ベイトリールとは
ベイトリールとは、ルアーを使ったゲームフィッシング用のリールで、手返しが良く、スピーディにルアーをキャスティングすることができます。ここでは、スピニングリールとの使い分けも含め説明いたします。
ベイトリールは数あるリールの一種
リールの種類は大きく分けるとベイトリールとスピニングリールの2種類があります。正式名称はベイトキャスティングリールといって、その名の通りルアーなどのキャスティングに適していて、手に持ちやすいスタイリッシュなデザインが特徴です。
また、バスフィッシング用に淡水にだけ使えるタイプと、シーバスにも使える海水両用があります。淡水用でシーバスに使うと、リール内部が海水で錆びてしまう恐れがあるので、リールを購入する前に確認することが重要になります。
ベイトリールとスピニングリールの違い
このリールがスピニングリールと違う点、それは対象ルアーのサイズ、適正のラインの太さ、スプールの向きです。スピニングの場合は、対象のルアーが軽量で、細めのラインを使います。スプールの向きも縦向きで、ベールを開くとラインがフリーに放出されます。
ベイトリールは、大きくて重さのあるルアーを投げることができ、太くて強度があるラインを使用することができます。スプールの向きは横向きで、クラッチレバーを押すとラインが放出されます。両リールとも、得意分野が違うということになります。
ベイトリールの魅力
重たいルアーをキャストできる強さ、手に持ちやすい形状なので、片手でも簡単に攻めることができる使い勝手の良さ、テンポ良く使える手返しの良さが魅力です。ここでは、このリールの優れた点を紹介いたします。
ベイトリールの魅力①パワーが強い
このリールはパワーがあるので、ランカーサイズ(50cm)を超えるデカバス攻略に必要不可欠です。また、太いラインを巻けば、ラバージグでストラクチャー(障害物)だらけの深いボトムを安心して攻めることができます。
ベイトリールの魅力②片手で使用できる
パーミング(手にフィット)しやすいので、片手で使用することができます。例えばメタルジグや、重たいシンカーを使ったワームなどをシャクる縦の釣りの時に片手で操作することで、釣りに集中することができます。
ベイトリールの魅力③手返しがいい
とにかく片手でパーミングしやすいので、連続でルアーをキャストしやすいのが特徴です。これは、主にボートを使用する際に効果的で、例えば岸際をボートでゆっくり進みながらテキサスリグをピッチングするときになど、片手で撃てることで数多くキャストすることができるのです。
ベイトリールの使い方の6つのポイントを解説!
魅力がたくさんあるリールですが、スピニングリールと比べると操作がやや難しく、誤った方法で扱うとトラブルにも繋がるので、ここからは初めての人にもわかりやすく、使い方の6つポイントをあげて解説していきます。
ベイトリールの使い方のポイント①部位の名称
スピニングリールより操作に使うパーツが多く、初めて使う人は戸惑うかもしれません。操作方法の前に、ここでは各部位の名称をはじめ、それが釣りにどのような働きをしているのかを説明いたします。
ハンドル
形状はダブルハンドルが基本です。右利きの人は右向き、左利きの人は左向きのハンドルを使いますが、これはキャスティングする際に、重心のバランスの関係で、ハンドルが上に向くほうが安定するので、コントロールしやすくなるのです。
メカニカルブレーキ
ツマミでスプールの回転を抑制するメインブレーキです。ブレーキを強くするとバックラッシュの発生は抑えられますが飛距離が出ません。逆に解放状態にするとライントラブルのリスクが高まります。また、強く締めすぎると破損する恐れがあるので気をつけましょう。
スプール
ラインが巻いてある軸です。一番動力が大きい箇所で、スプールの回転が悪かったり、がたつきがある場合は、思うような釣りができません。また、部位の中でも重さがあるので、肉抜きされたカスタムパーツなどに付け替えて軽量化するアングラーもいます。
クラッチレバー
ルアーを投げる時に、親指でカチッと音がなるまで押さえると、スプールがフリーになり、ラインが放出されます。ハンドルを回すとロックされて巻くことができます。昔は、ボディの後方側面に配置されていましたが、片手で使いやすい親指で押さえる位置が主流になりました。
レベルワインダー
ラインを巻き取る際に、均等に巻き取れるように左右に動きます。レベルワインダーが壊れて精度が低くなると、スプールにラインが偏って巻かれてしまい、飛距離が出なかったり、バックラッシュの原因にもなってしまいます。
ブレーキダイヤル
メカニカルブレーキとは違う種類のブレーキを調整するダイヤルです。何段階かブレーキの効きがあり、1から10の数値になっているものも多く、数値が高いほどブレーキが最大に効き、低いほど効いていない状態で、0やFreeの場合はブレーキが全くかかっていない状態です。
ベイトリールの使い方のポイント②注意点
このリールは、ベイトロッドに取り付けて使用します。スピニングロッドにも取り付けることは可能ですが、様々な問題があります。ここでは、なぜ専用のロッドでないといけないのか、その理由を説明いたします。
ベイトリールにはベイトロッドを使用する
すべてのロッドはリールとのタックルバランスを考えて作られています。スピニングロッドにベイトリールを取り付けて使用すると、バランスが崩れてキャスティング時に手元からすっぽ抜けてしまうこともあります。
ベイトロッドの特徴は突起
ガイドはリールを取り付ける方向についているので、ベイトロッドは上向き突起しています。また、リールシートにトリガーがついているので、人差し指で引っ掛けることで、すっぽ抜けを抑制します。
ベイトリールの使い方のポイント③バックラッシュについて
このリールで多いライントラブルといえばバックラッシュです。この現象はスプールから放出されるラインの量より、スプールの回転のほうが速くなることで発生する現象です。ここでは、バックラッシュについて詳しく解説いたします。