世界三大獣害事件を紹介!動物による史上最悪で恐ろしい人食い事件とは

その体の大きさから推定100歳を超えていると考えられていますが、ライフルやマシンガンの弾すら跳ね返すほどの頑強な鱗と皮膚を持っているギュスターヴは、手のつけようのない怪物で、またいつ現れるのか、今も地元住民の恐怖の対象となっています。

世界で起きた獣害事件⑨パナールの人食いヒョウ

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ヒョウはネコ科ヒョウ属に分類される食肉類で、ネコ科の構成種でじゃ最も広域に分布しており、サバンナや熱帯雨林、半砂漠など様々な場所に生息しています。ヒョウも私たち日本人には動物園で見るくらいで馴染みのない動物ですが、世界で起きたヒョウによる獣害事件の1つを紹介します。

インドの村を襲ったインドヒョウ

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20世紀初頭、インドのネパール西部のパナールで、森に隣接する村の住人が襲撃されました。ヒョウは通常、野生動物を餌にしていますが、塩分濃度が高いとされる人間の血液の味を覚えてしまったのです。

捕らえられる者がいなかった?犠牲者は400人超え

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このヒョウは、約400人を襲ったとされています。ここまで多くの人が襲撃されるまでの被害に及んだのは、ヒョウを捕まえられる人が被害地域にはいなかったため、多くの犠牲者が数年間に渡って出続けたとされています。

遠来の狩猟家ジム・コルベットによって射殺

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その後1910年に、狩猟で名をはせていたジム・コルベットが遠来し、射殺に成功しています。ジムは2度、このヒョウと遭遇していますが、1度目は傷を追わせただけで逃げられてしまいました。そして2度目は、傷を負ったヒョウを真夜中に発見し、仕留めることに成功しました。

世界で起きた獣害事件⑩マイソールの人喰いグマ

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世界で起きた熊による獣害事件はまだあります。今回はインドやネパールなどに生息するナマケグマという種類の熊で、その姿がナマケモノを連想させることが由来です。食性は雑食で、主にシロアリを食べますが、昆虫、鳥類の卵、動物の死骸、花、果実、はちみつなども食べます。

インドの町中で事件を起こした人食い熊

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1957年、インド南部のマイソールの街で発生しました。一般的なナマケグマの体調は150~190㎝、体重は90~145㎏と、熊にしては小さめです。雑食とはいえ今回ナマケグマが事件を起こしたきっかけは、人間に傷付けられたことにより凶暴化したことで、この事件は起きたとされています。

35人が襲撃されて12人が亡くなった大事件

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このナマケグマにより、約35人が次々と襲撃され、12人が殺害されました。ナマケグマはシロアリなどを捕食するために長く曲がった爪を持っており、犠牲者の多数が、爪と歯で顔面を削り取られ損傷が激しかったといいます。

ハンターのケネス・アンダーソンによって射殺された

インドの人々を恐怖に陥れたナマケグマでしたが、伝説のハンター・ケネス・アンダーソンに射殺され、事件は終息しました。原因は人間への復讐心だったのでしょうか。これは熊の事件としては世界で第一位の被害になりました。

日本で起きた獣害事件5選!熊によって起こされた惨劇の数々

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日本には北海道に生息するヒグマと、本州と四国に生息するツキノワグマの2種類の熊がいます。国内の生息数はヒグマが2000~3000頭、ツキノワグマが8400~1万2600と言われています。

これだけ多くの熊が生息する日本では、森林で熊と遭遇したり、開拓により居場所を失った熊が人里に現れたりすることは少なくありません。次では日本国内で起きた熊による獣害事件を紹介していきます。

日本で起きた獣害事件①石狩沼田幌新事件

大正12年8月12日から8月24日にかけて、北海道雨竜郡沼田町の幌新地区で発生した獣害事件です。ここでもヒグマが人々に猛威を振るい、恐怖に陥れました。事件を起こしたヒグマは、体長2m、体重340㎏ある個体でした。

3日間で大きな被害を出したヒグマによる事件

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事件の日、太子溝の祭りが開催されていました。多くの人が集まり祭りを楽しんでいる最中、ヒグマは次々と人々を襲いはじめました。開拓民の一家や、駆除に出向いた漁師を3日間に渡り襲い続けました。

日本2番目に大きな被害!5人が亡くなる

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上述で三毛別の熊事件を紹介しましたが、こちらは5名が死亡し3名が重傷者を出す被害でした。日本で2番目に大きな被害を出したヒグマ事件になり、ヒグマによる恐ろしい獣害事件であることに変わりありません。

ヒグマの毛皮は沼田町郷土資料館に展示されている

次々と人々を襲撃したヒグマですが、8月24日、軍人や消防団、青年団など総勢300人あまりの応援部隊や、近隣集落から集められた男性がヒグマ討伐に出動し、攻防戦の中で討伐されました。加害のヒグマの毛皮は幌新小学校に保存されていましたが、昭和42年に幌新会館に移され、現在では沼田町郷土資料感に展示されています。

日本で起きた獣害事件②十和利山熊襲撃事件

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続いてツキノワグマによる獣害事件です。ツキノワグマは食肉目クマ科クマ属に分類される食肉類です。舞台の十和利山は秋田県鹿角市十和田大湯にある山で、この事件は日本に残る熊による被害では3番目に多くの被害者を出した事件です。

戦後最悪の被害を出した獣害事件といわれている

2016年5月20日から6月10日にかけて、十和利山にタケノコ採りや山菜取りに来ていた人々を、雄のツキノワグマが次々と襲いました。日本では戦後最悪の被害を出した獣害事件と言われています。

複数の熊が人を襲い4人が亡くなった事件

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ツキノワグマにより4人が死亡、3人が重症を負いました。今まで紹介した熊による獣害事件は一頭の熊単独の行動でしたが、今回のツキノワグマによる襲撃は複数存在しており、非常にまれなケースでした。

事件を起こした熊のうち1頭が射殺された

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6月10日、鹿角連合猟友会の斎藤良悦が、体調1.3m、体重約70㎏のメスのツキノワグマを射殺しました。しかし他のツキノワグマはまだ仕留められていませんが、その後被害は報告されなくなり、事件は終息しました。

その後もタケノコや山菜採りの目的で山に分け入る人が絶えないため、警察は検問所を設置したり、近隣の村の代表が対策会議を開くなどして事故防止のための情報共有や会議の開催を申し合わせをしました。

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