ソリッドティップってどんなもの?
簡単に言うとソリッドティップとはティップと呼ばれる竿先の中身が詰まっているもののことをいいます。これだけで分かる人もいるでしょうが、もう少し詳しく見るために単語の意味を調べてみましょう。ソリッドとは日本語で「固体、濃い、中身のある。密な」という意味があります。ティップとは「先端、先っぽ」という意味がありますので、ロッド(釣竿)の先端部分(ティップ)が空洞になっておらず、中身が詰まって密度がある状態の釣竿、ということが分かります。
ソリッドティップを知ろう
一般的に広く知られているロッドにはチューブラートップと呼ばれるティップが空洞になっているものがあります。ソリッドティップはこのチューブラーの先端部、ティップが詰まっているものなので、ソリッドティップを知るにはチューブラーを知る必要があります。それぞれに利点や欠点がありますので、次に詳しく調べてみましょう。
ソリッドティップのメリット・デメリット
メリット
- 先が詰まっているので先端まで細く柔軟な動きができる
- 小さなあたりも穂先で確認しやすい
- しなやかで、見た目に魚の動きを追従しやすい
- ライトなジグやリグを使ってキャストを行いやすい
- 食い込み重視
デメリット
- ゲーム性を求める人には刺激が少ない
- 中身が詰まっている分、重さを感じる
- チューブラーに比べると感度がイマイチ。
- 汎用性が少ない
しなやかで穂先の変化が明瞭にわかりやすくアタリを捉えやすいメリットがあるので、とにかく数を釣りたい、脱初心者を目指している人には向いています。その反面、魚が食いつく瞬間のアタリや魚の口に針を仕掛けるフッキングを楽しみたい、軽量リグやジグ以外のプラグなど様々な種類を試したい人にはチューブラーが向いています。
ソリッドティップとチューブラー
チューブラーとは
英語のtubeは円筒形の形状をしたものという意味があり、釣りの世界ではこの筒状になった構造の竿のことをチューブラーと呼んでいます。カーボンやグラスのシートを芯に巻き付け焼き上げたもので、芯を外すと空洞のロッドが完成するといった具合です。
チューブラーとソリッドティップの違い
チューブラーティップは中が空洞になっているもの、ソリッドティップは先端が詰まっているもの、と明確な違いがあります。チューブラーの先端を切ってソリッドをつなげているので先端以外は同じロッドということになります。もちろんフルソリッドのタイプもありますが、チューブラーの空洞の方が強度に優れており、ハリのある硬さを保ち、感度も良好です。つなぎ目が無いことで、キレのあるアクションが行えます。強度がある分、さまざまな仕掛けを使うことができるので、汎用性に優れています。ソリッドはしなやかで小さな動きを感知し安い特徴がありますが、仕掛けの重りを計算しないとせっかくの利点が失われてしまいます。