カセットコンロの歴史
使われ始めてからまだ50年足らず
今でこそ家庭の食卓やキャンプ場でも当たり前に使われているカセットコンロ。しかし業界最初の製品「カセットフー」が岩谷産業から発表されたのは昭和44年のことで、使われ始めてから実のところまだ50年程しか経っていないのです。
その後、この国内市場は拡大を続けて年間の販売規模は240万台となり、パイオニアである岩谷産業の市場に対するシェアは65%を占めるまでに成長しました。
アウトドア用カセットコンロの特徴と種類
野外で使用されることを想定した機能
屋内で使用されることだけを想定した製品との大きな違いは、空気の流れや気温の変化のある野外でも安定した性能が発揮できる様に、風よけや熱を逃がさないための工夫がなされています。また、電源などを引けない以上、長時間の使用にも耐えうるような燃焼効率を重視した機能が備え付けられています。
その他、キャンプなどに向かう場合、当然ながら多くの荷物を抱えることになるので、本体の大きさや重量など、持ち運びやすさを考慮して取っ手が付いていたり、比較的軽いものが多く用意されていたりします。
アウトドア用カセットコンロの選び方
使う場面や条件、安全性などを考慮して選ぶ
野外で使う以上、風で炎が流れてしまう影響を考慮しないわけにはいきません。トップカバーを開けばそのまま風防壁になったり、バーナーや五徳の周囲をガードしたり、様々な工夫を凝らした製品が出ています。また寒い季節だとどうしても炎が弱くなりやすいので、その場合は熱の逃げにくい機能や、長時間燃焼できるものを選ぶとよいでしょう。
また火を扱う以上、当然ながら安全性を重視した製品を選ぶことは必須です。大抵の製品には付いている機能ですが、ボンベの熱が上昇し、内部の圧力が急激に上がった時、これを感知してガスの供給を遮断する圧力感知機能が付いているか確認が必要です。また、メンテナンスや掃除のしやすいものを選ぶことも大切です。
アウトドアにおすすめカセットコンロ22選①
イワタニ カセットフー マーベラスII
多孔式バーナーを採用し、縮小した炎口の配置を密集させることで炎の長さを短くし、また、バーナー周りを囲む風防リングとトップカバーがそのまま風に対する防壁となることで、野外における3重の風対策となっています。
サイズが幅380×奥行329×高さ110mmで重さは約2.8kg。本体部分には粉体塗装された鋼板を使用しています。最大発熱量は3.5kW で、気温が20~25℃の環境で強火で連続燃焼した場合の時間は約70分となっています。圧力感知による安全装置装置付きです。
アウトドアにおすすめカセットコンロ22選②
イワタニ カセットフー BO(ボー) EX
カセットガス使用中もボンベを適度に温めるヒートパネルを装備することで最後まで火力が落ちず、ガスを効率よく消費することが出来ます。さらに、コンロ周りに風防壁を装備することで野外でも安定して使用することを可能としています。
サイズが幅337×奥行302×高さ93mmで重さは約1.9kg。本体部分にはアルミニウムを使用しています。最大発熱量は4.1kW で、気温が20~25℃の環境で強火で連続燃焼した場合の時間は約55分となっています。圧力感知による安全装置装置付きです。
アウトドアにおすすめカセットコンロ22選③
イワタニ カセットフー 風まる
同じくヒートパネルを装備し、火力を維持してガスを無駄なく消費することを可能にしています。また、特許にも登録された「ダブル風防ユニット」によって、空気の通りはそのままに風のみの遮断を実現することで野外でも快適に使えます。
サイズが幅359×奥行278×高さ115mmで重さは約2.2kg。本体部分には粉体塗装による冷延鋼鈑を使用しています。最大発熱量は3.5kW で、気温が20~25℃の環境で強火で連続燃焼した場合の時間は約66分となっています。圧力感知による安全装置装置付きです。
アウトドアにおすすめカセットコンロ22選④
イワタニ カセットガスホットプレート 焼き上手さんα(アルファ)
中が見えるガラス窓が付いた蓋は深型になっており、大きめの食材でも調理可能です。プレートは端の方に傾斜が付けられて油を溜める造りとなっており、さらにプレートを外せば8号の大きさの土鍋を乗せることができるコンロとしても機能します。
サイズが幅471×奥行325×高さ169mmで重さは約4.1kg。本体部分や蓋には鋼鈑を使用しています。最大発熱量は2.1kW で、気温が20~25℃の環境で強火で連続燃焼した場合の時間は約120分となっています。圧力感知による安全装置装置付きです。
アウトドアにおすすめカセットコンロ22選⑤
イワタニ カセットガスのグリルパン ビストロの達人II
通常はグリル鍋やホットプレートとして使用しますが、専用のグリルパンを取り外せばコンロとしても使えるので、これ1台で様々な調理方法に対応できます。また五徳が通常より低く設計されているため、料理が取りやすく、火が外に漏れにくいのが特徴です。
サイズが幅406×奥行320×高さ187mmで重さは約3.4kg。本体部分には粉体塗装による冷延鋼鈑を使用しています。最大発熱量は2.3kW で、気温が20~25℃の環境で強火で連続燃焼した場合の時間は約120分となっています。圧力感知による安全装置装置付きです。
アウトドアにおすすめカセットコンロ22選⑥
イワタニ 炉ばた焼器 炙りや
炙り焼きや炉ばた焼きなど、様々な調理法に対応することを前提として、ボンベや卓上面に対する熱を抑える造りを採用しています。また網を外すことで、網焼きや串焼きにも対応できます。コンパクトな大きさなので室内でも野外でも気軽に使えるのが魅力です。
サイズが幅409×奥行214×高さ134mmで重さは約2.4kg。本体部分には粉体塗装による冷延鋼鈑を使用しています。最大発熱量は2.3kW で、気温が20~25℃の環境で強火で連続燃焼した場合の時間は約90分となっています。圧力感知による安全装置装置付きです。
アウトドアにおすすめカセットコンロ22選⑦
イワタニ カセットガス 炉ばた大将・炙家J
この製品は名前や型番などは異なりますが、実は上記でご紹介した「炙りや」と同じスペックで、こちらは色違いのベージュで塗装されています。上記「炙りや」のメタリックブラウンと併せて好みの色で選ぶと良いでしょう。また、以前に同じ仕様でグレーカラーの「炉ばた大将 炙家W」という製品もありましたが、こちらは現在生産終了しています。
サイズが幅409×奥行214×高さ134mmで重さは約2.4kg。本体部分には粉体塗装による鋼鈑を使用しています。最大発熱量は2.3kW で、気温が20~25℃の環境で強火で連続燃焼した場合の時間は約90分となっています。圧力感知による安全装置装置付きです。
アウトドアにおすすめカセットコンロ22選⑧
イワタニ カセットフー アウトドアこんろ タフまる
こちらも、ダブル風防ユニットと縮小した炎口の配置を密集させる多孔式バーナーを採用し炎の長さを短くすることで炎が風に流されにくくなっています。また、20kgまでの重さにも耐えられるので、12インチのダッチオーブンを載せることも可能な頑丈な製品です。
サイズが幅341×奥行283×高さ129mmで重さは約2.4kg。本体部分には粉体塗装による鋼鈑を使用しています。最大発熱量は3.3kW で、気温が20~25℃の環境で強火で連続燃焼した場合の時間は約75分となっています。圧力感知による安全装置装置付きです。
アウトドアにおすすめカセットコンロ22選⑨
イワタニ カセットフー 達人スリム
他の「フ―」シリーズ同様に、火力を維持し、ガスを無駄なく消費する為のヒートパネルを装備しています。しかしこの製品の特徴は何と言ってもテーブル面から五徳までがわずか74mmの高さにあります。その手軽さから、アウトドアで出来るだけ荷物を少なくしたい時には大変重宝するでしょう。
サイズが幅338×奥行272×高さ84mmで重さは約1.2kg。本体部分には静電塗装による鋼鈑を使用しています。最大発熱量は3.3kW で、気温が20~25℃の環境で強火で連続燃焼した場合の時間は約70分となっています。圧力感知による安全装置装置付きです。
アウトドアにおすすめカセットコンロ22選⑩
イワタニ カセットフー プチスリムドゥ
この製品も上記の「達人」同様に、テーブル面から五徳までの高さがわずか74mm。それに加えて置き面積が「達人」の6割程度と、コンパクトさに更に磨きがかかっています。また炎口の長さを従来品より長くし、鍋底からムダに火が広がらないようになっています。