「食卓のお肉ができるまで」とは?動物の屠殺シーンを扱うウェブサイト!
菜食主義推進ウェブサイトの一部が、「食卓のお肉ができるまで」です。
「食卓のお肉ができるまで」は、食肉とはどれほど残酷かつ非情かを説いています。食肉に反対し、残酷な静止画や映像を掲載しています。
※当記事はグロテスクな静止画、映像の掲載は一切行っておりませんが、非常に過激な文章表現を含みます。また、食肉において精神的に影響を及ぼす可能性を含みます。
「食卓のお肉ができるまで」は検索してはいけない言葉
酸鼻を極める対象につけるタグが「検索してはいけない言葉」です。「食卓のお肉ができるまで」も含まれます。
「食卓のお肉ができるまで」の検索候補欄には「検索してはいけない」と付随しています。
インターネット上に溢れる「検索してはいけない言葉」。興味のある方はこちらの記事もご覧ください。
「食卓のお肉ができるまで」は動画や画像がグロテスクと話題に!
「食卓のお肉ができるまで」は、静止画・動画の過激さが話題になりました。
生きたまま粉砕機に入れられる牛、苦しみながら首を切られる豚、圧死させられるひよこ、首を折られるイタチ、皮を剥がれた狐、等があります。
殺されるのは家畜、野生動物を問いません。「食卓のお肉ができるまで」が検索してはいけない言葉になる所以です。
「食卓のお肉ができるまで」がトラウマになってしまった人も
「食卓のお肉ができるまで」の過激さは、トラウマを抱える人を多数生み出しました。肉を食べづらくなる人も増えたようです。
「食卓のお肉ができるまで」の内容を紹介!
「食卓のお肉ができるまで」の実際の中身を、①~⑦に分類して見ていきます。
「食卓のお肉ができるまで」の内容① 菜食(ベジタリアン)のススメ
「菜食(ベジタリアン)のススメ」がおおもとで、その一部が「食卓のお肉ができるまで」です。
肉の危険性、付随する行為の残酷さを強く訴え、食肉を批判するウェブサイトです。
菜食主義者への質問と回答も掲載されている
Q:お肉を食べる時、感謝して食べていますので問題はないと思いますが?
A:動物に何かしてもらったならば動物に感謝をしなければなりません。
しかし動物からは強引に命を奪っているので(動物が自殺のごとく食べられるために献体したのではありません。)何かを強引に奪ったものは罪になります。
命を奪ったら感謝ではなく、謝罪または懺悔でしょう。(引用:菜食のススメ)
上記の例のように、サイトに寄せられた質問にベジタリアンが回答します。回答者の揺るがぬ信念が伺えます。
なお上記ウェブサイトには一貫して、感情的かつ攻撃的な文章が多く伺えます。
「食卓のお肉ができるまで」の内容② 牛・豚など家畜の屠殺シーン
「食卓のお肉ができるまで」という題ですが、作業工程より屠殺がメインのページです。「食卓のお肉ができるまで」という抽象的な表現と、実際の中身の凄惨さとのギャップはかなり激しいです。
「食卓のお肉ができるまで」は、牛・豚・鶏等の家畜を中心として、馬や韓国での犬の屠殺も載せています。
「食卓のお肉ができるまで」の内容③ 屠殺シーンの残虐性
「食卓のお肉ができるまで」の静止画・映像は無修正です。画質はあまり良くありませんが、血液や筋肉、臓物が確認できます。
牛は意識のある状態で機械にかけられます。解体される犬を、同じく解体を待つ犬たちが見ています。抵抗すれど作業員は容赦なく血を抜き、解体します。
家畜以外に、狐、アライグマ、フェレット等も載っています。
「食卓のお肉ができるまで」の内容④ 家畜の肉の危険性
「食卓のお肉ができるまで」が食肉に反対する理由のひとつです。
2006年、米国農務省が狂牛病の恐れのある肉を黙認していました。
また、レンダリングプラントという施設で製造された家畜の飼料には、殺した家畜の排泄物や病死体も含まれており、それを餌とした家畜の肉には危険が潜んでいます。
「食卓のお肉ができるまで」の内容⑤ イルカや鯨を食べることへの疑問
イルカ、鯨は家畜として育てられてはいませんから、ベジタリアンではなくても抵抗を感じる人は多いでしょう。日本の捕鯨は世界各国から反対の声が上がっています。
「食卓のお肉ができるまで」の内容⑥ 毛皮の生産について
「食卓のお肉ができるまで」は、毛皮製品の不買を呼びかけています。
毛皮を剥ぎ取る際は撲殺、電気屠殺等の方法を用います。電気を用いる場合は、完全に殺すために数回に渡って感電させる必要があります。
アライグマやキツネの他、フェレット、の他、犬・猫も殺す対象です。あなたがペットを飼っているならば、恐ろしい話ですね。
「食卓のお肉ができるまで」の内容⑦ 動物の薬物実験について
人間のための薬剤、化粧品等は、安全性を動物実験によって保障します。信頼のおけるデータをとるためには実験を繰り返す必要があり、それだけ多くの実験サンプルが必要です。
「食卓のお肉ができるまで」は、行われていることのむごたらしさを説明し、「動物実験が不必要なことは医学的にも立証されている」と実験に反対しています。
動物実験反対運動といえば、化粧品やバス用品メーカーのLUSHが有名ですね。
レンダリングプラントとは?生きたまま牛を粉砕?
「食卓のお肉ができるまで」には、レンダリングプラントで生きたままシュレッダー(粉砕機)にかけられる牛の映像が載っています。実際の現場で、本当に行われるのでしょうか。
粉砕機械、「レンダリングプラント」
レンダリングプラントは、食用肉の最終処理施設であり、リサイクル施設です。肉の生産上、必ず発生する不可食部位(ひづめ、骨、血液など)や食用にできなかった家畜を適切に処理し、リサイクルします。
プラントでは、不可食部位等を高温で加熱し、搾油して油脂分と残りの固形物に分離します。
豆腐の製造を思い出していただければ、分かりやすいかと思います。
レンダリングプラントでのリサイクル
プラントで分離した油脂分は、精製して動物性油脂にします。食用の油脂や石鹸、化粧品はこの油脂を原料に作られています。
固形物は粉砕・ふるいがけを行って肉骨粉となります。これらは飼料やペットフードの原料としてリサイクルされます。
なお、搾油の段階で高温・高圧処理するため、殺菌も行います。
生きたままシュレッダー(粉砕機)にかけられる牛
「巨大ミンチ製造 レンダリングプラント」という題で、レンダリングプラントで生きたままシュレッダーにかけられ、断末魔の叫びをあげる牛の様子が掲載されています。
この映像は現在再生することが再生できませんが、他の“原料”とともに機械にかけられる寸前の牛の画像があります。
殺処分された犬・猫も?
日本の保健所で殺処分された犬・猫等は、基本的には焼却処理されます。しかし海外では、処分された犬や猫もレンダリングプラントでリサイクルする対象です。
「食卓のお肉ができるまで」の内容は本当なの?
さて、以上が「食卓のお肉ができるまで」の全体像です。この項では真偽のほどを確かめます。
「食卓のお肉ができるまで」の動物屠殺シーンは誇張されている?
「食卓のお肉ができるまで」には、意識のある状態で屠殺処理をする映像が多いです。しかし実際はほとんどの場合において、家畜を気絶させ、意識を絶ってから殺すのです。
過度なストレスを与えると、肉の味にも影響が出ます。また、作業をする人間の安全確保のためにも、殺す際には意識を絶っておかなければなりません。
ただし、すべての動物が苦痛を感じていないとは言い切れません。
「食卓のお肉ができるまで」の内容は誇張しているとの声も
屠殺シーンの他にも、「食卓のお肉ができるまで」には誇張が少なからず含まれているようです。
「菜食(ベジタリアン)のススメ」で参考文献として挙げられている書籍も、論点や引用の仕方に偏りが見受けられます。
人は食肉に向かないは言い過ぎ?
私たちは肉食の習慣を当然のことのように思い、日常的に肉を食べているが、人間は本来、肉食には適していない。
(引用:「健康面からの菜食のススメ」菜食のススメ)
これは米ジョージタウン大学医学部教授であり、医学博士のウィリアム・ロバーツ博士の言葉として、サイト上に引用されているものです。博士といえど、すべてを鵜呑みにはできません。
そもそもヒトは雑食性なので、肉食にも菜食にも、100%適応しているわけではありません。どちらか一方だけから身体の成長と維持に必要な栄養をすべて摂取することは、まず無理でしょう。
とくに、成長期の子どもに動物性たんぱく質は必須です。食生活が偏ると、栄養失調になってしまいます。
レンダリングプラントの肉はハンバーガーになっていない?
Q:牛一頭、生きたまま、丸ごと、シュレッダーにかけて、作る肉は、ハンバーガーに、使われるんですか?
A:基本的にミンチは値段の付かない部位や売れ残った部位の肉を混ぜて作るものです。(中略)生きたまま全部ぐちゃぐちゃにするような解体を行うことはありえません。
なお、ミンチを作る機械はシュレッダーではなくミキサーです。
(引用:YAHOO!JAPAN 知恵袋より一部抜粋)
上記の回答にもある通り、レンダリングプラントの肉がハンバーガーとして使用されることはありません。なお、「菜食(ベジタリアン)のススメ」にも、このようなことは一切書かれていません。
もとは、同サイトの「ハンバーガーが怖い!」という記事です。「ハンバーガーの肉は世界で一番安いところから仕入れる」という内容の中に、レンダリングプラントが絡んできます。
そこで、「レンダリングプラントの肉=安い肉=ハンバーガー」という勘違いが生まれたのだと考えられます。本来は「安い肉=安い飼料が餌」という意図であったのでしょう。
「食卓のお肉ができるまで」の参考文献は正しい?
「食卓のお肉ができるまで」や「菜食(ベジタリアン)のススメ」は全体を通して、人間は食肉に向いていない、食肉は病気を引き起こす原因である、と断言しています。
菜食主義者の偏見だ、と思う人もいるでしょう。しかし、そこに参考文献として挙げられている著書があり、その著者が権威ある研究者であったら、信じたくなりませんか。