【名古屋アベック事件】加害者(実名)、被害者の現在、少年法改正など

名古屋アベック事件は1988年、名古屋で起きた当時未成年者が大半の不良グループによる集団暴行・殺人事件です。名古屋アベック殺人事件は少年法改正きっかけになりました。名古屋アベック殺人事件の概要、加害者(実名)、被害者家族の現在や少年法などを解説します。

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名古屋アベック殺人事件とは?

犯罪を犯すのは成人、大人のみだけではなく、時に未成年者である少年少女も犯行に及ぶ可能性があるのです。今回のこの記事ではそんな未成年者がある一組の男女を人外的に殺害した残虐な事件について取り上げてお話ししていきます。

この事件が起きたのは今から21年前の2月です。犯人は1人ではなく6人の男女グループであり、内5人は当時未成年だったのです。被害者2人の命を鬼畜な行為をして奪った事、そして犯行に及んだ大半が未成年で集団的な犯行だったという事。その全てが極めて異例で日本中が震撼し、少年による犯罪についての関心を集めたのです。

名古屋アベック殺人事件の概要

1組の男女に対して残虐で鬼畜な行為を働き最後には命を奪った犯罪者6人、うち5人は未成年という悍ましい事件の概要についてここから記述して皆さんにお伝えしていきます。この事件は日本の少年少女に関する法律を見直す大きなきっかけとなりました。

是非ご存知ない方も知っている方も、この残虐な事件の概要を理解して、今一度未成年による犯罪について関心を持ち考えていきましょう。この記事では犯人である6人の名前を実名にて記述させていただきます。

1988年、朝方の公園駐車場で事件発生

事件が起きた時間は午前4時くらいで早朝であり、時期的にもまだ日が出ておらず夜と同じくらいの暗さだったと考えられます。現場となったのは現在でも存在する愛知県名古屋市にある大高緑地という大きな公園のパーキングエリアです。

被害者となって殺害された1組の男女は交際していて、その時は一緒にその公園に遊びに来ていたのです。そこで6人の鬼畜な犯罪集団者たちに、残虐で非道な行為の数々を受けて最後には無残に殺されてしまうのです。

ドライブ中に停止した被害者の車が少年グループに襲われた

被害者となってしまった男女はドライブをしていましたが、途中で前述にて説明した通り、公園のパーキングエリアに駐車したのです。そしてそこを襲われてしまい今回の悲惨な事件の被害者となってしまうのです。

実は鬼畜な犯罪者集団たち(小島茂夫・徳丸茂久・高志健一・近藤浩之・筒井良枝・龍造寺リエ)はこの1組の男女の車を襲う前にも、同様の犯行を及んでいてその時は金目の物を奪ったり、車を破壊するなどの器物破損を繰り返していたそうなのです。彼らの犯行はどんどんエスカレートしていき、残虐で人の道を大きく外れた罪を犯したのです。

被害者カップルに暴行を加える少年たち

停車していた車の前方のガラスを鈍器を使ってぶち破り、そこから強制的にまず被害者男性を降ろさせ、金属や木製のバットのような鈍器で躊躇いなくひたすら殴ったのです。とにかく容赦が無かったので、この時既に被害者男性はかなりの痛みや怪我を負っていて衰弱していたかもしれません。

そして被害者女性の車から犯罪者集団の女たち(筒井良枝・龍造寺リエ)が無理やり被害者女性を降ろし、その後強制的に裸にして身体のあちこちを棒状の鈍器で殴りまくったのです。その時の被害者である二人の恐怖は私たちの想像を絶する物があったはずです。

拉致された被害者カップル。男性は愛知県の墓地で首を絞めて殺害

被害者男性は先ほどのリンチまがいな暴行により気を失っていました、この時被害者女性は雑木林の中に連れていかれ犯罪者集団の男たちから集団強姦を受けていました。そしてその後再び車内に連れ込まれた後、犯罪者集団から身体の各所にヤキを入れられてしまうのです。こうして事件から約2時間が経過していました。

外も段々と明るくなってきて、車や人通りも多くなってきたので、目撃されるのを危惧して犯罪者集団の車で被害者男女を拉致するのです。そして愛知県の墓地で小島茂夫と徳丸茂久の二人は半分遊び感覚で、服を干す際に用いる綱で、被害者男性の首を左右から引っ張って命を弄ぶように殺害したのです。

女性にさらに暴行を加え、三重県の山中で首を絞めて殺害

Tumisu / Pixabay

被害者女性は目の前で最愛の男性の命を弄ぶように殺害された瞬間を目の当たりにして、更に幾度も想像を絶する暴行や集団強姦を受けていて、心身共に衰弱していたため自殺を懇願していたのです。この時の彼女の精神状態はきっと誰も想像がつかないくらい相当なモノだったのでしょう。

しかし犯罪者集団は自殺をしようとした彼女を強制的にまた車に連れ込み、犯罪者集団の棲家である賃貸住宅でさらに暴行や強姦をしたのです。その後三重県の山中で首を絞めて殺害した後、土を掘って男女二人を埋めたのです。集団で人違いの被害者を暴行し殺害した残忍な事件はこちらの記事で紹介しています。興味のある方は是非ご覧ください。

少年たちは逃走先を相談中、特捜本部にて逮捕された

3839153 / Pixabay

被害者である男女の遺体を山に埋めた後、犯罪者集団たちは一度それぞれ別れて再度、その一人の家に集合して逃走先について話し合いをしていましたが、この時警察の特捜本部にて身柄を確保されて逮捕に至りました。

こうして逮捕されたわけですが、果たして残虐な行いをした後、男女の命を弄ぶように殺害した彼らに罪悪感はあったのでしょうか?彼らの非人道的な精神はまさにサイコパスや鬼畜という言葉が当てはまり、普通の感性とかけ離れていることは間違いありません。

名古屋アベック殺人事件の判決は?

犯罪者集団たちは逮捕された後、裁判にかけられる事になりますが果たして判決はどういったものになったのでしょうか?何の罪もない2人の男女の集団で鬼畜で非道な行為を散々働き、最後は弄ぶように殺害した彼らには重い罰が待っていることは間違いありません。

勿論彼らがどんなに重い罰を受けることになっても、尊い二人の男女の命が帰ってくる事はありません。こちらの見出しではこの人の道を大きく外れた犯罪者集団たちの判決について詳細をお話ししていきます。

主犯少年の2人は無期懲役

まず殺害に直接関与し、実際に犯行に及んだ主犯少年2人(小島・徳丸)は無期懲役を言い渡されました。つまり一生刑務所から釈放される事は無いのです。至極当たり前に感じますが、あれほど悍ましく惨い罪を犯したのなら死刑が相応しいという声も当然上がりました。

彼らが当時まだ未成年であったこと、生きている間は死ぬまで一生その罪を償い続け、殺めた男女の親族たちに永遠に謝罪しなくてはならない事を考慮して、2人は無期懲役となりました。ちなみに終身刑と同じ意味です。

残るグループの少年2人は懲役13年

残る犯罪者集団の少年2人(高志・近藤)は懲役13年のを言い渡されました。彼らは直接的に殺害には手を下していませんが、極めて冷酷で残忍な犯行を行ったことは間違いありません。この刑が妥当であるかどうかは判断するのは難しいでしょう。

感が良い方でしたらお気づきでしょうが、2019年現在だともう既に彼らは出所しているのです。つまり私たちの生活のどこかに溶け込んでいる事実があります。彼らはきちんと反省をして心を入れ替えたとしても、私たちの生活を少し脅かす存在なのではないでしょうか?

少女2人は5~10年の不定期刑

悪質な強奪、容赦ない暴行、残虐な犯行に加担した少女2人(筒井・龍造寺)は不定期刑を言い渡されました。この刑がどんな刑であるかを解説します。まずこの刑は何年服役するか正確に決められていないのです。

そして何年以上、何年以下は確定されていて、犯罪者の厚生や反省しているか、心を入れ替えているか等を判断し、それを考慮して禁固刑の年数が前後するシステムなのです。これは犯罪者自身の厚生しようとする改善をより促すようにというものです。また未成年のみに適応される法律です。

主犯の小島茂夫の弁護人である安田好弘

今回の事件の主犯である小島は遺族から死刑求刑されましたが、小島の弁護を務めたのは安田氏でした。先ほど判決についてお話しした通り、この方の力もあって死刑を免れ、無期懲役の実刑判決となるのです。そんな弁護士の事についてお話ししていきます。

オウム事件では麻原彰晃の弁護人だった

オカルト的宗教、日本で起きた虐殺事件で一番知名度があると言っても過言ではないオウム。その宗教団体が引き起こしたサリン事件を含むオウム事件の主犯者であり、事実上の教祖である麻原の弁護人も過去に勤めた事があるのです。このことから日本で有名な弁護士の一人と言えます。

死刑反対主義者

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この方はこれまでに日本で有名になった殺人事件の被告側の弁護を数多く勤めています。というのも彼自身死刑に対して反対している意見を持っていて、それ故に今回の凄惨な事件の様に、人外的な犯行をした犯罪者や、死刑になるほどの罪を課せられた事件に弁護人として多く携わっているのです。

マスメディア嫌い

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死刑求刑される事件というのは即ち、日本中で大きなニュースとなり大勢の関心を寄せる大事件なのです。ですからマスメディアが被告人の弁護に執拗なインタビューや取材をするのは至極当然であります。そのために本人はマスメディアが嫌いになったと考えられます。また死刑反対の意見を全面的に否定する事も理由の一つとして考えられます。

名古屋アベック殺人事件の被害者とは

先ほどの見出しでは残虐で極悪非道の罪を犯した鬼畜な犯罪者集団たちそれぞれの判決結果をまとめ記述していきました。皆さんは各判決結果にどう考えますか?妥当だと思いますか?今回のこの凄惨な事件は少年少女、未成年による人外的な犯行という事を深く考えていかなくてはなりません。

勿論被害者となってしまった男女2人は、詳しい人物像や人柄、本名などは公開されていませんが、分かっている範囲の情報を皆さんにお伝えします。被害者になってしまった2人は本来輝かしい明るい未来が待っていた少年少女であったのです。

名古屋アベック殺人事件の被害者①カップルの男性

年齢は20歳でした。若く少年という年齢でしたがこの時すでに立派に働いていたそうです。どんな職業で仕事をしていたかというと理容師だったのです。今で言うと美容師という男女問わず憧れの職業に就いていたのです。若くして立派な職に就いていた彼の尊い命を、犯罪者集団たちは弄ぶように奪ったのです。

名古屋アベック殺人事件の被害者② カップルの女性

続いて被害者女性の事についてお話しさせていただきます。年齢は19歳で一つ下であり、彼氏の職業と同じで理容師の資格を手に入れるために努力していたそうです。将来は二人だけの美容室を開いていたかもしれませんが、その夢も命も鬼畜な犯罪者たちによって潰されたのです。

名古屋アベック殺人事件の加害者たちとは

先ほどの見出しでは、今回の残虐な事件に巻き込まれてしまった、被害者である男女2人の事についてお話しさせていただきました。どんな人柄であったかを少し分かっていただけたのではないでしょうか?

ここからは人の道を大きく外れた所業の数々を犯した、鬼畜な犯罪者集団たちについての経歴や人柄についてまとめて記述していきます。当時5人は未成年で実名は公開されず偽名で表記されていましたが、内1名(高志健一)は成人していた為、一部マスメディアは事件の重大性を考慮して実名公開しました。

名古屋アベック殺人事件の加害者①主犯格「小島茂夫」

当時の年齢は19歳で未成年でした。学生ではなく働いていて、仕事は建設業、大工の様な職に就いていました。当時も少年でしたがそれよりも若い頃から既に不良やヤンキーという言葉が当てはまる所業を行ってきました。自身が中学生の時に原付バイクを幾度か窃盗したのです。

更には職業に就くための学校内では先生に暴力を振るう等、はたまた窃盗事件も起こしていたのです。その後山口組のヤクザの暴力団に加入して、その暴力団員の寮で生活していたのですが、そこで他の犯罪者集団たちと出会うことになるのです。

名古屋アベック殺人事件の加害者②準主犯格「徳丸茂久」

当時の年齢は17歳で同じく未成年でした。こちらも大工の様な職に就いて働いていました。先ほどご紹介した小島の後輩にあたり、職場でも一緒だったのです。幼い頃には家庭が貧乏だった事から、小学生時代はいじめに遭っていて、その時に父親に喧嘩を売ってきたら勝て。とそう言い聞かされていました。

その事もあってか、段々と性格が暴力的になり、同級生や生徒に暴力を振るうようになりました。中学生になると勉強不振や恋愛が上手くいかなかってためグレてしまい、シンナーや原付自転車を窃盗するなど非行に走りました。そしてお金と女性目当てでヤクザになり、後に彼らと知り合うのです。

名古屋アベック殺人事件の加害者③「 高志健一」

犯行当時の年齢は20歳で成人しており犯罪者集団たちの中で一番年上です。幼い頃に両親が別れ、その後父親の祖母の元で育てられてきました。そのため教育がきちんと行き届いていないため、万引きや窃盗等の非行を走っていたのです。

それから実の母親と生活して、配達業に就いてごく普通に働いていたのですが、母親に毎晩のようにお酒を飲んで酔っては悪態をつかれていました。配達業をやめ違う職に就きましたが、そこが悪徳企業であったため退社したのですが、資金不足が原因で窃盗事件を起こしてしまうのです。その後ヤクザの組員に入り、彼らと出会う事になります。

名古屋アベック殺人事件の加害者④「近藤浩之」

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