スマガツオの生態
スマガツオの分類
スマガツオは「顎口上綱硬骨魚綱条鰭亜綱新鰭区棘鰭上目スズキ系スズキ目サバ亜目サバ科スマ属」に分類され、漢字では縞鰹、須満(スマ)、須万、などと称されています。由来としては鰹(カツオ)の縦縞に対して「横縞鰹」の意味であり、「しまがつお」が「スマガツオ」に派生したものになります。マグロとカツオの中間に近い味わいとよく表現されますが、厳密にはサバ科、サバの仲間なのです。
カツオの種類
カツオの種類は本鰹(ホンガツオ)、ハガツオ、ヒラソウダガツオ、スマガツオなどたくさんありますが、中でも一番美味しいと言われているのがスマガツオです!ソウダガツオ類などと比較すると漁れる量は少ないですが、味のよさを知る人はかなり多く、食通からも大変人気です。まだまだ知名度は低いですが、マグロの代用魚になるのでは?と注目されています。
スマガツオの生息域
スマガツオの特徴
成魚は、全長1m・体重10㎏を超える大型の肉食魚で、サバ科の魚の中ではカツオとよく似ており、同じ紡錘形の体型となっています。体色は背側は濃青色、腹側は銀白色をしています。背中には、斜めに黒い帯模様が多数並んでおり、生きているときには、胸ビレの下に個体差はありますが、1~7個の黒点があるのが大きな特徴です。なお、この黒点は死ぬと消えてしまいます。鱗(ウロコ)は、眼の後部と胸ビレ周辺、側線周辺にしかなく、眼は大きく、口と接近しているのも特徴となります。
スマガツオの見分け方
カツオやソウダガツオ類より少し体高が高く、スマガツオという名前がついてある通り、カツオやハガツオと見分けがつきにくいです。そのようなスマガツオを見分けるポイントを2つご紹介いたします。一つ目はカツオやハガツオは直線的な横線模様が入っていますが、スマガツオは背中側の広範囲にかけて不規則な斜めの模様が入っています。二つ目は胸ビレと腹ビレの間にある斑点です。背中の模様と斑点が見られればほぼスマガツオと見て間違いありません。
スマガツオの釣り場と時期
スマガツオは狙って釣るのはすごく難しい魚です。食性などはカツオと同じなので基本的にはカツオと同じ釣り方を活用します。スマガツオを釣る上で釣り場情報や時期は確実におさえておかなければいけません。
スマガツオの釣れる場所
日本国内の主な釣り場としては、先ほども記述したように伊豆諸島、小笠原諸島、奄美諸島、琉球列島などの沖縄や南九州付近です。スマガツオは沖釣りでは比較的遭遇しやすく、場所によっては堤防や磯からでも狙うことが可能な魚です。釣り場は堤防や防波堤などの陸となりますが、スマガツオはあまり群れを作らず回遊する魚なので、場所や時期によってはスマガツオ自体がいない場合があります。