この花言葉の起源に関しては残念ながら不明で、詳しい事は分かっていません。
特性
フウロソウ科・テンジクアオイ属に分類される植物の総称を指します。南アフリカやケープ地方が原産の多年草で、春から秋にかけて色とりどりの花を長期間咲かせるのが特徴です。
Contents
怖い花言葉⑤歪んだ愛情を意味する花~後編~
続いて後編の6つを紹介します。一体どのような花が怖い花言葉を有しているのでしょうか?
歪んだ愛情の花言葉⑦移り気や裏切り「ダリア」
移り気や裏切りといった怖い花言葉を有するのがダリアです。ボリューム感があってすごく豪華な見栄えのする花ですが、このような怖い花言葉を有しています。
フランス革命後のフランスではこの花の品種改良が盛んに行われていて、社交界で持て囃されるような人気の花でした。
しかし当時のフランスでは、国内情勢が不安定な時代でそのような中で盛んに栽培されていた事からこの言葉を有していると言われています。
特性
キク科ダリア属の多年生草本植物の総称の事を指します。夏から秋にかけて開花し、大きな花輪と色鮮やかな花色が特徴的です。花の形がボタンに似ている為に、和名ではテンジクボタン(天竺牡丹)と呼ばれます。
歪んだ愛情の花言葉⑧私の命を捧げます「タツナミソウ」
私の命を捧げますという怖い花言葉を有するのがタツナミソウです。本当に命を捧げても良い程の人へのプレゼントには良いかもしれませんが、かなり重く感じられる可能性もありますので注意しましょう。
特性
漢字で立浪草と表記し、花が咲く様子が泡立って寄せてくる波を連想する事から付けられた名前です。シソ科タツナミソウ属の多年草で日本では、本州、四国、九州に幅広く分布しています。
歪んだ愛情の花言葉⑨不滅の愛「チューリップ」
不滅の愛という花言葉を有するのがチューリップです。春の定番の花として知られているチューリップは様々な色を付けますが、中でも紫のチューリップの花言葉が不滅の愛なのです。
恋人同士であれば問題のないプレゼントですが、まだ関係性の浅い間柄の場合は避けた方が良いかもしれません。
特性
鬱金香(うこんこう、うっこんこう)という和名が付けられていますが、それはこの花の香がウコンのような埃臭い事が基になっています。ただ、最近は香りの良い品種も増えています。
歪んだ愛情の花言葉⑩私のもとに帰って「スイセン」
私のもとに帰ってという怖い花言葉を持ちます。こちらもギリシャ神話が基となって生まれた花言葉です。
由来となったギリシャ神話の伝説
豊穣の女神デメテルにはペルセポネーという娘がいました。しかしその娘は冥界の王ハーデスに見初められてしまい、死の国へ連れて行かれてしまったのです。
その時に娘の手から落ちたスイセンが後に黄色い花を咲かせました。このように娘をさらわれたデメテルの怒りや悲しみから私のもとに帰ってという花言葉が付けられたと言われています。
特性
スイセン属に属するものの総称を指します。多年草で冬から春にかけて白や黄の花を咲かせるものが多いのが特徴です。園芸用として品種改良されたものが広く栽培されています。
歪んだ愛情の花言葉⑪あなただけ見つめる「ひまわり」
あなただけ見つめるという花言葉を有するのがひまわりです。必ず太陽の方を見て咲く様子からそのような花言葉のイメージがあるかもしれません。しかし実際はあるギリシャ神話が基になっています。
由来となったギリシャ神話の伝説
水の精クリュティエが太陽の神のアポロンに告白して恋仲となったのですが、アポロンはすぐに別の女性のレウコトエに夢中になってしまいました。
嫉妬したクリュティエはレウコトエの父親に告げ口をして二人の仲を壊す事に成功しました。そして自分の所へ戻ってくると確信していたのですが、アポロンはクリュティエを嫌いになってしまっていました。
クリュティエはアポロンが忘れられず、9日間もの間彼を見つめ続けた結果なんと1本のヒマワリに変わってしまいました。これが花言葉の起源と言われています。
特性
キク科の一年草で夏から秋にかなり大きな黄色の花を咲かせます。種を食用や油糧にする為に広く栽培されています。また、夏の季語として使われる事もあります。
歪んだ愛情の花言葉⑫悲しんでいるあなたを愛する「リンドウ」
悲しんでいるあなたを愛するという花言葉を持ちます。少し狂気的な思いを感じ取る人もいるかもしれません。
この言葉は1本ずつ咲く姿と深い悲しみを連想させるような青紫をした花の色が起源と言われています。
特性
本州から四国・九州の湿った野山に自生する多年生植物です。昔はえやみぐさ(疫病草、瘧草)とも呼ばれた時代もありました。花期は秋で晴天の時だけ花が開くのが特徴です。
怖い花言葉⑥意味のくみ取り方で恐怖を感じる?
意味の汲み取り方によって少し恐いと感じてしまう様な花言葉を幾つか紹介します。
怖い花言葉①アナタについていく!「ジャスミン」
私はあなたについていくという花言葉を持つのがジャスミンです。ジャスミンと言えば強い香りが特徴ですが、その香りがしばらく人に纏わり付くところから付けられました。
特性
モクセイ科ソケイ属の植物の総称で、ソケイ属の植物は世界で約300種もの数が知られています。殆どの種類は白色か黄色の花を咲かせます。
幾つかの品種では強い香りを持っていて、香水やジャスミンティーの原料としても有名です。
怖い花言葉②軽蔑を示す「黄色いカーネーション」
軽蔑という怖い花言葉を持つのが黄色いカーネーションです。
カーネーションと言えば母の日の贈り物としての定番ですが、誤って黄色いカーネーションを贈ってしまうと親子関係がギクシャクしてしまう可能性があるので注意しましょう。
特性
ナデシコ科ナデシコ属の多年草で、別名にオランダナデシコ、ジャコウナデシコ(麝香撫子)、オランダセキチク等の数多くの別名があります。
怖い花言葉③本数に注意の「ラナンキュラス」
15本はごめんなさい、16本は不安な愛、17本は絶望の愛と本数によって花言葉の意味が変わるのがラナンキュラスです。
本数次第で良い意味にも悪い意味にも変わるので注意する必要があります。
特性
和名はハナキンポウゲ(花金鳳花)と言い、幾重にも重なった、明るい花弁が非常に魅力的な秋植え球根です。品種改良によって花の色だけでなく花の形も様々です。開花期は3月~5月になります。
怖い花言葉④幸運の象徴だけど注意「クローバー」
復讐という怖い花言葉を持つのがクローバーです。四つ葉のクローバーは幸せを呼ぶという事で、探した思い出を持っている人も多いのではないでしょうか?
クローバーは葉の数によって、花言葉も変わるという特徴があります。
特性
一般的にはシロツメクサ(白詰草)の事を指し、春から秋に咲く多年草です。葉は3枚が基本ですが4枚以上も存在し、4枚のものは四つ葉のクローバーとして重宝されます。
怖い花言葉⑤意外とネガティブ?「クリスマスローズ」
誹謗・中傷・悪評というネガティブな怖い花言葉を持つのがクリスマスローズです。実はこの花の根には毒があるのですが、この毒は少量であれば心へ刺激を与えてくれるものと信じられていました。
毒はあるけど悪い事だけでは無いという意味からこのような花言葉が付けられました。
特性
無茎種のヘレボルスで、非常に人気の高い多年草です。多くは常緑ですが、落葉する種類もあります。品種改良が繰り返された結果、優れた花が多数誕生しています。
伝承により怖い花言葉があるイメージがついた花も
本当は怖くない花ですが、伝承や伝説によって怖いイメージが付いてしまった花も数多くあります。ここではそのような花を幾つか紹介していきます。
伝承の方が怖い花①殺した相手の最期の言葉「アザミ」
ある農夫が黄金に目が眩み一人の商人を殺害してしまいました。殺害された商人はアザミが貴様の正体を告げるだろうという怖い言葉を最期に残しました。
時の経過と共に、この言葉が農夫を苦しめます。やがて農夫はアザミが何も言わないから俺も白状しないと呟くようになりました。この言葉が他の者に聞かれた事で、咎められて罪を白状したのです。
そして、殺害された商人の言葉の通り、殺害現場には人の頭や手足の形をしたアザミが咲いたという事です。
特性
キク科アザミ属及びそれに類する植物の総称です。スコットランドの国花に指定されています。葉や総苞にトゲが多く、触れると痛い草の代名詞のような花です。
伝承の方が怖い花②姉の怨念「桜」
この話しは古事記の日本神話である、コノハナサクヤヒメの神話に関係があると考えられています。姉のイワナガヒメと妹のコノハナサクヤヒメは同じ男性の元に嫁ぎました。
しかし綺麗な妹は妻となってチヤホヤされる一方で、見目の悪い姉のイワナガヒメは実家に帰されてしまいます。そのような状況で姉はとても悔しい思いを抱きます。
そして姉の怨念が桜に宿ると伝えられ、桜は怖いと思われる様になりました。
特性
バラ科モモ亜科スモモ属で落葉樹の総称です。春に咲く花で日本文化に非常になじみの深い植物と言えます。日本に於いて桜の多くはソメイヨシノという品種です。
伝承の方が怖い花③待ち続けた女性「桔梗」
桔梗には永遠の愛や従順という花言葉があります。この言葉が怖いとされているのですが、その理由は亡くなってからもずっと夫を待ち続けた女性が、西洋に於いては重いと考えられていた為です。
特性
多年生草本植物で、山野の日当たりの良い所で育ちます。日本全土に幅広く分布する花です。
桔梗の花言葉に興味のある人は、こちらの記事も是非参考にしてください。
伝承の方が怖い花④ギリシャ神話の怖い話「スミレ」
スミレにはギリシャ神話の怖い伝説が付き纏います。美の女神のアフロディテが息子のエロスと散歩していた時のお話しです。
その道中、楽しそうに遊ぶ乙女達を見掛けたアフロディテがエロスに対して、自分と乙女のどちらが美しいかを尋ねます。その答えはなんと乙女達でした。
怒り心頭のアフロディテは乙女にビンタを喰らわしてしまいます。すると頬は紫に腫れ上がってしまいました。災難に見舞われた乙女達は小さくなって、とうとうスミレの花になってしまったという伝説です。
特性
花は独特な形をしていて、ラッパのような形の花を横向きかやや斜め下向きにつけるのが特徴です。非常に強い花でコンクリートのひび割れ等からも咲く事が出来ます。
食用としても重宝され、天ぷらやおひたしで食される事もあります。
伝承の方が怖い花⑤異名だらけ「彼岸花」
彼岸花に対して、何となく不吉なイメージを持っている人が多いかもしれません。それは彼岸の頃に咲く為にあの世をイメージする事も一つの要因でしょう。しかし、本当の要因は付けられた異名と言われています。
彼岸花には曼殊沙華(まんじゅしゃげ)、死人花、幽霊花など1,000近くの異名があると言われています。その殆どが怖い別名であり、そのイメージが不吉な花と言われる由縁です。
特性
ヒガンバナ科ヒガンバナ属の多年草であり、全草有毒な多年生の球根性植物です。日本では9月中旬頃に赤い花を付けます。
ビジュアル的にも怖いキンギョソウについて紹介!
色とりどりな花を咲かせる目にも鮮やかなキンギョソウは、咲き姿の愛らしい彩り豊かな花です。しかしこの特徴的な花の姿を、どことなく怖いと感じる方もいるようです。
では、見る人によって感じ方の異なるキンギョソウには、どのような花言葉があるのでしょうか?
キンギョソウの花言葉はネガティブなものばかり
小さく弱々しいイメージのあるキンギョソウですが、実際にはこぼれた種でも繁殖する事の出来る非常に繁殖率の高い花です。花の開花時期も2回あり、お庭を彩るガーデニングの花としてもとても人気です。
けれど実は花言葉にはネガティブなものが多く存在しており、人に贈る際には注意が必要な花でもあります。
キンギョソウの花言葉の由来はその見た目からきている
可憐な花を散らせた後、キンギョソウは不気味な二面性を見せます。実は、果皮が頭蓋骨の形に見えるのです。まるでお面を被るその姿から推定ではやはり無理、仮定、推測の花言葉をキンギョソウは持ちます。
他にもキンギョソウはその名の通り、金魚に似た花を咲かせる事が由来となっております。皆さんは金魚にどのようなイメージを持っていますか?常に口をぱくぱくとさせているイメージがあるのではないでしょうか?
そのぱくぱくと良く動く口の様子がまるで人が話しているような姿、つまりお喋りな人に見立てられうぬぼれ、でしゃばり、おせっかいの花言葉もまた、キンギョソウは持っているのです。
怖い花言葉がモチーフとなった作品を紹介
怖い花言葉をモチーフにした作品も何点かあります。その中で幾つか紹介していきます。
怖い花言葉の作品①映画『クロユリ団地』
クロユリ団地は2013年に公開の日本のホラー映画です。13年前から謎の死が続くクロユリ団地があるのですが、そこに知らずに引っ越してきた女性・明日香が主人公の話しです。
ある日隣の部屋から聞こえる不気味な音に悩まされていた彼女が、隣の部屋で孤独死した老人を発見してから恐ろしい出来事に巻き込まれていくストーリーです。
怖い花言葉の作品②ゲームソフト『オトギリソウ』
弟切草はチュンソフトから発売されたスーパーファミコンのゲームソフトです。サウンドノベルというジャンルで、選んだ選択肢によってストーリーが変わっていきます。
車を運転していた主人公の公平は助手席に座っていた奈美に弟切草に纏わる伝説を語っていました。しかし、話しに夢中になっている内に道に迷ってしまいました。
そこに突如対向車が現れた事で急ブレーキをかけたのですが、それが原因で車が破損してしまったのです。車を捨てた2人の前に弟切草に囲まれた洋館が現れるところからストーリーが始まります。
怖い花言葉の作品③フリーゲーム『メンヘラフレシア』
主人公のいたろーが5種類の花(女の子)を育てるストーリーです。
元気で明るく何処にでもいるような少女を演じていながら、その実は誰かに殺されたいという願望を持っている女の子など、それぞれが闇を抱えています。そういった病んでいる女の子を育てるストーリーになっています。
花を贈るときの注意点
日常に於いて、誰かに花を贈る機会というのは誰しもあります。今まで紹介したように贈る花の花言葉に気を付けるのは当然ですが、それ以外に花を贈る時に気を付けないといけない注意点を幾つか紹介します。
入院している人への贈り物
親しい知人が入院した時、お見舞いに花を持っていくというのはよくある事だと思います。しかしそういった場合にも注意が必要です。
まず、鉢植えを贈るのはNGです。根が張る事から寝付くを連想して入院が長引くという迷信があり、気にする人が多いので絶対に避けましょう。
また、生花についている虫やアレルギー物質等が患者に影響を与える可能性がある為に、病院によっては生花も禁止されているので事前に確認が必要です。
花粉に気を付ける
ユリの花等は飾られる事の多い人気の花なので、贈り物として選ばれる人も多いかもしれません。しかし、ユリの様な花粉が多い花はきちんと処理をしていないと、服に付いて取れない等の問題があります。
また、人によっては花粉アレルギーで苦しんでいる人もいます。そういう人に花粉の多い花をプレゼントするというのは思いがけず、つらい思いをさせてしまう事になるのです。
花を贈る場合は、その見た目や花言葉だけでなく花粉にも気を付けるようにしましょう。
なぜか怖いイメージがついている花言葉
巷でよく見かける花や、人気のある花にも実は怖い花言葉が付いている事もあるのです。そのような花を幾つか紹介します。
藤の花
垂れ下がる姿が美しく、全国でも名所と呼ばれる観光スポットも多いのが藤です。人気も高く、藤まつりといった催し物が全国で開催されています。
しかし、藤の木の下に幽霊が立っている姿を想像する人も多いのではないでしょうか?その為、ある人にとっては藤の花は怖い花なのです。
その花のイメージに違わず、藤の花のつるが巻きついて離れない様から決して離れないという怖い花言葉が付けられています。
紫陽花
梅雨の時期の花と言えば殆どの人が紫陽花と答える程、定番でその辺りで見かける事も多いですが、この花にも少し怖い花言葉が付いています。
それは移り気や浮気と言った言葉です。紫陽花は様々な色の花を咲かせますが、これは土壌の栄養素によって花の色が変わっているのです。
この花の色が簡単に変わる様からこのような花言葉が与えられました。
紫陽花の花言葉に興味のある人はこちらの記事も参考にしてください。
奥が深い花言葉!花を贈るときは注意が必要
ここまで紹介してきた様に、花言葉はとても奥が深いです。よく知られている定番の言葉の裏に、とんでもないマイナスの言葉が隠れている事もあります。
花弁の色や数、贈る時の本数によって変わる物まであるのです。大抵の人は定番のものしか知らないと思いますが、偶に詳しい人もいますので気を付けた方が無難です。
花をプレゼントする時は、綺麗な見た目は勿論大事なのですが、是非花言葉を調べてから贈るようにしましょう。