ユムシって食べられるの??
これまで生態や釣り餌としてのユムシをご紹介してきましたが、頭の中ではとてもじゃないですが、美味しく食べれるようなイメージは出来ません。そんなユムシは果たして食べられるのか、お答えしましょう。
食べられます!!!
ユムシは釣り餌として知られ、使い方としては釣り師が大物を狙う際に使用する事が多い特徴的な生き物です。そんなユムシが韓国や中国、日本などでも刺身やソテーとして食べられているって知っていましたか?今回はユムシの生態や特徴、食べ方をご紹介いたします!
ユムシはユムシ目ユムシ科の海産無脊椎動物で細長い円筒形の生き物です!まずそんなに分類があるの!?っとビックリですが、私が最初に見た時はミミズ!?芋虫!?と思い浮かべました。 水族館などでも展示されていたりするそうで、初見の印象は「なにこれ!?」となる方が多いです。
生息域は浅めの海域で、砂地に縦穴を掘って生息しています。先端に口が付いており、その口を使い微生物などを食べており、お腹部分に粘性を使い微生物の死骸や排せつ物などの有機物を付着させて口まで持っていく仕組みです。また、わずかに剛毛があったり干潮時には巣穴に隠れるといった特徴があり、濁った水にムユシを入れておくと、どんどん水が綺麗になっていく現象が起きます。
ユムシにはさまざまな呼び方があり、漢字では虫偏、別名ではコウジ、北海道ではルッツ、九州ではイイマラ、和歌山ではイイ、など日本だけでも多くの呼び方があります。大体見た目で名前の由来は察しがつきます‥‥。韓国や中国でもケブル(개불)、ハイチャン(海腸)と称され串焼きやホイル焼きなどに調理したり、割と一般的に食されます。
大物釣りの餌として使用されるユムシ。カレイ・スズキ・クロダイ・マダイなどの大物とされる魚種を釣る事が出来ると言われています。生き餌であるユムシは相当釣れるらしく、一匹あたり100〜200円程です。水分を吸ったユムシは10センチから30センチくらいまで大きくなり、小さい魚に餌取りされず、大物を狙うにはもってこい。餌交換の頻度も少なくて済むので複数竿を出した時に竿先に集中してアタリを備える事が出来ます。
餌のつけ方も簡単で、主にぶっこみ釣りに使用されます。ぶっ込み釣りとは、オモリと針だけのシンプルな仕掛けで投げる簡単な釣り方なので、初心者の方でも簡単に楽しめる釣り技法です。つけ方は海水を含ませたユムシの前端部の口、押すと水が吹き出る場所あたりから針を刺し、胴体脇側に貫通させます。私の近くの釣り屋さんには売っておらず、釣具屋さんの仕入れルートや時期によっても取り扱いの有無や大きさも変わってくるみたいです。大きすぎると飛ばす時に飛距離が落ちますので無難なサイズを使うのがいいみたいですね。釣り餌として使いたい場合は釣り屋さんで聞いてみるのもいいかもしれません。
釣り餌としては高級なユムシですが、飼育、保存する事も出来ます。生き餌のため、釣れなかった時に捨てるのももったいないですしね。ユムシは生命力が強い生き物なので、次回の釣行まで保存・保管可能となります。その方法をお教えいたします。
水は水道水ではなく、海水を汲んできて使用しましょう!ユムシは常温でも生息可能ですが、水温は暖気の場合18〜22度前後、寒気の場合は14〜18度前後、急激な温度変化には弱いと言われています。水の交換頻度は月に一回、半分ほど入れ替えてあげましょう。また、保存といっても限りがあるため、数週間程度の短期保存がオススメです。
ユムシの中には弱っている個体もいるので、水槽に入れていても数日で死んでしまう場合があります。その際に注意しなければならないのが、ユムシの破裂です。ユムシは破裂して死ぬ事があり、もし破裂してしまったら水槽の中の水を全て入れ替える必要があります。破裂する前に色が変わるなどの兆候があるそうなので観察は怠らないようにしましょう。
その他の注意点として、あまり日の当たる場所に置かない事です。また、エアーポンプなどで酸素を十分に供給すること、砂や砂利を敷き詰めることなどがあります。エサは海水中のプランクトンやバクテリアなどを食べるので(食べているかどうかは確認出来ませんが‥‥)元気であれば太り、やせていればエサが足りていないかもしれません。
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これまで生態や釣り餌としてのユムシをご紹介してきましたが、頭の中ではとてもじゃないですが、美味しく食べれるようなイメージは出来ません。そんなユムシは果たして食べられるのか、お答えしましょう。
食べられます!!!
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