関西の高級魚マナガツオとは?特徴やおいしい食べ方をご紹介!

今回はあまり知られていない魚ですが、関西で高級魚として扱われている魚である、マナガツオの生態や獲れる場所、そして各地方での呼び名や名前の由来などを調べてみました。そしてマナガツオの料理法なども詳しく紹介していきます。

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釣りが好きというより、生まれた環境が海辺でした。物心ついた時から、小学校が休みの時は伝馬船の上から、糸を垂らしていたりしていました。社会人となって初めて就いた職場も海の上でした。

関西である高級魚のマナガツオの分布は?

マナガツオはどのあたりの海でとれるか調べてみると、なんと日本では本州中部から南の海に生息しており、有明海や瀬戸内海や日本海にも分布している魚で、特に瀬戸内科沿岸の岡山県や香川県でマナガツオ漁が盛んにおこなわれています。

また、日本以外でも東シナ海から、南シナ海やインド洋にまで、そしてペルシャ湾までの広い範囲の海の水深200mくらいの大陸棚の砂泥底や、沿岸からそれほど遠くない表層を群れで回遊し、クラゲやオキアミなどの甲殻類及びプランクトンを捕食して生息しています。

マナガツオは関西でおいしい高級魚、関東では全く人気がない魚!

関西では高級魚として有名で、名前にカツオの文字が付いていますが、カツオとは違う種類で、イボダイの仲間です。形もカツオとは似ても似つかない、扁平な形をした魚です。岡山県や香川県でよく漁獲され、カツオ以上に好まれており、刺身や焼き魚、てんぷら、煮つけなどで料理される超高級魚です。人気があるのは関西だけです。

近年では関東でも高い魚になりました。

マナガツオは東日本では、漬け魚の原料として扱われていましたが、近年は高級魚として扱われるように変化しています。ただし、関西での価格は常に高い魚で、型の小さいものはまとまっての入荷がありますが、型の大きいのは水揚げも少ない魚です。

関西でおいしい魚のマナガツオの名前の由来?

マナガツオの名前の由来は諸説あって、本物のカツオが取れない瀬戸内海地方の漁師が、カツオと同じ時期に取れることと、食してみると味が本物のカツオのようにおいしいところから「真似鰹」となり、やがてマナガツオと呼ぶようになったという説があります。

マナガツオの名前はお公家さんから来てる?

カツオは傷みやすい魚で、当時は鮮度のいいカツオを膾(なます)で食していたのですが、京都は海から遠いため新鮮なカツオが手に入りません。本当のカツオの代わりにマナガツオをカツオの代わりに真似をして膾で食べています。このことから学鰹(マナガツオ)と名付けたと、江戸時代に書かれた国語辞典である「本朝食監」に書かれています。

マナガツオの名前の由来は「真名始(真名はじめ)」から

マナガツオの名の由来は室町時代から江戸時代にかけてあった「真魚始(まなはじめ)」から来ているようです。この真魚始の儀式は生まれて生後101日目か、江戸になれば120日目に、いわゆる「喰い初め」の儀式です。この儀式に用いられる魚は、めでたい魚が使われました。

カツオもめでたい魚だった!

勿論、魚はタイが最良ですが、その時代ではめでたい魚の中にカツオも含まれております。つまりタイの代わりにカツオを使うのですが、瀬戸内の場合カツオが取れないので、代わりにマナガツオを使って祝いの席に出したようです。そしてマナガツオの味が良いため、カツオがマナガツオのことを指すようになったと言われています。

高級魚マナガツオの生態とその特徴?

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