シュロの木は利用価値大!その活用方法や縁起が悪いという噂の真相まで解説!

南国ムード漂うヤシ科の木であるシュロは、一部の間では縁起が悪い木、見た目が悪い木と嫌われていますが、その理由を示した上で、むしろ、シュロの木は好んで植えられたり、多くのものに利用される価値ある木であることを詳しく紹介します。

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自然が大好きで、多くの人にアウトドア系の遊びや楽しさを伝えることができたら嬉しいです。

シュロとはどんな木?

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シュロの木と聞いてどの様な木を思い浮かべるでしょう。ヤシの木と似た様なイメージがありますが、熱帯のエリアが原産ではなく東南アジアが原産とみられています。

棕櫚はとても大きく成長し、葉っぱや繊維、幹などを使ってさまざまなアイテムに活用する事が出来ます。

シュロはヤシ科ヤシ属の樹木

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ヤシ科ヤシ属の木で、幹の部分には繊維がびっしりと覆っており、剪定する時はとても邪魔になってしまい問題も多い木ですが、同じ様なモノの中では耐寒性もあり、東北地方や北海道でも地熱を利用して栽培する事ができます。

主にワジュロ・トウジュロの2種類

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種類は大きく分けて「和棕櫚(ワジュロ)」「唐棕櫚(トウジュロ)」の二つです。

和棕櫚と唐棕櫚を掛け合わせて作るモノを「合い棕櫚(アイジュロ)」と言い、人が植えていない場所に生えている棕櫚が「野良棕櫚(ノラジュロ)」です。自治体によっては、野良棕櫚を外観保護のために排除する動きもあります。

シュロの木の特徴

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小さくても、地中深く広く根を張って成長していく棕櫚。特徴にはどのようなものがあるのでしょうか。

花や幹、皮、実、葉っぱ、日本のどの様な場所でもたくましく成長していく棕櫚について知識を深めましょう。

シュロの花の特徴

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淡い黄色の粒粒とした塊のひとつが花で、たくさん集まって稲穂のように垂れ下がっています。

株によって雄雌がわかれていますので、実をつける方が雌、付けない方が雄です。棕櫚の花を題材にした俳句も読まれています。

シュロの皮の特徴

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幹に巻き付いている皮の部分は繊維状になっていてとても丈夫です。一般的な皮とは全く違った巻き付き方をしています。

「棕櫚皮(しゅろかわ)」と呼ばれ、繊維部分を活用したアイテムは数多くあります。

シュロの実の特徴

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実の部分は「棕櫚実(しゅろじつ)」と言い、花が終わると緑の実がなりますが、完熟してくるとブルーベリーの様な青紫に変化して行きます。

実を直接食べる事は出来ませんが、アントシアニンが多く、乾燥させれば漢方薬として用いられています。

シュロの幹の特徴

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幹の部分は枝分かれせずに、どこまでも真っすぐに伸びていきます。繊維状の皮が巻き付き、耐寒性だけではなく耐火性も高いモノで、硬くて丈夫な幹はチェーンソーでは切断する事が難しいと言われています。

シュロの葉の特徴

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ヤシとは違い、熊手の様な扇状の形が特長です。頑丈で、しなやかさも在り、籠や箒の様な民芸品に利用される事も知られています。

和棕櫚と唐棕櫚で若干葉の長さが違う為、形の違いで見分ける事が出来ます。

シュロチクはシュロとは違う木

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棕櫚と似たような名前と姿をしていますが、全く違う木です。シュロチクとは「棕櫚竹」と書きます。

どの様な違いがあるのか詳しくご紹介しますので、特徴を知って間違えないように注意しましょう。

シュロチクはヤシ科カンノチク属の樹木

棕櫚竹は中国生まれで、「竹」と言う名前がついていますが、実はヤシ科です。

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