南馬宿村は実在しない!村八分の残る村の真相はネタサイトにあった!

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ホームページには実は生まれも育ちも南馬宿村の村民が村をでて東京いることがかかれてあるページも紹介されています。2016年で68歳になった彦蔵さんという元住人が南馬宿村について語っています。

村をでることになったいきさつ

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村のバキュームカーの真空ポンプが故障をしてしまい、空ポンプの修理のために彦蔵さんは東京に向います。東京へむかった彦蔵さんは南馬宿村と東京の文化の違いにショックを受けすぎて倒れてしまい、その後色々あったものの現在東京で路上生活を送っているというのです。

元村人が語る 村全体が強制収容所だ

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村育ちの者は村の周りに見えないフェンスがあるかのように、村を出ることを考えず、また村から出ることを考えられないように育ってしまうのです。仕事も家事と自給自足分だけでなく、助け合いと言ってあらゆる労働を押し付けられます。これは強制労働で、不参加は許されないのです。ある意味、強制収容所といえると話しています。

元村人が語る 過疎化の原因は村人?

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役場の人達が移住者をもっと受け入れて産業を育て、若者を増やして平均年齢を下げようと言っても、村人達はそのようなことは思ってません。移住者や若者を奴隷と思い、役に立たなければ村八分にして楽しむことしか考えていないとのことです。

元人村人が語る 文化レベルの停滞は変化を嫌う村人の気質にある

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慣わしや伝統を守りたがる村人達は、移住者が文化レベルを上げるような考えを提案したとしても、激しく批判し、村八分にしてしまうので、いつまでたっても村の文化レベルは一向に上がらないとのことです。

元村人が語る 村民には遺伝的欠陥がある

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村は昔から住んでる人は村をでることもなく、移住者はなかなか定住する者がおらず閉ざされた状態になっていて、遺伝病が蔓延状態になっています。精神疾患は特に村では増えていて、なかなか解決策が見当たらないとのことです。

元村人が語る 食文化の悪さ

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怒ったり、恨んだり、妬んだりと気性が荒くなりがちであらゆる余裕が無い村の人々は食事になかなか気が回らないのです。そして、ジビエの生肉を食べるのでE型肝炎の危険とも隣り合わせであるとのことです。

元村人が語る 南馬宿村の者が村外で生活すると

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南馬宿村は政府が認知していない村なので、戸籍がありません。そして移住者以外の村民は苗字がありません。当然村外で生活するのは過酷なもとなります。また、村と村外の文化レベルの差がありすぎて、村での常識が村外では非常識になってしまいます。村をでた彦蔵さんも水洗便所がうまく使えず、野蛮人扱を受けてつらい思いをしているのです。

元村人が語る 村に残された家族への思い

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元村人彦蔵さんはバキュームカーのことで村を出て、結局東京に住み着いていますが、今帰ったところで村八分が待っているのでもう村には帰れないが、90歳を超える両親を村に置いてきたことが心残りだと話しています。きっとひどい村八分にあっているだろうと今も心配しているのです。

南馬宿村と同様に造りこまれているサイトがたくさんある

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現在ネット上では南馬宿村のホームページのように造りあげられたサイト、実際には存在しない架空のサイトが調べればいくつもでてきます。あまりにもよくできているため、架空のものだと認識して楽しむのなら良いですが、中には疑うことなく信じてトラブルに巻き込まれるケースもあるので注意も必要です。

南馬宿村と同様に造りこまれているサイト 国際信州学院大学

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2018年に「5ちゃんねる」のユーザー達が作り出したと言われる「国際信州学院大学」。こちらは住所やマップ、さらに校歌までが作りこまれていて、サイトをみてもなかなか架空の大学とは思えないような出来栄えになっています。大学公式Twitter、ウィキペディア(国信大Wiki)までが存在しています。

南馬宿村と同様に造りこまれているサイト NTTの詐欺サイト

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2014年にNTT西日本の会員制サービス「Club NTT-West」のログイン画面に似せたニセのログイン画面を用意し、会員ID、パスワード、お客様ID、回線IDの情報を盗み出すといった詐欺サイトが出現しました。見た目はほとんど同じで、パスワードの強度に関する記載だけがなかったぐらいのものでした。

南馬宿村と同様に造りこまれているサイト どahoo!JAPAN

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「Yahoo!」に見た目がそっくりのサイトで、ヘッダー部分の「どahoo!JAPAN」のタイトルロゴの下に「ようこそ、どAHOO魂」とかかれています。しかし、検索窓は画像のため、使うことはできません。

南馬宿村のようなネタではなく現在も続く村八分事件

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これまで紹介してきた南馬宿村の話はすべてフィクションなのですが、実はこの国でフィクションではなく現在も続いている「村八分」による事件が実際に各地方であるので、いくつかご紹介します。

現在も続く村八分事件 静岡県上野村

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1952年5月上野村で第二回参議院議員補欠選挙で組織的な替玉投票が行われ、石川皐月という女子高生が朝日新聞に不正選挙を告発し、事件に関わる数十人が警察に出頭しました。そのことがきっかけで、石川家に対し村八分が始まりました。

近所の挨拶、田植えの手伝いがなくなりました。皐月さんの奨学金も停止されそうになったり、妹にも野次を浴びせたり、投機的な失敗をした父親を地元の新聞がとりあげました。しかし、朝日新聞がこの石川家の村八分を取り上げ、上野村の村八分が全国に広まり、1952年秋頃にようやく村八分が緩和されはじめました。

現在も続く村八分事件 三里塚闘争

千葉県成田市の三里塚近辺で政府が成田空港の建設計画を大して住民に説明会もなくいきなり強硬したため、住民たちが建設に反対運動をおこし闘争がおきました。やがて政府は機動隊を投入してきたため、反対運動は新左翼党派と合流し、大きな闘争へと発展してしまいました。空港の開港は予定よりかなりおくれ、多くの死者もでてしまいました。

現在も続く村八分事件 愛知県豊田市八草町

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2011年八草町に住む荒川友雪さんは前年度の自治区費を払おうとしたら自治区の区民と認めないことになったから自治区費は受け取らないと言われ、八草町を出て行くよう言われました。荒川さんは陶芸家で陶芸窯がある山里に籠って長期自宅を留守にすることもあり自治区民として認めてもらえませんでしたが、2009年にやっと認められました。

荒川さんは自治区の総会に参加も発言も積極的にしました。しかし、彼の発言を不愉快に感じ、厄介者と感じる人々達により、2011年荒川さんは八草自治区は住居実態がないことを理由に(家を留守にしていることが多いから)荒川さんを放逐したのです。

現在も続く村八分事件 兵庫県加西市教育長

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2011年携帯電話の中継基地の設置のことで市内でトラブルがありました。そのことにより教育長らが、男性4人に「共同絶交宣言」を送りました。それは近隣との関係が改善されない限り個人的なお付き合いをしませんという内容でした。

損害賠償を求めた訴訟となり、2013年3月26日、神戸地方裁判所社支部の新宮智之裁判官は人格権の侵害を認め、支払いなどを命じた。旅行の積立金が一方的に解約されたり、近隣の葬儀の連絡がもらえなかったりしており、「社会通念上、許される範囲を超えた『いじめ』や『嫌がらせ』に当たる」とした。(引用:フリー百科事典ウィキペディア)

現在も続く村八分事件 大分県北部

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2009年ある男性が就農のために大分県の北部の集落に戻ってきました。しかし、男性が地開拓の補助金を受けられていないことを市に相談したら集落の構成員から外されてしまいました。そして男性は行事の連絡がなくなり、市報の配布もされなくなってしまいました。住民からの反感を買ってしまったため、村八分にされたのです。

弁護士会の人権擁護委員会が「人権侵害に当たる」として自治体会長に勧告を出し、男性への村八分の現状を改善するよう求めました。このままだと集落に戻ってくる人が減ってしまい、同じような問題が増えてしまう恐れがあるという判断からでした。

現在も続く村八分事件 大分県中部の集落

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2008年大分県中部の集落に家族3人で転居してきた男性。2016年に男性が集落の自治組織の会計を担当し、疑問点を指摘するとそれをきっかけに家族が村八分状態となりました。溜池の通路を止められ、お風呂やトイレに使用する水が使えなくなったり、溜池の水を抜かれたりして、その集落に住めなくなってしまい、転居を強いられました。

2019年男性家族3人らが溜池の管理をしている土地改良区と住民に損害賠償を求めるため大分地方裁判所に訴訟を起こしました。被告側はわざと水を抜いたことはないというような発言をしています。

現在も続く村八分事件 奈良県天理市内の自治会

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1992年に天理市に転入してきた夫妻はそれ以降、自治会費を毎年払ってきましたが、集会や地域の神社の祭りへの参加は認められず、市の広報誌や回覧板なども届かず、母親の葬儀にも周囲住民は来ませんでした。その原因は自治会の構成員になるのに地元神社の氏子であることが条件にあった為です。

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夫妻は会費の支払いをやめ、支払い済みの会費の返還と慰謝料請求のため弁護士会に人権救済を求めました。実際にその地域の構成員は地域の神社の氏子である52世帯のみで、183世帯は認められていませんでした。弁護士会は、すべての地域住民に自治会への加入権を与えず、資格を設けて制限するのは差別扱いであり人権侵害だと指摘しました。

実際にあった「村八分」にまつわる事件を7つまとめてみましたが、探してみるとまだほかにもあります。村八分がきっかけで起きてしまった月ヶ瀬村の女子中学生殺人事件はこちらをご覧ください。

南馬宿村はフィクション!情報を見極めよう!

 

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今回のこの南馬宿村のホームページをはじめ、たくさんのメディアを通して情報が簡単に入手できる一方で、どれが真実の情報なのか、どれがファイクなのか見分けるのが困難になっている現状です。何もかも入ってくる情報を鵜呑みにするのではなく、情報を見極める目を養うことも必要となるでしょう。

地図にない村に関する記事はこちら

村八分がきっかけの殺人事件の記事はこちら