イトヨリダイの生態・特徴
イトヨリダイの生態
イトヨリダイは海水魚で主に海底の砂泥地で生活しています。肉食性なので小魚やエビやカニを食べています。一番の好物はエビです。5月~8月の春から初秋が産卵期で海中に卵を産みます。卵はどこかに産み付けるのではなく海中でひとつひとつ浮遊しています。卵は23℃の中だと28時間位で孵化します。成長するにつれて海底で回遊するようになります。
イトヨリダイの特徴
イトヨリダイはピンクのような色をしています。そして1番の特徴はそのピンクに映える黄色のラインが6本走っています。そして尾びれが糸のように長く、泳いでいる姿は舞を舞っているようにも例えられます。熱帯魚のような綺麗な見た目をしていて、体長は40~50cm位に成長します。
イトヨリダイの名前の由来
なぜイトヨリダイという名前なのかは見た目でよくわかります。漢字で書くとよくわかるのですが糸撚魚、糸綟魚、糸縒魚、金線魚、金糸魚、紅古魚とその他様々な漢字で表されます。長い尾びれが糸のよう、金糸のように見えることから付けられています。なので名前には「糸」や「金」の文字がよく使われます。
イトヨリダイと似ている魚
イトヨリダイに見た目が似ているソコイトヨリという魚がいます。イトヨリダイとの違いは黄色のラインが3本と少なく腹部分が黄色くなっています。馴れないうちはどっちがイトヨリダイなのかソコイトヨリなのかの区別がつきにくいです。イトヨリダイより水深が深いところに生息していますが、一緒に釣り上げることがあります。
イトヨリダイの生息地・分布
イトヨリダイはどこにいるの?
イトヨリダイは主に琉球列島以外の東シナ海、南太平洋、南日本海、南シナ海に生息しています。東南アジアやオーストラリアでもたまに目撃されていて、深さ40~200mの砂泥底に生息しています。たまにですが浅い場所でも見かけられます。
イトヨリダイの実は
イトヨリダイは鯛じゃない
名前と見た目で騙されがちなのですが鯛じゃないんです。スズキ目スズキ亜目イトヨリダイ科イトヨリダイ属になります。なのでイトヨリダイはスズキの仲間だったのです。イトヨリダイ独自の科属があり、その仲間はソコイトヨリ、モモイトヨリ、ニホンイトヨリの3種です。
イトヨリダイの旬・時間帯
イトヨリダイの旬な時期
イトヨリダイの旬な時期は9月~2月あたりです。一年中市場には出回ってはいますが5月~8月が産卵期になるからです。卵がある方が美味しい魚もいますが、イトヨリダイは産卵期は味が落ちるためはずす方が美味しいです。
イトヨリダイが釣れる時間帯
イトヨリダイは年中釣ることができます。その中で4月~6月、9月~11月が釣りをするにはベストな時です。真夏の水温が高い時期はなかなか釣り上がることがありません。よく釣れる時間帯は特になく日中でも夜中でも釣ることができます。なので狙っている魚が違う場合でもよく釣れる場合があります。
イトヨリダイの値段
いくらで取引されてるの?
イトヨリダイは祝い魚としても扱われる高級魚です。一匹およそ1000円~売られています。大きくなればなるほど高値になり、5000円ほどまで値上がります。年中取引はされているもののスーパーマーケット等ではなかにお目にかかることがありません。ほとんどが料理店へと卸されています。
イトヨリダイの釣り方
海底までの深さを把握しよう
イトヨリダイが生息しているのは深さ40m~の海底です。たまにそれより浅い場所で釣れる場合もありますが基本は海底を回遊しています。メーターの付いているリール等で深さを把握して釣りをしましょう。水深がよく変わる場合はこまめに対処しなければいけません。
竿をあまり動かさない
オモリを海底まで落とします。そこから1mほど引き上げてアタリを待ちます。基本的には竿はあまり動かさず、たまに上下に揺らす程度で大丈夫です。イトヨリダイと同じ位の水深にアマダイも生息しているので、アマダイの方がよく釣り上げることもあります。
イトヨリダイ釣りおすすめタックル
おすすめのロッド
アマダイ釣りやホウボウ釣りで使用する2m位のライトゲーム用に使われるロッドをおすすめします。先調子~銅調子のロッドがよく使われています。専用のロッドもありますが流用のきくロッドをお勧めします。
おすすめのリール
イトヨリダイ釣りは投げることはしません。なので小型の両軸リールでラインを200mは巻けるリールが必要です。メーターの付いているものだと水深が図れるのでおすすめです。メーターの付いた電動リールが一番おすすめです。
おすすめのライン
イトヨリダイ釣りにはPEライン1~2号がおすすめです。なかなかイトヨリダイだけを釣ることは難しいので、イトヨリダイ以外に釣れる魚によって変えるのがいいです。1.5号か2号を使用している人が多いです。