1960年に文学座の研究生として同期だった樹木希林さんと岸田森さんは、1964年に結婚しますが2年間の後に離婚となります。個性派の天才肌の俳優で知られた岸田森さんでしたが、生真面目な性格が逆に個性的な樹木希林さんとやはり合わなかったのでしょうか。離婚後も多くの作品に出演しましたが1982年12月に食道がんのためお亡くなりになりました。
樹木希林が離婚した理由は?
俳優業と言う仕事は生活と時間が不規則で、一般とは全く異なる生活スタイルを強いられます。こと夫婦ともなると女性が俳優を辞め家で待つ生活スタイルを取る事も少なくはありません。離婚の原因として若い頃の岸田森さんの女性問題などが噂されてはいましたが、「あの人もふつうの人だったのよ」と語る樹木希林さんの言葉が前章にも繋がります。
かわいい樹木希林さんの歌やCM名シーン
若い頃のかわいい樹木希林さんの歌や名シーンを集めてみました。時代を感じる懐かしいものばかりで特に40代以上の方は涙なくして観れないのではないでしょうか。共演の方々も若い頃の初々しさがあり、当時を代表するような大物俳優や歌手の方の貴重な若い頃を垣間見る事ができます。
時間ですよ
この番組での名シーンはとても多いのですが、特にこの堺正章さんとのジャグリングが秀逸です。堺正章さんは年末のかくし芸大会などでも見事な大道芸を披露して喝采を浴びていましたが、若い頃出演したここにそのルーツがあったのかもしれないですね。
寺内貫太郎一家にて憧れのジュリーと!
一躍日本中に元の芸名である「悠木千帆」を有名にした、ジュリーのポスターの前で「ジュリィィィ~!」と身悶える名シーンは有名ですが、その憧れのジュリー・沢田研二さんが「寺内貫太郎一家」に出演した回です。お墓の前での表情がここだけ若い頃のかわいい乙女に戻ってしまう樹木希林さんをご覧ください。
この役作りのために髪を脱色し老けメイクを施した樹木希林さんですが手の若さだけはどうにもならず、指ぬき手袋をはめる事で手の若さを隠し、さらに年寄り臭くすると言う樹木希林さんのアイディアが功を奏したエピソードも有名です。憧れのジュリーに関する記事はこちらからどうぞ。
林檎殺人事件・お化けのロック
テレビドラマ「ムー」「ムー一族」で郷ひろみさんとデュエットし大ヒットした「林檎殺人事件」と「お化けのロック」です。黒柳徹子さんを爆笑させた黒柳徹子さんのコスプレが見事です。1978年当時、樹木希林さんはまだ34歳だと言う若い頃なのにこの老けメイクの似合いすぎは抜群ですね。
ピップエレキバン
1979年から放送されたピップエレキバンのCMでは、当時の横矢勲ピップフジモト会長と共演し人気を博しました。樹木希林さんのご逝去にあたり若い頃から17年にわたってCMに出演され今日のピップエレキバンの地位を築き上げた事に対し、現・ピップ社の代表である松浦社長からも哀悼の意を評されました。
フジカラープリント お名前編
「美しい方はより美しく、そうでない方は」「そうでない方は?」「それなりに」と言う掛け合いが当時全国的に大流行した問題のフジカラープリントのCMです。若い頃から40年来に渡って出演したフジカラーのCMでは、2002年に消費者好感度No.1に樹木希林さんが輝きました。
個性派女優・樹木希林出演作品
若い頃から数え切れないほどの映画作品を残した樹木希林さんですが、ここ数年の話題作を紹介します。晩年まで個性派を貫いた女優・樹木希林の姿を目に焼き付けてください。マネージャーもおらず留守番電話とファックスだけで自分一人だけで仕事を管理していた樹木希林さん。おそらくこんな稀有な実力派の個性派女優さんはもう現れないでしょう。
東京タワー 〜オカンとボクと、時々、オトン〜
主演の樹木希林さんはもちろん、オダギリジョーさんや小林薫さん・松たか子さんの演技が光る作品です。樹木希林さんの若い頃を演じているのは実の娘である内田也哉子さんです。変わり者のオトンと別居しながらも大切に息子を育てた母親を演じています。涙を拭くためのティッシュをご用意の上ご鑑賞いただきたい名作です。
万引き家族
2018年に公開された、実話を元に10年の構想を経て作られた作品です。第71回カンヌで最高賞のパルムドールを獲得したPG12映画です。作中で亡くなる祖母・初枝役の樹木希林さんの存在が”偽の家族”を繋ぎ止め、社会の仕組みを逆手に取り犯罪でしか生活を成り立たせる事ができない、不器用な人間が寄り添う懸命な生き様が描かれいる作品です。
家族を演じた共演者なのに「特徴がないから顔が覚えられない」と言われてしまった女優・松岡茉優さんに関する記事はこちらからどうぞ。
エリカ38
樹木希林さんが生涯唯一の企画で制作に携わった、実話をベースにした悪女の物語です。「時間ですよ」からの旧知の仲である浅田美代子さんを主演に迎え、かわいいアイドル然とした表情の裏側に犯罪意識など微塵も持たない詐欺を働く悪女を上手く演じさせています。樹木希林さんと浅田美代子さんの怪しくも妖しい魅力の問題作です。
命みじかし、恋せよ乙女
この作品で本当に樹木希林さんの出演作を観るのは最後となります。女優・樹木希林の世界デビュー作にして遺作となってしまった「命みじかし、恋せよ乙女」が、2019年8月16日から公開されています。ドイツ人監督・ドーリス・デリエの描く、生きる事の美しさと残酷さを表現した作品です。ぜひ樹木希林さんの最後の名演技をご覧くださいね。
樹木希林の若い頃がかわいい!当時からファンキーな生き様だった!
最期は穏やかで綺麗な顔でした。
啓子 今までありがとう。
人を助け 人のために祈り 人に尽くしてきたので 天国に召されると思う。
おつかれ様。安らかに眠ってください。
見事な女性でした。(引用:内田裕也オフィシャルHPより)
若い頃から皆に愛された樹木希林さんは、やはり若い頃からかわいい個性派女優でした。「死んだ後は同居ね」「骨だから、しゃべることはないからムカッとはしないでしょう」とのやり取り通りに仲良くファンキーに過ごされるのでしょう。改めて樹木希林さん・内田裕也さんのご冥福をお祈り申し上げます。