黒い目の色は非常に珍しい!
目が黒っぽい人は特に日本人に多いです。しかも、そのほとんどを見てみると、こげ茶など茶色の系統に当てはまります。もし自分の目が黒ではないかと思う方は、瞳孔の周りに注目してみましょう。よく見ると、縁取られていて、微妙に瞳孔と瞳の色が違うはずです。
しかし、まごうことなき真っ黒な目の人は、瞳孔とその周りに区切りがありません。本当に目の色が黒い人は、実際はそうそういないものです。
人の目の色を構成するのはメラニン色素
人の目の色は、生まれつき個人に備わっているメラニン色素によって決まります。人の目の色とは、目全体の色を指すわけではありません。人の目の色は、物を見ている「瞳孔」を取り囲んでいる「虹彩の色」のことを指します。
虹彩とは、色を調節して物を見やすくする目にとって非常に大切な部分です。よく人の目を見て「目が黒い」「目が茶色い」と言っているのは、つまり虹彩の色を指して感想を言っていることと同じなのです。
そして、虹彩の色は人の色素を決めるメラニン色素の量によって異なります。
目の色はどうやって決まる?
先述したように、人の目の色を左右するのはメラニン色素の量です。メラニン色素は肌の色などにも関係している物質で、人間の体の色を調整する大切な存在です。
メラニン色素が多い目は、黒や茶色など濃い色になります。逆にメラニン色素が少ないと、ブルーやグリーンのような儚げな薄い色合いの目になります。
一般的に目の色を指している「虹彩」にはメラニン色素があり、メラニン色素の量は生活習慣などで増減します。
日本人の目の色は?
一般的な日本人の瞳や目の色は、全部で7種類あります。日本人に最も多い目の色は茶色ですが、稀にグレーやブルーといった外国人のような目の色の人もいます。下記に、日本人の瞳の色の種類をリストアップしました。
- 黒
- ブラウン
- こげ茶
- ヘーゼル
- アンバー
- グレー
- ブルー
冒頭でもお話した通り、黒い眼の色の人はかなり少ないです。そのため、真っ黒な瞳の人は、色素の濃いこげ茶に黒のカラーコンタクトを装着しているケースが多いでしょう。
ヘーゼルやアンバー、グレーやブルーなど外国人のような色の人は、日本では類稀です。しかしながら、そういった色素の薄い目をした日本人は実際に存在するのです。日本では、グレーやブルーなどの目の色は、おしゃれでカラーコンタクトの色としても若い女性に人気ですよね。
地域によって目の色は変わる?!
目の色は、住んでいる地域によって異なります。先述した目の色を決めるメラニン色素は、生まれ持って備わったものですが、紫外線の量によって分泌量が異なるのです。そのため、紫外線が少ない地域に住んでいる人の目の色は薄くなり、紫外線が多い地域に住んでいる人の目の色は必然的に濃くなります。
たとえば、ヨーロッパや東北、北海道といった紫外線の少ない地域に住んでいる人の目の色は、ヘーゼルやグレーといった薄い色になるのです。色素の薄い目の色の日本人は、北の地域に多いということになります。
また、日本国内でも東北や北海道の人には、ロシアやアイヌの血が混ざっている人も多いです。ロシアは、珍しい目の色をした人が多いことはご存知でしょう。遺伝子と紫外線の量によって、日本国内にもグレーなど珍しい目の色をした人が存在するのは間違いないようです。
九州には、稀にブルーやグリーンの目の色をした人もいます。九州にブルーやグリーンの目の色が多いのは、メラニン色素の増減によって目の色合いが変わり、粒子の錯乱であるレイリー錯乱が起こるからです。沖縄など暑くて紫外線が多い地域は、茶色やこげ茶色など濃い色の目をした人が多いですね。
人種や地域別、目の色の違い
「地域によって目の色は変わる?!」の見出しでもお話したように、人種や住んでいる地域によって目の色は異なります。同じ日本でも色素の薄い目の色をしている人もいれば、まるでチョコレートのようなハッキリとしたブラウンの目をしている人もいるのです。
日本人に多い目の色とは?
日本人の多くは、こげ茶やブラウンの瞳をしています。黒に近い目の色の人もいますが、実際は真っ黒ではなく茶色であるケースが多いでしょう。また、一口に茶色といっても、鮮やかな明るい茶色から限りなく黒に近い深いこげ茶まで、色合いも様々です。日本人で色素の薄い目にしたい方は、カラーコンタクトを装着するのが手っ取り早い手段といえます。