リオックとは?コオロギに似た超巨大な肉食昆虫!
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一般的な虫のイメージを覆し、昆虫界の王と崇める人もいるほど突出した個性を放っているのが、肉食昆虫リオックです。
リオックとは?どんな昆虫?
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リオックには一体どんな秘密が隠れているのでしょうか?詳しい特徴から販売方法などについても触れていきます。
リオックとは①コロギスの仲間
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成虫は、体長約65mmから80mmほど。中には大人の手のひらを覆い尽くしてしまうほど大きく成長する個体もあります。
超大型のコオロギといった見た目ながら、コロギス科・バッタ目・キリギリス亜目に分類される種であり、もっとも近いのはコロギスのグループだとされます。
日本ではオバケコロギスとも呼ばれている
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サイズ感とコロギスの近縁ということから、日本でのポピュラーな呼び名はオバケコロギスです。
リオックとは②アゴの強さがとんでもない?
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肉食を維持できるのは、数ある昆虫の中でもアゴの強さが突出しているためです。自らの体と同等かそれ以下の相手なら躊躇なく噛みつき、アグレッシブな動きをします。
アゴが発達しているのはメスである
メスの体はオスより大きく、アゴの強さと獰猛さの点でも勝るほか、しばしば補食のためにオスを襲うなど肉食ならではの粗暴な習性があります。
リオックの寿命は長め?
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日本のコオロギなどに比べると、成虫になるまでの期間が比較的長いと推測され、寿命も長めだと考えられています。
リオックはインドネシアにしかいない?
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リオックの姿は、現在のところ一定の地域でのみ確認されています。次は、貴重な情報源となる地元での様子や呼称・言い伝えなどをご紹介します。
リオックはインドネシアの限られた地域にのみ生息
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インドネシアを生息域としていますが、高地などの限られた場所での確認に留まっており、未だ詳しい生態は明らかになっていません。
リオックはジャンクリ・ラクササと呼ばれている
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地元で定着している呼び名は、インドネシア語で巨大コオロギを表すジャンクリ・ラクササです。
ラクササの語源は、ヒンドゥー教の神話に登場する鬼神、ラクシャスにちなみます。
リオックの由来は現地語で魔女に使える悪霊?
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通称の元となっているのは、バリ島の伝承に登場するランダという魔女に仕える手下の名だと言われています。
リオックは切手のデザインにもなった!
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インドネシアでは2003年に発行された切手のデザインに採用されるなど、国民にとってはシンボリックな一面もあります。
リオックはかつて日本でも見ることができた?!
過去を遡ると、日本と全く縁がなかったわけではありません。実は2012年と2014年の2回にわたり、東京の多摩動物公園内において生きた成虫の特別展示が試みられました。
いずれも短期間のうちに終了してしまい、現在に至るまで再開できない理由は、生態がほとんど謎なことに加え、人間の手をわずらわす獰猛な肉食昆虫であることが大きく影響しています。
尋常ではない噛む力の強さは、展示スペースのレイアウトをことごとく破壊。最後まで環境に適することなくあっさりと全滅してしまいました。
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巨大な昆虫に興味のある方は、ゴライアスバードイーターの記事もぜひご覧ください。
リオックは個人で飼えるの?値段はどのくらい?
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続いては、リオックの飼育に興味をお持ちの方へ耳より情報です。日本では誰もが飼育できるのか?またどういった販売ルートがあるのかなど、気になるポイントをおさえてみました。
リオックは飼育が困難な昆虫だが購入は可能
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流通量は少ないながらも、一部のペットショップなどを通じて販売されており、日本国内で購入できます。
ただし、販売されているからといって飼育や繁殖に関するノウハウが確立されている訳ではありません。購入に際しては十分な検討が必要でしょう。
リオックを実際に飼育している人はいる!
飼育の情報をたどると、貴重な生活の様子をSNS上で公開している人もいて、飼育の実態を垣間見ることができます。
リオックを飼いたいときの注意点
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リオックを実際に飼育するなら、入念な準備と覚悟が必要です。検討中という方は次のような点に注目してみましょう。
十分な深さのある飼育スペースが必要
夜行性で日中は地中深くに潜んでいるとされるため、人間の飼育下でも同等の環境を整えることから始めるのが得策です。
リオックが潜ることのできる十分な深さのある容器を準備し、枯れ木や腐葉土などを敷き詰めておくとよいでしょう。
リオックには生き餌がベスト
肉食の習性を乱さないために生きた餌を与えるのがベストですが、捕獲が難しい場合はフリージングで販売されている餌を使うという選択肢もあります。
販売店に相談してリオックに適した餌を選ぶようにしましょう。
リオックの値段は?数万円?!
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日本での販売価格は、一匹数万円の高値がつくことも珍しくありません。単純な興味だけで安易に購入できるものではないと認識しておきましょう。
高価な昆虫だけに、丁寧な対応をする販売業者を選ぶ目も重要です。
リオックは「虫王」や「虫皇帝」でとんでもない強さを誇り人気に!
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中国の伝統娯楽に端を発し日本でも一躍フィーチャーされるようになった昆虫同士の格闘技戦【虫王】を制し、昆虫界の王の名を欲しいままにしたリオック。
虫王の後継イベントである虫皇帝の中でも、圧倒的な強さと人気が薄れることはありませんでした。
リオックの戦いの特徴とは?
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虫王の各対戦において、多くの昆虫マニアは躍動感あふれるファイティングスタイルに熱く燃えました。
グロテスクな奇虫にも一切ひるまず、肉食の特徴をを余すことなく発揮。積極的に食らい付いては豪快に飲み込むという戦術がリオックの持ち味なのです。
リオックは毒に強い?
強力な毒を持つ蜂やグモ・サソリなどにもダイナミックに応戦するリオックの姿に、強い興味を示す昆虫マニアも大勢います。
リオックの虫王での戦績を紹介!
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虫王での活躍が特に顕著で、全勝優勝を果たした【リオック五番勝負】の中から、一部の戦績をご紹介します。
VSヒヨケムシ
壮絶な噛みつき合戦の末、ヒヨケムシの頭を噛み砕いて絶命させ勝利。世界三大奇虫のひとつを見事に倒しました。
VSオオゲジ
早い段階で腹を噛まれるも、相手の特徴である足を狙う攻撃に転じたリオック。結局オオゲジの足はすべて失われ、勝敗が決定しました。
VSビルマブラウン
猛毒のタランチュラに強烈なパンチを繰り出した後、肉食らしい強靭なアゴで相手を食いちぎる作戦に出ています。激しく飛び散るクモの体液が、戦いの終わりを告げることとなった戦いです。
リオックは「インドネシアの悪霊」の名が!
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通称の元となった魔女の手下というのは、悪霊のレヤックです。邪悪でずる賢い存在の名を冠した昆虫ということも、リオックを印象づける理由のひとつとなっています。
リオックは漫画やフィクション作品にも登場!
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リアルな戦いを楽しめる映像作品がある一方で、フィクションの世界ではリオックの魅力をさらにデフォルメし、エンターテイメント性の高い作品に仕立てています。
リオックが登場する作品①新甲虫王者ムシキング
激闘第6弾以降、お助け昆虫として参戦し、ブラッディカーニバルなる必殺技を持つグラトニーモンスターとして活躍しています。