チガネンコフさんと、娘のオルガ・モスカヨワさんでした。その日2人はキャンプ旅行に来ていて、河原で突然大きなヒグマが親子を襲撃しました。

小熊に襲われた娘!電話で母親に助けを求める

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初めに襲われたのは父親のイゴールさんで、ヒグマに首の骨を折られた後、頭蓋も割られ即死でした。それを見て娘のオルガさんは逃げ出しましたが、すぐにヒグマに捕まって下半身から生きたまま食べられました。

オルガさんはヒグマに食べられながらも母親に電話で助けを求めましたが、為す術はありませんでした。そしてさらに、3頭の小熊を連れて戻ってきた小熊たちと一緒に食べられてしましました。オルガさんは「もう痛みがなくなった。今までごめんなさい、ママ愛してるわ」と、母親との電話で最後の言葉を残し、息絶えました。

地元のハンターが熊3頭を退治

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母親は娘からの連絡を受け、キャンプ地の近くの警察に連絡しました。救援を急ぐように要求し、イゴールさんの親族にも連絡しました。キャンプ地に到着したのは、オルガさんの電話から30分語、時すでに遅く、2人の無残な亡骸がありました。ヒグマ親子は、警察が依頼して連れてきた地元のハンターによって退治されました。

世界で起きた獣害事件②ニュージャージーサメ襲撃事件

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海水浴シーズンになれば、誰もが恐れるのはサメの被害です。私たちには身近な存恐怖の対象といえるでしょう。現在は「海のギャング」と異名があるほど、恐れられていますが、次はサメの引き起こした襲撃事件について紹介します。

映画『ジョーズ』の元ネタになった事件

1916年7月1日、アメリカ東部の西海岸にあるニュージャージー州で事件は起きました。当時はサメが人を襲うとは思ってもいなかったようで、この事件は多くの人々にショックを与え、映画「ジョーズ」の元ネタになりました。

ライフガードが助けに行くが両足を食いちぎられ死亡

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その日もその海岸でたくさんの人が海水浴を楽しんでいました。そこにサメが現れて男性を襲いました。ライフガードが助けに行きましたが、両足を食いちぎられてしまい、死亡しました。このとき、そこはリゾート地であったため、多くの人がその現場に居合わせ、その場はパニック状態、楽しい海水浴場を恐怖に陥れました。

事件のホオジロザメは捕まえられた?

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その後も50km離れたマタマンの川で2人の少年が立て続けに襲われ、助けに行った男性一人も足を噛まれ死亡しました。マタワンの人々はサメを退治するため、連日川にダイナマイトを投げ込んでいましたが、サメを仕留めることができませんでした。

マタワンの襲撃から2日後、海で漁をしていた剥製行舎の船の網に、約2.5mのホオジロザメが掛かり、すぐに殺され、事件は収束しました。そのサメを持ち帰り胃を裂いてみると、中から人間の骨と思われるモノが出てきたことから、このサメが襲撃事件の犯人とされました。

世界で起きた獣害事件③ツァボの人食いライオン

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「百獣の王ライオン」「サバンナの王者」と呼ばれるほど、私たちにとってライオンは、強く危険な動物で、動物の頂点というイメージです。そのライオンが人間に牙を剥きました。その恐怖は想像を絶します。

2頭のライオンによる獣害事件

1898年、ケニアで起きた事件です。当時、ツァボ川にかかる鉄道橋の建設が進められており、その労働者を2頭のライオンが数か月に渡って次々と襲撃しました。事件のあった地名から「ツァボの人食いライオン」と言われています。

少なくとも28人が人食いライオンの犠牲になった

ツァボ川にかかる鉄道橋の建設には、英領インドなどから約3000人もの労働者が集まり、いくつものキャンプ地で寝泊まりしていました。工事は順調に始まりましたが、労働者は悪夢に襲われました。

ライオンは本来夜行性ではないのですが、広いキャンプ地で、2頭のライオンは夜の闇に紛れて次々と人間を襲撃しました。当初の被害者は135人に上ったという説もありましたが、最近の研究では約28人とされています。

現場総監督のジョン・ヘンリー・パターソンによって射殺

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現場監督としてジョン・ヘンリー・パターソンという大尉が赴任してきました。赴任当時にはすでにライオンによる犠牲者が数人出ていた頃で、パターソンはキャンプ地の樹上で銃を構えたりパトロールしてライオンを仕留めようとしていましたが仕留めることはできませんでした。

ついには警官や軍人の手を借りることもありましたが、仕留めることはできませんでしたが、最後はパターソンとの息を飲む心理戦による攻防の末、ようやく2頭とも射殺、仕留めることに成功し、事件は終結しました。

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