ダッチオーブンをシーズニング!手順や保管方法を解説
便利なダッチオーブンもシーズニングが大切
食材を焼いたり蒸したり、更に煮込み料理まで1つの器具で行うことができるダッチオーブンは、様々な料理に生かすことができる汎用度の高い調理器具です。とても便利なダッチオーブンですが、ご利用されている方はお手入れまでしっかりやられているでしょうか。
シーズニングは様々な場面で活躍してくれるダッチオーブンにおいて他の調理器具と比較しても殊更重要になってくるメンテナンスです。また、実際に使用する際にもいくつか注意しなければならない点もあります。ということで、ダッチオーブンのシーズニング方法や使用上の注意点などをまとめました。
ダッチオーブンとはどんな調理器具なのか
「焼く・煮る・蒸す」何でもできるダッチオーブン
それではまず、ダッチオーブンがどんな調理器具なのかということについて簡単にご紹介しておきましょう。ダッチオーブンは、初めて見る人は黒い鍋という印象を受けるでしょう。蓋も鍋も厚めの金属が使われており、その分重量が重くなっているのが特徴です。
上と下から熱して本物のオーブンのように
調理に関しての特徴は、フライパンなどと同じようにコンロに掛けて下から熱するのと同時に、蓋の上にも熱する元となるものを置いて調理することができるということです。これによって、普通の鍋では作ることができない料理もダッチオーブンで作り出すことが可能です。
例えば、ローストビーフやローストチキン、パンやケーキといったオーブンを使用する料理を調理することができます。他にも油を入れて揚げ物を作ったり、ビーフシチューなどの煮込み料理も問題なく調理可能です。
ダッチオーブンを購入したらまずはシーズニング!
ワックスを落とす作業が必須
ダッチオーブンを新規で購入したならば、まずはシーズニングを行わなければいけません、シーズニングというのがどんな作業なのかというと、まずダッチオーブンには新品の状態だと、錆が付かないように錆止めのワックスが貼られているものがあります。
このワックスが付いているままでは、当然ながら料理をすることができません。ですので、ワックスを落としていき表面に油を染み込ませる手順が必要になるのです。この作業が、シーズニングと呼ばれるものなのです。一部には「シーズニング不要」と銘打ってあるものもありますが、それ以外は必ず必要になってきます。
シーズニングに必要なもの9つ
確実に必要なもの・あった方がいいもの9つ
- 油(オリーブオイルがおすすめ)
- へら
- 油性か中性の洗剤
- たわし
- キッチンペーパー
- 野菜くず
- (あれば)リフター
- 耐熱手袋
- 汚れても良い布
ダッチオーブンのシーズニングには、上記の9つのものが必要になってきます。一部できればあった方がいいものややりやすいもの、相当するもであればなんでもいいものがあります。例えば野菜くずはどんなものでもよいですし、耐熱手袋はオーブンが非常に熱くなりますので必ず耐熱のものでなければなりません。
実際のダッチオーブンのシーズニング手順
まずはワックスをお湯で落とす
それではここからは、本題のダッチオーブンのシーズニング手順をご紹介します。まず最初はダッチオーブンに付着しているワックスを洗い流すことから始まりますので、ダッチオーブンの鍋の中にいっぱいまで水を入れて、コンロに掛けて沸騰させます。
乾燥したら油を塗る
お湯を沸かしてから手を入れても問題ない程度に冷めたら、用意したたわしで表面をやさしめにこすることでワックスを浮かして落とすことができます。そのお湯を捨ててから、ダッチオーブンに蓋をしてもう一度火にかけて2,30分弱火で熱します。
熱によってダッチオーブンが乾いたら、油を引いて布で伸ばしていきます。ご紹介した通り、使う油はオリーブオイルが一番おすすめです。火にかけた後なので熱いでしょうが、火傷をしないように耐熱手袋を付けて行うようにしましょう。油は内と外、蓋も徹底的にやり、塗り終わったらまた火にかけるのを4,5回行います。
ダッチオーブンのシーズニング手順仕上げ編
野菜くずを炒める
オイルを塗ることができたら、ここからは仕上げに入ります。野菜の皮、トマトのヘタなどといった何でも良いので野菜くずを入れ、ダッチオーブンの蓋をして炒めます。これによって、鉄の独特のにおいを取り除くことができるのです。
最後にもう一回油を塗って完了
野菜くずを炒めてから素手で触れても問題ないくらい冷めたら、野菜くずを捨てて最後にもう一回油を塗ります。ダッチオーブン全体に油を塗ることができたら、これでシーズニングの手順はすべて完了です。
シーズニングをする時の注意点について
シーズニングはここまでで完了ですが、注意する点がいくつかあります。まず、ワックスを落とすときに使うたわしは金属でないものを使いましょう。また落とすときは基本的にお湯のみで大丈夫ですが、思ったより落ちていないと思ったら洗剤を使っても構いません。