アマゾンに生息する「プレコ」は水槽を綺麗にするお掃除屋さん|生態や飼育方法をご紹介|

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なかでも小型のミニブッシープレコはアクアリウム初心者にはおすすめです。大型のプレコは大きい水槽が必要で気性が荒く縄張り意識が強いですが、ミニブッシープレコは15cm以下なので小さい水槽で飼えますし温和な性格で縄張り意識もさほど強くないので捕食してくるような大型魚以外とは混泳させることも可能です。

模様が美しいプレコ

中型種でおすすめなのは白い斑点模様が美しく背びれと尾びれに白いアウトラインが入っているオレンジフィンカイザープレコです。見た目は可愛らしいのですが中型種のため大きくなるので要注意です。環境の変化に弱い繊細な体の持ち主なのですが、環境に慣れると大丈夫なようです。大型種ではゴールドエッジマグナムプレコがおすすめです。白い斑点模様はプレコに多い種類ですが名前のとおり各ヒレがゴールドに縁どられています。見た目は美しく観賞用には優れた熱帯魚ですが水質悪化に弱く気性が荒いので飼育するには難易度が高めです。また肉食なので専用の配合餌が必要です。

プレコの選び方

健康なプレコの見分け方

プレコは比較的に体の丈夫な熱帯魚なのですが餌を食べなくなると免疫力が落ちてしまいます。まれに水質悪化に弱い種類もいるので健康なプレコを選ぶのには慎重になりましょう。こちらでは健康なプレコを見分けるポイントを教えます。健康なプレコは食欲旺盛で体がキレイで活き活きしています。よって腹がふっくらしているか、キレイな体をしているか、元気に泳いでいるかを見極めてください。

不健康なプレコには要注意

また、不健康なプレコはご飯を食べられなかったりするのでお腹はへこみ痩せています。痩せているプレコは免疫力も低く病気になりやすいです。泳ぎも弱弱しかったりするので飼ったとしても長生きできるかどうか分かりません。もし、元気かどうか分からなければ店員さんに聞いてみるのも一つの手です。

プレコの飼育方法

プレコを飼うなら知ってほしい基本の飼育方法

プレコは弱酸性の水質を好みます。そのため流木や水質調整剤でプレコに適した水を作る必要があります。酸欠はNGです。酸欠になると食欲不振や体の色が悪くなったりするのでエアレーションは稼動させた方がよいでしょう。ベアタンクで飼育するメリットは汚れが分かりやすいことです。大きくなるプレコはフンもビックリするほどの大きさです。フンを見つけ次第取り除くと水質の悪化を防げるでしょう。

プレコにとって過ごしやすい環境

シェルターや流木などの隠れ家を用意してあげるとストレスを緩和させやすくなります。飼い主さんのお好みで選んであげてください。強い水流を好むことから、ろ過装置は水流を調節できるものが望ましいです。外部フィルターと投げ込み式フィルターなどの併用もおすすめです。水温は20℃以上が適温です。熱帯魚ですが35℃を超えてしまうと危険なので35℃になる前にクーラーなどで水温を調節してあげましょう。

プレコのエサ

プレコは何でも食べる

プレコは苔などの藻類を食べますが水中の木をかじってみたり水草を食害したり、混泳している魚を舐めたりすることがあります。フレーク状のエサを食べるというイメージの熱帯魚ですが、プレコは何でも食べます。例えばタブレット状のエサ、イトメや赤虫です。しかし野菜やフルーツを食べるという話もあります。ただし、フルーツは水槽に入れると水質がアルカリ性に傾いてしまうので与えないようにします。

プレコのエサには注意が必要

基本はタブレット状のエサを与えるのですが、他のエサを与える時はプレコにも好みがあるので要注意です。タブレット状のエサの食いつきが悪くなってしまった時は餓死させないように赤虫やイトメなどのエサをあげます。野菜をあげる時は食べやすいように茹でたり皮をむいてあげます。野菜が浮いてくる場合は流木に刺してあげるとよいです。プレコは夜行性なのでエサを水槽に入れたらそっと電気を消してあげましょう。翌日に様子を見て少しでも食べた跡があれば2日くらいは入れたままで大丈夫です。食べた形跡がなければ水質悪化を防ぐために水槽から出しましょう。プレコの種類によっても草食系と肉食系に別れているのでタブレット状のエサ以外を与える時は見極めが大事です。

プレコの水槽に底砂は必要か

プレコの水槽に底砂を敷くのメリット

プレコは水槽のお掃除屋さんです。水槽についた苔などを食べてくれるので水槽の壁が汚れにくいです。しかし、歯が丈夫な一部の種類はアクリル水槽に傷を付けてしまうこともあるので注意が必要です。プレコの水槽に底砂を敷いている方も居ます。底砂のメリットはガラスに光が反射されるのを防ぐことができます。

プレコの水槽に底砂を敷くデメリット

プレコは夜行性なので光が苦手です。光を浴び続けるとストレスによって体調を崩す可能性が大きいです。しかし底砂にはデメリットもあります。プレコは大型の熱帯魚なのでフンの量も多いのです。プレコのフンは量が多く重いので底砂の下に沈んでしまいます。なのでプロホースで吸い上げても取り切れず水質の悪化につながるのでデメリットが大きいのです。プレコはコケを食べる水槽の掃除屋さんですが、自分でフンの掃除はできませんので飼い主さんが気を配って掃除してあげる必要があります。底砂を敷かない飼い方をするのなら、光の反射を防ぐために日中はカーテンを閉めるなどの対策が必要です。ペットとして飼う時はプレコに優しい環境を作ってあげてはいかがでしょうか。