マゴチの締め方をご紹介!美味しく持ち帰る為の手順や必要な道具も!

魚は血液や内臓から腐敗するため、鮮度を保つには血抜きが必要です。また血抜きをしないと、血液が身に流れ込むことで、生臭くなってしまいます。

マゴチの血抜きの方法

動画は脳締め→神経締め→血抜きをしていますが、ここでは脳締め→血抜きを説明します。まず最初に、脳締め(脊髄を壊すことで瞬殺すること)をします。次に背骨の腹側に沿って通る動脈から血液を出すために、エラ膜と尾を切ります。

さらに海水につけることで血を抜くだけでなく、マゴチの体温を下げ、鮮度を保ちます。作業をする際は背ビレや腹ビレのトゲに注意し、軍手を着用しましょう。詳しい方法は以下の通りです。

脳締めをする

マゴチの頭部にハの字をした骨があり、そのハの字の上部にアイスピックなどで穴を開けます。すると脳が破壊され、マゴチの動きが大人しくなります。そうすることで、血抜きの作業がしやすくなります。また脳締めの後しばらくの間、心臓は動いており、停止する前に完全に血抜きを行うことがポイントです。

エラ膜と尾を切る

まず両側のエラ膜を切断します。エラ膜は分かりにくいですが、エラ蓋をめくり腹部側から背骨に向かって、一番太い動脈を切ります。そうすることで血液を放流する出口を作り、効率よく血抜きを行います。次に腹部側を表にし、尾に切り込みを入れ、動脈を切断します。このようにエラ膜と尾を切ることで、血液が流れる出入り口を作ります。

海水につける

バケツに入れた海水につけて血液を放流します。つける時間の目安はマゴチを持ち上げ、体から血液が混じった水滴が落ちなければ良いです。充分に血抜きができている証拠です。血抜き後、魚体の体温は上がるため海水で冷やす必要があります。かといって、氷水などで冷やすと身が硬くなるので海水くらいの温度がちょうど良いです。

マゴチの締め方②神経締め

神経締めは腐敗を遅らせる

魚は息を途絶えると、身が硬化し始めます。硬化した後しばらくすると軟化し、腐敗が進行します。神経締めをすることで硬化と軟化を遅らせ、鮮度をより長く保つことができます。

マゴチの神経締めの方法

マゴチの頭部から尾にかけて、背骨に沿って神経が通っています。その神経に針金を通すことで締めていきます。神経締めがうまくいけば、体の色が変化します。詳しくは以下の通りです。

アイスピックを刺す

頭部にあるハの字の上部にアイスピックで2mmほどの穴を開けます(脳締めと同様)。

針金を通す

背骨に沿って神経が通っているので、開けた穴から神経に針金を通します。力任せに通していくのではなく、魚がビクンと反応するところを探りながら通していきます。針金の太さが神経に対して細すぎると充分に神経破壊できず、太すぎると上手く入らないので、マゴチに合った針金を使いましょう。針金については、この後ご紹介します。

マゴチを締めるのに必要な道具をご紹介!

これまでご紹介したマゴチを締めるのに最低限必要な道具が「水汲みバケツ」、「アイスピック」、「神経締めの針金」の3アイテムです。これから魚釣りを始める方、必見です。それぞれのアイテムの特徴をご紹介するので、自分に合ったものを見つけていきましょう。

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