ダッチオーブンは、何度かご紹介していますとおり様々な調理法を実践することができる器具です。まずは「焼く」、ローストビーフなどを調理でき、焼き加減により仕上がりを変えられます。2つ目は「炒める」、フライパンとしても利用できるダッチオーブンで、炒め物もどんとこいです。
煮る・揚げる・蒸す
3つ目のシチューやカレーなど長時間の調理を必要とする「煮る」料理はダッチオーブンにおいて得意な分野です。4つ目の油を使ったフライドチキンなども作れる「揚げる」料理、5つ目の「蒸す」工程が必要となる料理も、網やスモークチップ等必要なものさえ揃えれば燻製料理も作成可能です。
炭を使うため加減に注意
このようにたくさんの調理方法があるダッチオーブンですが、ダッチオーブンの最も大きな特徴はなんといっても炭で調理ができることです。炭での調理は火加減がとても重要で、上手くいかないと火が通らず中々料理ができなくなってしまいます。初めての方は、それがやりやすい成形炭でやってみることをおすすめします。
Contents
次に使うためにダッチオーブンをしっかり手入れしよう
1回1回の手入れが大切
ダッチオーブンのシーズニング手順や調理の方法などについてご紹介しました。続いて、使い終わった後のダッチオーブンの手入れについて解説していきましょう。ダッチオーブンは通常の鍋やフライパンなどとは違い、洗剤で洗って乾かせばいいというわけではなく相応の手入れが必要になります。
シーズニングのようにお湯とたわしで汚れを落とす
まず、使い終わったら中に残った料理を除き、水を少々入れてから火にかけ、ワックスを落とすときのように沸騰させてからたわしで洗います。洗う時は洗剤を使わなくともたわしでやさしくこするだけで汚れを落とすことができます。
ダッチオーブンの汚れを落とせたら、また火にかけてしっかり乾燥させます。乾燥しきったら油を全面的にオイルを塗っておき、ツヤツヤになったら手入れが完了したことになります。フライパンなどの調理器具と比べると面倒ですが、毎回しっかりやっておくことで長期にわたって使用できます。
錆びつかせないためのダッチオーブンの保管方法
手入れが終わったら保管方法を
ダッチオーブンの使用後の手入れができたら、保管方法に移ります。ダッチオーブンは何も工夫せずにそのままで保管すると、錆び付いてしまう可能性が高いです。ですので、専用の保管方法を実践することをおすすめします。
まず、手入れの段階でダッチオーブンの表面に油を塗りましたので、袋等に触れてしまわないように本体を新聞紙などで包んでおきます。次に蓋をしまいますが、完全に締め切ってしまうとダッチオーブンの中身で湿気が籠ってサビになってしまいますので隙間を作るために割りばしなどを置いておきます。
蓋も新聞紙で包んで保管
そして蓋にもオイルを塗ってありますので、本体と同じように新聞紙で包んでおき、袋に入れておけばとりあえず保管はできる状態になります。もしその後長い間使わないことが分かっているのであれば、ダッチオーブン本体の中身に丸めた新聞紙を入れておくと湿気を更に吸って錆び付きを抑えられます。
シーズニング後にトラブルが発生した時の対処法
汚れがひどくて取れない時は
ダッチオーブンは調理内容によって簡単には取れない汚れが付いてしまい、ご紹介した洗浄方法では取り切れないこともあります。もし汚れがひどい時には、普通の手入れ方法同様にお湯を入れてしばらく置いておきます。
時間が経過すると熱によって汚れもある程度柔らかくなってくれますので、そこでへらを使ってそぎ落としていきます。もしこれでも落ちない程であれば、重曹を大さじ1杯か2杯入れてから加熱すればよっぽどでない限り落とせるでしょう。
錆びてしまったらどう落とす?
使った後に十分な手入れができておらず水気が残ったままだったりすると、錆び付きの原因となります。もし錆が付いてしまったら、ダッチオーブンを火にかけて温めてから塩を入れて新聞紙などで錆の部分をこすります。擦り続けると塩が茶色くなり錆も落ちますので、洗い流して手入れをすれば大丈夫です。
ダッチオーブンのシーズニングや手入れ等まとめ
シーズニング等を怠らずダッチオーブンを使いこなそう!
ダッチオーブンのシーズニング手順や使用上の注意点、手入れの方法などについてご紹介しました。ダッチオーブンはシーズニング不要と明記されているようなモデル以外は必ずシーズニングが必要になりますので、手順を覚えておくことをおすすめします。
また、手入れや保管方法についてもご紹介しました。普通の調理器具と比較してもなかなか面倒な手入れなどが必要なダッチオーブンですが、しっかり行えば長持ちしてくれる便利なアイテムですから大切に使い続けていただきたいです。