「シマノ」が売りにしているのは細さです。テンカラ竿にしては細いのではないかとも思わせるその細さの効果は空気抵抗です。細くすることによってなくなった空気抵抗は、振り勝手を良くし、一日振っていられるような軽さを生み出しています。メイルストーンMWがその例です。
「ダイワ」が誇るのはカーボン成形技術です。とくに高密度HVFカーボンは最もパワフルで、粘りも強い素材です。フライフィッシングでよく使われるフライパターンを積極的に取り入れているので、よりゲーム性の高いテンカラ釣りができます。NEOテンカラ 36などがその例です。
釣具の老舗「アルファタックル」
アルファタックルでは、2種類のテンカラ竿を取り扱っており、扱いやすい小継テンカラスタンダード竿と、スタイリッシュなデザインの、用途に合わせて選べる2レングスのテンカラ専用竿があります。どちらもコルク性のグリップになっています。
自社一貫製造「宇崎日新NISSIN」
売りはピンスポットへ打ち込む時の正確さ、また素早いアワセが可能なスペックです。また、グリップには高級吉野ヒノキを使用しており、朽ちにくくなっています。不朽に大変気を使っているブランドです。
有名アウトドアブランド「パタゴニア」
- 出典:パタゴニア
竿尻に、川辺でもセットしやすいラインキーパー付きで、収納バッグは本体と一体型のライン用ホルダー付きになっています。高弾性カーボンを使用しており、プレミアムグレードコルク製ハンドルになっています。
タイプ別おすすめテンカラ竿
次はタイプ別に分けた、おすすめのテンカラ竿についてのご紹介をしていきたいと思います。初心者の方用から上級者の方用、またはどちらの方にも扱える、スタンダードのものまでご紹介していきます。
スタンダードなおすすめ竿
ダイワ(Daiwa) テンカラ竿 RT 06319120 36 釣り竿
長さは3.6m、仕舞寸法は41cmです。操作性に優れているので、初心者から上級者、子供まで扱える品です。軽くてバランスが良く、反発力が強い竿なので、初心者の方の練習用の最初の一本や、いろいろな竿を使ってきたベテランの方でも釣りの幅が広がり楽しめる逸品です。
シマノ ロッド 天平テンカラNB LLS33
長さは3.26mで重さは65gです。シンプルで扱いやすい、やや胴にのる竿です。頑丈で見た目の癖もないので、初心者でも扱えます。フロロのレベルラインと相性がよく、軽くキャストするだけで誰でも簡単に毛バリを飛ばすことができます。
初心者の入門におすすめ竿
魚釣三昧 ロッド 二代目 てんから兄弟 3.3m
長さは3.3mで重さは80g、仕舞寸法は52cmです。しなやかで軽いので時に過酷な渓流、テンカラ初心者の方も扱いやすと思います。お値段は安めですがしかし、ステータスは決して安っぽくなく、秀逸な一本です。
シマノ(SHIMANO) ロッド 渓流 テンカラ ZL 34-38
長さは3.8mで重さは80g、仕舞寸法は70cmです。丈夫で、渓流の広さによって長さを変えられる可変機能が付いています。初期生産分は竿尻のネジが脱落しやすいですが、現行のものは改善されているそうです。
上級者も使うおすすめ竿
ダイワ(Daiwa) NEO テンカラ 36
長さは3.6mで重さは85g、仕舞寸法は48cmです。伝統に裏打ちされたテクニックを基本とし、タックルの進化を受けて、よりシンプルで、より釣れるテンカラのスタイルを確立したのが「レベルラインテンカラ」です。それを魅力とし、テンカラの効率性を重視した逸品です。
個性的なテンカラ竿をご紹介
これまで初心者用や上級者用などの、スタンダードなテンカラ竿を紹介してきましたが、中には個性的であったり、ユニークな特徴を持っていたり、コラボ商品などもあります。それではご紹介していきます。
有名釣師とコラボレーション
ZEROSUM 鬼テンカラ 本流
- 出典:宇崎日新(NISSIN
“テンカラの鬼”と言われる榊原正巳氏完全プロデュースした本流テンカラロッドです。 「まっすぐ飛ぶ、直進性の良さ」、「ぶれない反発力の良さ」、「竿抜けが良い、復元力の良さ」を備えています。そして軽くて疲れないそのスペックは、まさに「鬼」と呼ぶにふさわしい竿です。
伝統がよみがえる竹の和竿
古来の竿は竹でできていました。日本古来から使われてきた竹竿の中には、伝統工芸品のような価値がある竿もあります。竹竿はの特徴は曲がりの耐性も強く、元から穂先に戻るときの反発力、そして竿全体が持つ現状維持の力です。魚を釣るときの感触は断然、竹竿のほうが良いです。
アルファタックル(alpha tackle) ロッド PS孤竹たなご 振出120 59114
長さは1.2mで重さは12g、仕舞寸法は27cmです。こちらは、タナゴ、テナガエビ用の竹デザインカーボン振出短竿です。やや軟調で、重量・バランス・感度も良く、しっかりとした作りの良い竿です。
こだわる人は自作する
テンカラ竿に慣れてきた人は、自分の手やスタイルに合ったテンカラ竿を自作しています。素材も作り方も様々ですので、最初は難しいかもしれませんが、慣れてきたらぜひ自分の竿を作ってみてはどうでしょうか?
渓流で守らなければいけないことは?
渓流釣りでは動きが必要ですから、絶対に守らなければいけないのは、先客が優先だということです。もし先客がいらしたら1kmぐらいは空けたほうが良いと思います。もしくは先客と交渉するというのも手ですが、釣りに集中している場合が多いでしょうからあいさつ程度で済ませるのが無難だと思います。
リュックはどんなのを使う?
当然ながら防水です。リュックのサイドにすぐ取り出せるようにと竿を挿すのもありですが、道中が険しい道の場合、引っかかったりしないように、仕舞寸法がしっかりと入る大きさを選びましょう。
お気に入りのテンカラ竿で川へ行こう!
気になった竿は見つかったでしょうか?ぜひ一本一本吟味して、お気に入りの竿を見つけてください。ただ釣りをしたいときにご注意頂きたいのが、渓流釣りが出来る河川の多くは、地域の漁協組合によって管理されています。
気持ちよく釣りをするために、お近くの渓流、また行ってみたい渓流などで釣りをするときには、「遊漁券」と呼ばれるチケットが必要な場合がありますので、釣りに行かれる前には事前にチェックするようにしてください。