南馬宿村は実在しない!村八分の残る村の真相はネタサイトにあった!

南馬宿村は政府が認知していない村なので、戸籍がありません。そして移住者以外の村民は苗字がありません。当然村外で生活するのは過酷なもとなります。また、村と村外の文化レベルの差がありすぎて、村での常識が村外では非常識になってしまいます。村をでた彦蔵さんも水洗便所がうまく使えず、野蛮人扱を受けてつらい思いをしているのです。

元村人が語る 村に残された家族への思い

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元村人彦蔵さんはバキュームカーのことで村を出て、結局東京に住み着いていますが、今帰ったところで村八分が待っているのでもう村には帰れないが、90歳を超える両親を村に置いてきたことが心残りだと話しています。きっとひどい村八分にあっているだろうと今も心配しているのです。

南馬宿村と同様に造りこまれているサイトがたくさんある

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現在ネット上では南馬宿村のホームページのように造りあげられたサイト、実際には存在しない架空のサイトが調べればいくつもでてきます。あまりにもよくできているため、架空のものだと認識して楽しむのなら良いですが、中には疑うことなく信じてトラブルに巻き込まれるケースもあるので注意も必要です。

南馬宿村と同様に造りこまれているサイト 国際信州学院大学

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2018年に「5ちゃんねる」のユーザー達が作り出したと言われる「国際信州学院大学」。こちらは住所やマップ、さらに校歌までが作りこまれていて、サイトをみてもなかなか架空の大学とは思えないような出来栄えになっています。大学公式Twitter、ウィキペディア(国信大Wiki)までが存在しています。

南馬宿村と同様に造りこまれているサイト NTTの詐欺サイト

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2014年にNTT西日本の会員制サービス「Club NTT-West」のログイン画面に似せたニセのログイン画面を用意し、会員ID、パスワード、お客様ID、回線IDの情報を盗み出すといった詐欺サイトが出現しました。見た目はほとんど同じで、パスワードの強度に関する記載だけがなかったぐらいのものでした。

南馬宿村と同様に造りこまれているサイト どahoo!JAPAN

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「Yahoo!」に見た目がそっくりのサイトで、ヘッダー部分の「どahoo!JAPAN」のタイトルロゴの下に「ようこそ、どAHOO魂」とかかれています。しかし、検索窓は画像のため、使うことはできません。

南馬宿村のようなネタではなく現在も続く村八分事件

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これまで紹介してきた南馬宿村の話はすべてフィクションなのですが、実はこの国でフィクションではなく現在も続いている「村八分」による事件が実際に各地方であるので、いくつかご紹介します。

現在も続く村八分事件 静岡県上野村

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1952年5月上野村で第二回参議院議員補欠選挙で組織的な替玉投票が行われ、石川皐月という女子高生が朝日新聞に不正選挙を告発し、事件に関わる数十人が警察に出頭しました。そのことがきっかけで、石川家に対し村八分が始まりました。

近所の挨拶、田植えの手伝いがなくなりました。皐月さんの奨学金も停止されそうになったり、妹にも野次を浴びせたり、投機的な失敗をした父親を地元の新聞がとりあげました。しかし、朝日新聞がこの石川家の村八分を取り上げ、上野村の村八分が全国に広まり、1952年秋頃にようやく村八分が緩和されはじめました。

現在も続く村八分事件 三里塚闘争

千葉県成田市の三里塚近辺で政府が成田空港の建設計画を大して住民に説明会もなくいきなり強硬したため、住民たちが建設に反対運動をおこし闘争がおきました。やがて政府は機動隊を投入してきたため、反対運動は新左翼党派と合流し、大きな闘争へと発展してしまいました。空港の開港は予定よりかなりおくれ、多くの死者もでてしまいました。

現在も続く村八分事件 愛知県豊田市八草町

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2011年八草町に住む荒川友雪さんは前年度の自治区費を払おうとしたら自治区の区民と認めないことになったから自治区費は受け取らないと言われ、八草町を出て行くよう言われました。荒川さんは陶芸家で陶芸窯がある山里に籠って長期自宅を留守にすることもあり自治区民として認めてもらえませんでしたが、2009年にやっと認められました。

荒川さんは自治区の総会に参加も発言も積極的にしました。しかし、彼の発言を不愉快に感じ、厄介者と感じる人々達により、2011年荒川さんは八草自治区は住居実態がないことを理由に(家を留守にしていることが多いから)荒川さんを放逐したのです。

現在も続く村八分事件 兵庫県加西市教育長

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2011年携帯電話の中継基地の設置のことで市内でトラブルがありました。そのことにより教育長らが、男性4人に「共同絶交宣言」を送りました。それは近隣との関係が改善されない限り個人的なお付き合いをしませんという内容でした。

損害賠償を求めた訴訟となり、2013年3月26日、神戸地方裁判所社支部の新宮智之裁判官は人格権の侵害を認め、支払いなどを命じた。旅行の積立金が一方的に解約されたり、近隣の葬儀の連絡がもらえなかったりしており、「社会通念上、許される範囲を超えた『いじめ』や『嫌がらせ』に当たる」とした。(引用:フリー百科事典ウィキペディア)

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