ロッドで修理が必要になる箇所
ロッドで修理が必要になる個所はその時々のシチュエーションであるかと思いますが、修理が必要になる頻度として多いのが、ティップ、バット、ガイドが挙げられます。それらがどのようなケースで発生しやすいのか様々な例をもとにご紹介します。
ティップ
ティップ部分はロッドの破損トラブルの中で最も多い部分です。その中でも一番多いのが地面に置いていて気づかずに踏んでしまうケースです。その次は地面に置いたときに入った傷が原因で、魚とのやり取り中に折れるケースです。もう一つは手元でエサを付けたり、仕掛けを作り直す際にラインを破断強度を超える力で引っ張てしまうケースです。
バット
ロッドのグリップ近くの太い部分をバットといいます。ロッドを岩に立てかけたりする際に太いのでよく設置する場所になってしまい、傷が付きやすい箇所になります。そんな傷がついていくうちにふとした時に折れてしまうことがあります。
ガイド
ガイドの破損事例として多いのもやはり地面において踏んでしまうケースは多いです。また、夏場に車に置きっぱなしにしていて高温状態に長時間おいているとガイドをコーティングしているエポキシが溶けてしまいガイドが外れてしまうケースやエポキシが劣化してしまい魚とのファイト中にガイドが飛んでしまうケースがあります。
ガイドの種類
一言にガイドといっても、フットなどの素材の違いやガイドリング自体の素材の違い、またはそれらの組み合わせの違いで性質が異なったものとなります。それらについてご紹介をさせていただきます。
フットの材質
ガイドのフット部分などに使用されている材質は安いものではプラスティックのものもあります。次に安いのはステンレス素材で、最高級で重量も非常に軽いのはチタン素材が使用されたものになります。振り出しようですとカーボンやカーボンチタン素材のものもあります。
リングの種類
ロッドに標準装備されているのはSICリングのものが一般的になってきました。SIC意外だと最近は見かけなくなてきたゴールドサーメットリング、ルビーリングといったものもあります。現在のおすすめはトルザイトリングです。硬度の高い素材で従来のリングより薄く作られており、軽量なロッドを実現してくれるリングになります。
ロッドを修理するメリットとデメリット
ロッドを修理するか否か、迷うこともあります。値段面でいうと新品を購入したほうが安上がりのこともあります。それらのメリットデメリットについて、どのようなものがあるかご紹介させていただきます。
メリット
ロッドを修理して使うメリットとしていくつかあげられます。一つはロッドに愛着があり手放したくないケースです。次は自分で修理することができ、修理する道具も持たれている方であれば購入するよりも修理をしたほうが間違いなく安く済むケースが増えます。
デメリット
修理をした箇所は破損前よりも弱くなっていることも多いので、再度、同じ個所を破損してしまうことも多いです。また、場合によっては修理費のほうが高くついてしまい、新品を買ったほうがいい場合もあります。自分で修理するにも知識や道具がないと実際には難しいので不可能です。
折れたロッドを修理する手段①依頼
折れたロッドを修理に出す際には、メーカーで修理してもらう場合やロッドを購入した釣具店に持ち込み、その場で修理していただく場合もあります。また、費用の目安もどのぐらいになるかをご説明します。
メーカーや釣具店に持ち込み
ダイワ、シマノは修理を直接対応はしていないようです。販売店へ持ち込みそちらの販売店からメーカーに修理を依頼し、修復したものが戻ってくるという形です。また、持ち込み先の販売店が修理の技術を持っている場合には「ポッキリ」折れていても折れた個所がわからないぐらいしっかりと修復してくれます。
平均修理費用
トップガイドが取れただけであればパーツ費用だけで販売店で修理してくれるところが大半です。しかしポッキリとブランクスを折った場合は約8,000円~約15,000円が相場となります。また、トップガイド以外の交換はパーツ費用抜きでシングルフットだと約1,500円~が相場で、ダブルフットですと約2,500円~が相場になります。
大手メーカーのロッド修理の保証
ロッドにはメーカーからの保証が大抵の場合にはついております。しかし、いざ破損した際には各メーカーによって色々な条件が提示されています。そのいざに備えて、各メーカーの条件面についてをご紹介いたしますのでこの機会に確認されることをおすすめします。
シマノの場合
シマノの保証有効期間は購入から1年になります。また、保証書には必ず販売店に購入日や販売店名の押印が必要です。もし、押印がない場合は購入店や購入日がわかるレシートの写しでも問題ないです。購入した際には念のため保証書を確認して購入店で印を押してもらっておくほうが間違いはありません。
ダイワの場合
免責保証書の使用回数は1枚につき1箇所・1回限りです。また、以下の内容を満たしていることが条件となります。どのような条件があり、その条件をしっかりと満たしていることを確認することが重要です。こちらも購入店でしっかりと印を押してもらっておくようにしておくことをおすすめします。
- 1. お買い上げ日から1年以内であること
- 2. 取扱説明書の記載通りに、適切に扱った上で破損が生じたこと
- 3. 免責保証書と破損した現品の両方を紛失せずに保持していること
- 4. 保証書の記入が適切であること
- 5. 日本国内であること
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折れたロッドを修理する手段②自主
自分で修理を行う際には気を付けておきたいポイントがあります。また、メリット・デメリットについてもやはり存在いたします。それらもしっかりと頭の中に入れて自分で修理を始めるようにしたほうが賢明です。
自分で修理するメリットとデメリット
自分で修理するメリットは店舗などへ修理に出すより早く、安くで修理が可能ということです。デメリットは、修理方法がわからなかったり、修理が甘かったりする恐れがあるので、ロッドを再度、折ってしまう可能性があります。また、保証が当初は効いたはずなのに自分で修理することにより保証対象外になるケースもあります。
自分で修理した場合の費用
普段から修理をされない方は初期費用がすごくかかってしまいます。修理箇所にもよりますが、ガイドであればフィニッシングモーターが必要になったりしますのでスレッド、エポキシ、筆などを揃えると考えると10,000円以上はかかってしまう恐れがあり、新しいロッドを購入したほうが最善のような場合もあります。
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自分で修理する場合に揃えたいもの
自分でロッドを修理する際には、破損した部分にもよりますが、様々な道具やパーツが必要となります。そろえておくと便利な修理グッツも今ではたくさん売られております。今回は最低限あると便利な道具やパーツをご紹介させていただきます。
フィニッシングモーター
フィニッシングモーターとはガイドを巻きつけているスレッドを固めるためのエポキシを塗った際に、液だれしないようにロッドを回転し続けてくれる機会になります。ガイドの装着には必要不可欠なものになりますので絶対にご用意しておくことをおすすめいたします。
ロッドの修理をしたことがなかったり、技術に自信がない方はロッドの修理やビルディング技術の勉強をしてから、自分の竿の修理に取り組むことをおすすめします。知識を習得して修理をするか否かで、仕上がりが大きく変わってくることは間違いないです。もしかしたら隠れていたあなたのロッドビルディングの才能が開花するかもしれないです。
ガイド
ガイドはセット売りもありますが、バラでも販売しております。破損してしまったり、破損し、紛失してしまってもその対象個所のパーツのみを購入すれば問題ありません。サイズなどが不明な場合は釣具店に持ち込めば確認をしてくれます。
スレッド
ガイドのフット部分をブランクスに固定するために使用します。また、飾り巻きなどのロッドを装飾したい時にも沢山の色を使用して巻き上げる為に使用する糸になります。裁縫用の糸やミシン糸などはコーティング時に色が透けたりしますので使用しないようにしてください。
カッターナイフとやすり
デザインカッターはスレッドを巻き終えた後の飛び出した部分をカットしたり破損部分の細かい箇所をきれいに整えたりする際に、細かな作業が可能で持っていると非常に便利なカッターになります。