出世魚ワラサとはどんな魚?刺身などのレシピや釣り方も!

ワラサという魚は出世魚と言われているブリの名前で大型の回遊魚です、小さい頃は違う名前ですが、大きくなるにつれ徐々に名前を変えて最終的にブリと呼ばれる魚で、脂がのったモッチリした味が食べやすい魚です。ワラサ釣りの仕掛けや料理のレシピも紹介しましょう。

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釣りが好きというより、生まれた環境が海辺でした。物心ついた時から、小学校が休みの時は伝馬船の上から、糸を垂らしていたりしていました。社会人となって初めて就いた職場も海の上でした。
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ワラサとはどんな魚?

いわゆる出世魚として有名で、日本の各地で呼び名が変わる魚です。一般的には5キロ~6キロぐらいの大きさになったブリの成長途中の大きさの呼び名で、11月~12月が旬の魚とされ釣りの対象とされています。幼魚から成魚のブリまでは全国でも各地方で呼び名も段階的に変わります。

ワラサは食用として親しまれている

ワラサは食用として人気がある魚で、ワラサがさらに大きくなるとブリと言われますが、ブリは脂が乗り過ぎているきらいがあるため、ブリよりもワラサの刺身を好む人も多く、白っぽいブリの身より、赤っぽいワラサの刺身がコリコリとした食感で人気があります。

ワラサは地域で呼び名が様々

ワラサは地方によって呼び名が変わります。まずワラサと呼ぶのは紀州特に和歌山方面が主で、その他の地域では全く違った名で呼ばれております。これはワラサだけでなく、ワラサの手前のハマチや、もっと幼魚のワカナでも違う名で呼ばれています。

関東地方のワラサの呼び名の変化

関東地方でブリの名前の変化は次のように変わります。流れ藻に寄り添って漂う稚魚時代は、モジャコ続いてワカシと呼ばれ(35cm以下)イナダ(35~60cm)ワラサ(60~80cm)ブリ( 80cm以上)のように魚体が大きくなるにつけ4年かけて変化します。

北陸地方のワラサの呼び名の変化

北陸地方でブリの呼び名の変化は、稚魚時代から幼魚自害を、コゾクラ、コズクラ、ツバイソと呼び(35cm以下)フクラギ(35~60cm)そして、ガンド、ガンドブリ(60~80cm)そしてブリ(80cm以上)と呼ぶようになります。

関西地方でのワラサの呼び名の変化

北陸地方でブリの呼び名の変化は、稚魚時代から幼魚自害を、コゾクラ、コズクラ、ツバイソと呼び(35cm以下)フクラギ(35~60cm)そして、ガンド、ガンドブリ(60~80cm)そしてブリ(80cm以上)と呼ぶようになります。

ワラサの生態

ブリの成長の途中での呼び名であるワラサは、生後2年~3年育ったものを指して言います。ブリの吹かした全長1.5cmまでの仔魚は表装で浮遊生活し、鰭が完成し稚魚となると流れ藻について、その中で成長します。全長が3cmくらいになると体に横じまができてモジャコと呼ばれるようになります。

成長すると藻を離れ沿岸の浅瀬に移動する

全長が7.5cm~16cmになると、体の横線は消えてなくなり、この頃になると藻から離れて沿岸の浅瀬へと向かいます。1歳~2歳の長さが40cm~60cmのモノは各地でイナダ(和歌山県から東北地方)、ワラサ(東海地方~伊豆)、ハマチ(高知~和歌山)、フクラギ(北陸地方)と呼ばれています。

ワラサの大きさ

ブリの成長途上の呼び名のワラサは地方によって呼び名が変わりますが、どの地方でも大きさが60cm~80cmくらいに育ったものをワラサまたはツバスと呼び、釣れる時期は11月~12月でこれが旬です。

ワラサは日本に広く生息している

ワラサは日本近海に広く生息している大型の回遊魚で、太平洋側、日本海の南部に広く見られますが、どちらかといえば太平洋沿岸い多く、群れを成して回遊する(ナブラと呼ばれる)ため、釣りの対象魚として大変人気がある魚です。

ワラサは回遊する魚

ワラサ(ブリ)の産卵とその後の生育と回遊は、東シナ海大陸棚周縁付近(2月~3月)、男女群島(3月~4月)、九州西岸・日本海西部(5月~7月)九州南岸(3月~4月)、土佐湾(4月~5月)、伊豆・関東海域(3月~6月)と日本海流と黒潮に乗って回遊する魚です。

ワラサは出世魚

そもそも日本近海には、4種類のブリ属が生息していて、その中の魚がブリです。このブリは生まれたばかりの稚魚から、成長してブリと呼ばれるまで、その成長過程の大きさによって呼び名が変わることから、出世魚と親しまれてる魚で、ワラサは成魚のブリと呼ばれる直前の呼び名です。

ワラサは成長すると名前が変わる

ワラサの呼び名で呼ばれている魚は、出世魚と言われるブリとなる段階の直前の名前で、生まれて2年~3年頃が一般的にその名で呼ばれています。このワラサの名の前は一般的にハマチと呼ばれて親しまれており、各家庭の食卓をにぎわしています。なお、ワラサの段階の次がブリとなります。

ワラサとブリの関係

成長の過程から考えると、ブリとは成長した一人前なら、ワラサは青年期の状態と言えます。ブリとの明らかな違いは、勿論大きさにも現れていますが、身の色の違いが何よりの大きな差と言えます。ブリの身は全体的に脂がのっているため白っぽい色をしていますが、ワラサは脂が乗っていないので赤っぽい色をしています。

ワラサは日本近海に棲む4種のブリ属の一つ

日本近海にいるブリ族は、ブリ、ヒラマサ、カンパチ、ヒレナガカンパチの4種類が生息していて、それぞれ体長が1m~1.5mにもなります。中でもブリとヒラマサはカンパチやヒレナガカンパチと比べ、遊泳型の体形をもっており、これらより沖合に生息しています。

ワラサ料理と捌き方

ワラサの食べ方には大きく分けて3つの方法があります。一つは生で刺身やすしネタや昆布〆にします。焼き物では塩焼きや照り焼き、香草焼きに、そして最後は煮物があります。煮物ではブリ大根やゴボウと合わせて煮つけにする食べ方があります。

ワラサは秋が旬

ワラサが成長したブリの旬は、晩秋方冬が旬とされていますが、ワラサの旬はそれよりも早く晩夏から秋が旬にあたります。ワラサにはブリのように脂はのっていませんが、ブリよりもさっぱりとした味がして、身も赤身で美味しく日本各地で水揚げされるため値段も手頃です。

ワラサの捌き方

ウロコを落とし、続いてエラを切り離し続いてハラワタをエラと一緒に抜き取り、腹腔内をキレイにします。続いて頭を切り落とし、そのご中骨に沿って身を切り離して、刺身にできるように3枚におろしていきます。

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