マックスヘッドルーム事件とは?その真相と犯人について徹底解説!

海外で実際に起きた電波ジャック事件が「マックスヘッドルーム事件」です。この記事では、マックスヘッドルーム事件がどのような事件だったのか詳しく解説していきます。事件の真相や犯人の正体、類似している電波ジャック事件もご紹介していきます。

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マックスヘッドルーム事件とは

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夜中にテレビを見ていたら突然変なサングラスをかけた男が画面に登場して来て意味不明な言動・変な行動をしている!一人でテレビを観ている人からするとそのような事が起きたらシュールでちょっとゾッとしてしまいます。今の時代なかなか考えられない事件ですが昔、アメリカでテレビの乗っ取り事件が起きました。一体どのような事件だったのか、深堀していきます。

最も有名な電波ジャック事件

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若い世代の人は当時生まれていない方が多く、この事件について知らない方が多いかもしれません。今から32年前に起きた事件です。テレビがジャックされた事件なのですが、今でも犯人は特定できず、解かれない謎が多いまま今に至ります。電波の乗っ取り事件としては、最も有名な事件と言われてきました。

テレビに現れた不気味なマスクの男

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今ではきれいな液晶画面でテレビを観る事ができますが、当時は分厚いブラウン管型で画質も悪かったです。そんな画面に突然サングラスをかけた不自然で変な男が登場したら驚きと恐怖を感じてしまいます。もし一人で観ていたらシュールすぎて夢に出て来るのでは、と思うほど程不気味な光景です。

マックスヘッドルーム事件はいつ起きた事件?

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それではどのタイミングで、この事件は起きたのか、詳細をご紹介していきます。もし自分にもそのような出来事が起きたら、という当時の状況を想像しながら事件について詳しく知っていきましょう!

1回目の電波ジャックは1987年11月22日午後9時

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今から32年前の11月、アメリカのシカゴにて、肌寒い秋の夜に事件は起きました。仕事が終わって家へ帰って家族とテレビを観ながら団らんしていたり、一人でゆったり観ていたり、それぞれのテレビタイムを満喫している中でした。当時は、シカゴの9チャンネルで生放送のニュース番組が放送されていて、スポーツコーナーでアメフトの対戦結果についてキャスターが説明していた時に突如画面が切り替わりました。

15秒間真っ暗な画面に

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突然画面が真っ暗になりました。急に真っ暗になってからの15秒間は誰もが何が起きたかわからず驚きを感じるかと思います。そのような中での15秒間は感覚として長く感じます。

その後また画面が切り替わり元に戻ったと思ったら何やら変なマスクとサングラスをかけた男が歩き回ったり飛んだり、跳ねたりと、訳の分からない行動をしているのです。ニュース番組に戻った頃には視聴者同様に、キャスターも茫然としていました。その後何が起きたかわからないまま、番組は進行されました。

2回目は約2時間後の午後11時

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つい数時間前にテレビを観ていた人たちをパニックにさせた謎の男は、11時にも再び登場してきます。今度は11チャンネルに現れます。次は1分22秒もの間乗っ取り、その間ずっと意味不明な行動を続けていました。

映像も荒れていたり、ノイズも混ざり、卑猥な行動として、おしりを出してハエ叩きで叩かれているシーン等、一度観てしまったらなかなか脳裏から離れられない印象です。

当時放送していた番組やテレビ局の反応は?

驚いたのは、当時テレビを観ていたシカゴ市民だけではありません。9時に生放送中だったニュースのキャスターも驚き、当時放送局に視聴者からの問い合わせが殺到し、一時パニックになったと言われています。

1回目のジャックでは、番組の技術者によって周波数を切り替える事で解決しましたが、2回目のジャックでは番組の技術者が事件当時、テレビ局に常駐しておらず、ジャックを停める事が出来ませんでした。もちろん翌日のニュースはこの電波ジャック事件の話題中心となりました。

マックスヘッドルーム事件でマスクの男は何を伝えたかった?

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多くの人達が観ているテレビで謎のマスクの男性は視聴者に何を訴えかけたかったのか、2度も、時間帯とチャンネルを分けて起こした奇怪な行動は何のためだったのか、謎が多く残されています。

マスクの男は意味不明な言動や行動を繰り返す

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1度目は無音でした。途中で番組の技術者によって止める事ができたのですが、2度目は音声もあり、技術者が不在だったことから誰にも止められずに最後まで放送されてしまう事になりました。2度目の1分22秒間の行動についてポイントに分けて解説していきます。

チャック・スワースキーを罵倒

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フルネームの名指しで一人の人物を罵倒しました。相手は9チャンネルでは有名なスポーツ解説者のことを指しているとのこと。「奴よりこの俺が優れている」「リベラル野郎」と、罵るのです。

リベラルとはよく政治的表現として使われる言葉なのですが、「右翼・左翼」とあれば、「保守・革新」です。リベラルは革新にあたる意味になります。フルネームで訴えかける程なので相当気に入らなかったとされています。

性的表現も多かった

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性具をはめた中指を立てたり、自分の痔について視聴者に向けて訴えかけたり、マスクを剥ぎ、その口に性具をはめて見せつけ、叫びます。彼は突然お尻を横に突き出したかと思えば、テレビ右側に女性が登場し、ハエ叩きで女性に罵倒されながらそのお尻を叩かれ、悶絶するという生ナマしいシーンになります

。9時のジャックで放送されなくてよかったというべきでしょうか。叩かれるのが好きで見せびらかすのも好き、異常な性癖が覗えるシーンでした。

マイケルジャクソンの手袋

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当時は生きていたマイケルが使用していたグローブと似たものを見せつけ、「俺の兄弟は違う方をはめている」と言ったかと思うと、自分ではめて「汚いんだよな」と投げ捨てました。本人は血のりがついたみたいで汚い、と言い放ったそうですが、どのような意味をもって放った言葉なのか謎です。

謎の歌っているシーン

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1曲目は、5人グループのソウルグループの王者とも言われるザ・テンプテーションズの曲を歌っていました。「I’m Losing You」という歌です。ざっくり説明すると、男性目線の失恋ソングになります。マックスヘッドルームの元ネタはコカコーラですが、ペプシの缶を握りしめて歌っていました。後に缶を投げ捨てます。

2曲目は、テレビアニメのクラッチ・カーゴ(登場人物の口元の部分だけが人間の唇の切り抜きの実写)のテーマソングを歌います。「俺にはXが見える!」とアニメのセリフを言い放ちます。

結局何が伝えたかったかは謎のまま

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1分半までに及ばない時間の中でより多くの衝撃的な内容を詰め込み、彼は視聴者の頭の中に爪痕をしっかり残しました。意味不明な言動等が多かった為、結局何を言いたかったのか、何を伝えたかったのかはっきりした事がわかっていませんが、事件としてはとても話題となり、今でも尚有名な事件として語り継がれています。

男が被っていたマスクの元ネタは?

先程もちらっと述べましたが、マックスヘッドルームがそもそも何なのかこちらで具体的にご紹介していきます。アメリカのテレビをジャックしておきながら、元ネタは他国であるイギリスです。変な行動や言動は別にして、着用しているマスクや、しっかり背景まで似せていて当時としては表現方法としてはクオリティが高いな、と思わせます。

人気番組のキャラクター「マックスヘッドルーム」のマスク

イギリスの音楽番組の司会者のCGキャラクターとして誕生しました。このモデルは記憶に新しい映画、ピクセルやナイトミュージアムにも登場する俳優のマットフリューワーをモデルにしています。ピクセルではマックスヘッドルームとして登場しています。コカ・コーラのCMにも登場する等、活躍しているキャラクターです。サングラスと金髪、きれいに並んだ白い歯が特徴です。

背景も番組に似せていた

マックスヘッドルームの番組では、放射線状の線の背景となっています。今回の事件でも、ジャックした際のマスク男の背景もしっかり似せて、線が入った金属板を使用しており、忠実に再現されています。一説では車のガレージのシャッターを背景にしていたのでは、とも言われています。

マックスヘッドルーム事件の犯人はどうなった?

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ここまで大きく騒動を起こし、シカゴ中を震撼させたテレビの電波乗っ取り事件ですが、犯人はいまだに捕まっていません。昔だったからこそ捕まらなかったのかもしれませんが、もし今同じ騒動が起きた場合はすぐに特定され捕まってしまうこと間違いなしです。

FBIが捜査し手口などを特定

事件の後は当然、犯人捜しでFBIも大騒ぎです。少なくとも放送技術などの専門知識をもっていなくては電波を乗っ取る事ができないとし、捜査を進めていました。当時のテレビ局のアンテナに強力な電波を送信し、割り込んで乗っ取る必要があると考えられています。

同じような高さのビルに大きなアンテナを設置したか、大きな周波数を送れる送信機器を備えたトラックやバン等を使用したか、と推測されました。

有力な情報は得られず犯人は捕まらなかった

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捜査機関によって捜査が進められましたが、推測や憶測ばかりで結局のところ犯人を特定する事ができず、現在でも逮捕できずに未解決事件となっています。観ていて不快ではありますが、誰かを恐喝している訳でもなく、殺人や危害を加えている訳でもないため、危険性は低く、時間が過ぎるにつれて逮捕への尽力はそこまで及びませんでした。

掲示板に犯人を知っていると書き込みがあった?

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日本の2ちゃんねる掲示板程ダークでこってりしている訳ではありませんが、redditと言われる、アメリカ版の2ちゃんねると言っても過言ではない有名な掲示板に書きこみがありました。事件が起きてからしばらく経過した、2010年の事です。事件が起きた月である、ちょうど11月に書き込まれました。

『K』と『J』

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掲示板に「真相を知っている」旨の書き込みがあったのです。投稿した人によると、プログラマー達の集まりで、KとJという兄弟がいたとのこと。そのJという人物が電波や無線に関する知識や技術が長けていたとのことで、彼であれば十分に乗っ取る事が可能な程でした。

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