フィッシングカヤックってなに?
カヌーの一種で、エンジンのついていない小型の船のような形状をしている船です。パドルと呼ばれる櫂や足漕ぎペダルを使用して進みます。
元々はエスキモーが使用していた船であり、釣り用ロッドホルダーなどが付いた釣り専用カヤックをフィッシングカヤックと呼びます。船舶免許を必要とせず、手間をかけず手軽に始められることでアングラーから注目を集めています。
フィッシングカヤックを使う釣りのメリット
メリットとしては最も大きいのが機動力です。フィッシングカヤックは手軽に乗り降りでき、ボートに比べ浅瀬にも果敢に攻め込むことができるので今までボートでは開拓できないような新しいポイントへも挑戦することができます。
またエンジンが付いていないので魚たちを驚かすことなく、波を荒げることなく自分の思い通りに動かすことができる事で更なるアプローチを狙うことができます。
フィッシングカヤックは持ち運びも手軽
空気でふくらますタイプのものはインフレータブルと呼ばれ、空気を抜いてしまえば軽量コンパクトにまとまるので、持ち運びがとても簡単です。分割式ではパーツに分けることができるのでそれほどスペースを必要としません。分割できないものでも、重量17キロ程度の軽量のモノもあり、ワゴン車に積み込めるものや、その軽量さを活かして車の屋根部分、カートップにのせて移動することができます。
フィッシングカヤックの選び方①漕ぎ方
パドルを使った手漕ぎ方法と足こぎペダルを使った2種類方法があります。どちらもメリットデメリットがあるので、自分のスタイルに合う漕ぎ方を見ていきましょう。
手漕ぎ
パドルと呼ばれる櫂(かい)を使用して進む方法です。自分の感覚で微調整しながら進むことができるのが特徴です。
メリット
パドルを使った手漕ぎのメリットは小回りが利き進みたい方向への微調整が聞くことです。自分の力加減で調整できるので、波をたてることも少なくピンポイントでアプローチできる面がメリットです。
また岩場近くなどではパドルを上手く活用してカヤックを押したり引き寄せたりもできるので、もどかしさを感じることが少なく済みます。カヤックの種類の中では割と安いものが多く、初めてのカヤックにパドルを選ぶ人も多くいます。
デメリット
当たり前のことですが、フィッシングカヤックでは釣り竿を使うことが前提なので、釣りの際パドルが邪魔になってしまう面がデメリットになります。パドリングしながらフィッシングをするには無理があります。釣りをする際にはポイントへ到着後アンカーを下して船を固定する必要があります。
波を押し分けて進んでいくので、体力勝負にもなるでしょう。力いっぱい漕がなくてもパドリングしているうちに徐々に体力を消費し、その割に進むのが遅い、なかなか進まないといったもどかしさを感じてしまいます。
足漕ぎ
足漕ぎ式と呼ばれる自転車のようなペダルを踏んで進むタイプのカヤックです。足漕ぎカヤックは2種類のタイプがあり、それぞれに特徴があります。フィッシングを本格的に楽しむには足漕ぎ式を洗濯する人も多いでしょう。
フィン式
フィン式はホビーカヤックと呼ばれホビー社で売り出されているカヤックの総称です。その為、ホビーカヤックと言われるものはフィン式のものを指しています。フィン式はフィン部分が船外に飛び出している部分が少ないので、水の抵抗を受けにくく、漕いだ分の力がそのままフィンに伝わり強い推進力で進むことができます。
一度漕ぎ出せばあとは強く漕ぎ続けなくとも進んでいくので、体力を消費しにくくなります。フィン式とはフィンと呼ばれるヒレを装着して進む方式です。
プロペラ式
プロペラ式はスクリューを回して進む力を利用した方式で、フィン式のホビーカヤックよりは比較的安価のものが多いです。船外から飛び出している部分が多いので、フィンに比べると水の抵抗を受けやすく、漕ぐ力が必要になってきます。
メリット
足漕ぎ式は手を使わずに移動することが可能なので両手がフリーになります。そのため、移動しながらのフィッシングが楽しめます。スピードも出せるので、いち早くポイントへ到着したい人向けです。手漕ぎよりは疲労感が少ないので、長期戦で楽しみたいアングラーに向いています。多くのアウトドアブランドから発売されているので選ぶ種類は豊富でしょう。
デメリット
足腰に負担がかかること、バックができず細かな移動には不向きな点がデメリットです。価格も高めで、おおよそ30万前後位するので、フィッシングカヤックに魅了されたアングラーが多く愛用しています。
足漕ぎフィッシングカヤックの動画紹介
足漕ぎホビーカヤックについての動画です。実際に使用している動画で自分のスタイルと合致しているのかイメージしやすくなります。
フィッシングカヤックの選び方②本体の作り
ボディは一体式や分割式、空気式など種類があるのでどのような作りになっているのかを知ることは重要です。高性能でも持ち運びできないものを選んでは本末転倒だからです。どんなタイプがあるのかを知って選ぶポイントにしましょう。
本体分割式
本体分割式とはパーツごとに分かれた本体を組み立てることで使用する、分解できるカヤックのことをさします。
メリット
使用時に組み立てればいいので、移動の際はコンパクトに持ち運ぶことができます。さらにパーツを継ぎ足せば1人乗りから2人乗りへと変えることができるものもあります。取り扱いが楽な事やカスタマイズできる面がメリットです。
デメリット
分割式は便利なのですが、商品としてはあまり多くないのが現状です。選択肢の幅が限られてしまうので、好みの色やデザインなど気に入ったものが選びにくいデメリットがあります。
本体が空気入れ式
インフレータブルカヤックとも呼ばれ、空気を入れてふくらますことで使用するタイプです。
メリット
構造はゴムボートと同じ原理ですので、空気を抜けは小さくコンパクトにまとまります。軽量なので力のない女性でも楽々持ち運びができ、組み立てる時間も短縮できます。電車で持ち運びできるカヤックとして重宝します。
デメリット
空気を入れて使用するので、本体に穴が空いてしまえば空気が抜けて使用できなくなります。海に出ているときに穴が開いてしまう場合、内側の隔壁で別れているので完全に沈むことは少なくても、バランスを崩す可能性は十分にあります。トラブル回避のためにも陸と沖の距離に注意を払う必要があります。
強い風が吹くと弱く流されやすいので、長距離移動には向いていません。
空気入れ式の動画はこちら
インフレータブルの組み立て動画です。どのくらいコンパクトなのか、組み立て方法も紹介していますので、購入の参考にしてください。
本体が一体型
本体一体型は分割ができないタイプで本格的なカヤックを楽しみたいアングラーや安定性を重視する人向けです。一体型のものが多く出回っているので、種類は豊富です。
メリット
安定感が抜群で、カヤックならではの醍醐味を感じられます。風や潮の影響を受けにくい構造のものが多いので、安心してフィッシングを楽しむことができます。
デメリット
比較的重量があることと、持ち運びが不便な面がデメリットです。カートップにのせて移動するなど、移動には車が不可欠となり、自分の車に合ったサイズや長さを考慮して選ぶ必要性があります。大きいカヤックは車の積載制限に引っ掛からないように注意しましょう。基本は「車長の1.1倍まで」です。制限を超える大きさの場合はきちんと許可申請することも忘れずに。
また保管場所にも配慮しなくてはなりません。直射日光を浴びるところでは劣化が進んでしまいますので、ガレージに入るかどうかなど検討が必要です。
フィッシングカヤックの選び方③
カヤックにはシットオンタイプとシットインタイプの2種類があります。カヤック本体の中に座るタイプなのか、カヤック本体の上に座るタイプなのかで別れています。実際にシットオンとシットインではどのような違いがあるのか見ていきましょう。
シットオン
シットオンは重量がありバランスが取れ安定性が高いのでフィッシングではシットオンを選ぶアングラーも多く、近年ではシットオンが主流となってきています。波をかぶっても沈まないなど安全面が配慮されているので、フィッシングに最適なカヤックともいえます。
メリット
カヤックの幅が広く積載量が多い事や、シットインと比べ姿勢を変えることも簡単にできるので、後方の確認や積み荷を操作する場合にも適しています。
デメリット
体が外へ出ている分波をかぶると容易に濡れてしまいます。寒い時期では濡れて冷えることは危険にさらされてしまいますので、濡れることを想定した服装選びが必要です。
重量があるので持ち運びが不便です。力の弱い人では一人で運ぶのは難しいでしょう。カヤックだけでなくフィッシングギアも併せて持ち運びをすることを考えると使う場所やシーンを考慮する必要があります。
シットイン
メリット
カヤック本体に潜り込むような形になり、水面より体が下にある分安定感は増します。体か濡れにくいのが特徴です。シットオンよりは重量が軽いので、持ち運びに適しています。コックピットと呼ばれるシート内にアイテムを入れて移動できるので、距離がある移動も楽に行えます。
デメリット
収納スペースが少なく、荷物を積載できないので、大きなクーラーボックスを載せることが困難です。狙う魚の種類によってはクーラーボックスの大きさや有無は必要不可欠になりますので、どんなフィッシングを楽しむのかを考慮しましょう
また転覆した際、コックピットに水が入ると再乗艇が難しくなります。特に波のあるフィッシングにおいて転覆は非常に危険です。安定感はありますが、シットインを選ぶ際は穏やかな波や天候に十分注意を払いましょう。
その他フロートボートと呼ばれるボートでフィッシングを楽しむこともできるので、カヤック以外もチェックしてみたい方はこちらも参考にしてください。
フィッシングカヤック手漕ぎおすすめ3選!
軽さと持ち運びに特化した手漕ぎのフィッシングカヤックおすすめを紹介します!
STREAM JOURNEY| CONDUCTOR10(コンダクター10)
特徴
フィッシング専用のコンダクター10はロッドホルダーやオリジナルフットレスト、ルアーなどの小物を収納できる収納ボックスが設置されており、長時間のフィッシングを快適に過ごすための装備が施されています。
STREAM JOURNEYは世界で活躍しているフィッシングカヤックのメーカーで安心の安定性や信頼の品質を誇っており、多くのアングラーがファンとなっています。
浮力もかなりあり、ある程度最初からカスタム化されてるので
釣りに使いやすいです。
自分の不注意でパーツ紛失しましたが、即時対応して頂けました。引用:Amazon
スペック
サイズ:長さ310㎝ 幅76㎝ 高さ38㎝
重量:24㎏
最大重量:170㎏
カラーバリエーション:イエロー、レッド&ブラック、イエロー&ブラック
STREAM JOURNEY| BARRAVUDA(バラクーダ)
特徴
STREAM JOURNEYのシングルカヤックです。シットオンタイプでコンパクトタイプなので持ち運びも軽く、操作性も小回りに優れています。ロッドホルダーが設けられていますので、初めてのフィッシングカヤックに適しています。
お手ごろ価格のもので、まず楽しもうと思いました。Goodです!
引用:Amazon
スペック
サイズ:長さ290㎝ 幅78㎝ 高さ38㎝
重量:22㎏
最大重量:135㎏
カラーバリエーション:ブラックカモ、レッド&オレンジ&イエロー、レッド&ブラック、イエロー
キャプテンスタッグ|エアフレームスポーツカヤック
特徴
空気で膨らませるインフレータブルカヤックです。フィッシング用にオープンスペースもあるので荷物を載せやくなりました。シットインタイプで乗り降りがしやすく、流線型のデザインがスピード性と優雅さを兼ね備えています。