船釣りとは?
船釣りとは?
船釣りとは、その名の通り『船に乗って沖で釣りをする』ということです。堤防や磯などでの釣りとは違い、より多くの魚や大物がいる沖に出て釣りをするので、より多くの成果が出る可能性があります。
また、海と一概に言っても、広大な海には、場所・時期によって、もちろん釣れる魚は変わります。ハゼなどを狙うなら浅場である近海で、カンバチなど大物の魚種を狙うなら遠征釣りをしたりと様々です。
船釣り用の船とは?
海に釣りに行く人の為に、釣り人を乗せる『遊漁船』という船があります。この遊漁船は、見ず知らずの方たちと一緒に釣りに行く『乗り合い漁船』と、仲間内で船一隻を貸し切る『仕立漁船』があります。それぞれについて、ご説明します。
①乗り合い漁船
乗り合い漁船は、狙う魚種と出航日時が決められており、当日船場に希望釣り人が集合し出航するというスタイルです。乗船人数が決まっている為、予約が必須の船宿もありますが、予約なしでも乗船出来る船宿もありますので、確認してみて下さい。ただし、最低人数が集まらないと出航しないという事もあるので、注意して下さいね。
②仕立漁船
仕立漁船は、仲間内で船を貸切るスタイルです。釣り人である、自分たちで狙う魚種を選ぶことが可能です。また、スポット変更など柔軟に対応してもらえる事が多いです。子ども連れのファミリーや仲間内で和気あいあいと楽しい時間を過ごしたい方にオススメです。
船釣りに掛かる料金
①船代
乗り合い漁船・仕立漁船、どちらも漁船の大きさ、ターゲットの魚、時間帯によって様々なプランがあります。乗船人数には上限があり、価格もピンキリなのですが、乗り合い漁船は、大人一人あたり7000円~1万3000円程が相場になっています。仕立漁船は、一隻につき約2万円~数十万円程度とピンキリです。
また、女性料金・子供料金や、平日限定などのお得な価格設定を設けているところも結構あります。まずは、何を釣りたいのか、どこで釣れるのか、何人で行くのか、これらを決めてから条件に合う漁船を調べてみて下さいね。
②仕掛け・エサ代
こちらも狙う魚によって、仕掛けの種類もエサも違ってきます。なので、一概には言えませんが、安くても2000円前後はみておきましょう。また、船は一度出航してしまうと、買い足しが出来ないので多めに用意しておけば安心でしょう。ちなみに、漁船によっては、用意されているところもあるので確認しましょう。
オススメの時期(シーズン)・時間帯
①オススメの時期(シーズン)
船釣りは海域によって様々な魚種が釣れます。それぞれ産卵時期などが違う為、このシーズン!というのはありませんが、秋が一番狙える魚種が多いです。しかし、海水温によっても影響がありますので、釣りたい魚が、いつどこで釣れやすいのかを調べてみましょう。年中、様々な魚種を釣ることが出来るのも、船釣り好きには最高の楽しみですね。
②オススメの時間帯
先述しましたが、船釣りでは様々な魚種が釣ることが出来ます。狙う魚種によって日中が釣れやすかったり、日の変化時、いわゆる早朝や日没時間帯に釣れやすいもの、光によって海面付近に現れる習性があるものは、海面を照らせる夜中に釣れやすかったりと様々です。狙う魚には、どんな習性があり、どの時間帯に釣れやすいのか調べてみましょう。
オススメの釣り場(スポット)
日本全国、様々な場所にオススメの釣り場があります。その中から一部をご紹介させていただきます。兵庫県の淡路島から南に4.6km先に浮かぶ島、沼島(ぬしま)には、マダイ・キス・カレイ・カサゴ・アジ・ハマチ・クロダイ・シーバス・タチウオ・アオリイカなど魚種が豊富なのでオススメです。ぜひ、一度行ってみてはいかがですか。
天草(熊本県)は、東シナ海・有明海・八代海に囲まれていて、タイ・アコウ・カサゴ・ヒラメ・タチウオ・コチ・アカハタなど豊富な魚種が釣れるので、船釣り初心者の方もファミリー層の方も楽しめます。70cm越えのマダイが釣れることもありますよ。
船釣りで狙える魚
船釣りでは、様々な魚種が釣れます。と、お伝えしてきました。その中から一部ではありますが、シーズン毎に人気の魚種をご紹介します。まだまだ、たくさんありますので、その他の魚種については調べてみて下さいね。
①春に狙える魚
産卵時期を迎え浅瀬にくるのが、『マダイ』。その他にも、アオリイカ・メバル・スズキ・サワラ・カレイ・アジなどがいます。回遊魚では、寒い冬から目覚め活発になり始めるカツオやハマチも少しずつ見られるようになります。
②夏に狙える魚
夏は海水温が上昇するので、高水温に強い魚が活性するシーズンです。暖かい海流である黒潮に乗ってくる『初鰹』が有名どころでしょう。その他には、タコ・キス・イサキ・シイラ・マゴチなどがいます。
③秋に狙える魚
越冬前に荒食いをする時期で多くの魚が活性します。いわゆる、狙える魚が多くなるシーズンです。マグロ・ブリ・ハマチ・タチウオ・サバ・スズキ・アオリイカ・シーバス・ワラサ・マダイ・アジなどがいます。
④冬に狙える魚
水温が下がり、多くの魚は活性が落ちるのですが、低水温に強い魚種や深魚が狙い目のシーズンとなります。メバル・カレイ・ヒラメ・サバ・イワシ・オニカサゴ・カワハギ・ジンドウイカなどがいます。
船釣りでの釣り方
胴付き釣り
船釣りの基本的な釣り方は、胴付き釣りです。幹糸から短めの枝に針が5~6本あり網かごをつけ、一番下部にウエイト(重り)がついた仕掛けを、釣り座の真下に落として、獲物が来るのを待つという釣り方です。枝の部分が長いと絡みやすくなるので、短い方がオススメです。また、仕掛けが絡んでしまうので、必ずウエイトから沈めて下さい。
サビキ釣り
サビキ釣りは、ほとんど胴付き釣りと同じですが、枝の部分が胴付きより短いのが特徴です。また、針にハゲ皮やサバ皮などを付けることが多いです。サビキ釣りも、必ずウエイトから沈めるようにしましょう。
釣り方は、胴付き釣りもサビキ釣りも、ウエイトを底まで沈め、ロッドを上下にしゃくり網かごに入れたエサを撒き、魚が来るのを待ちます。しばらくアタリがない時は、仕掛けを巻き上げエサの有無を確認しましょう。これを繰り返すだけです。
船釣りにオススメなタックル
ロッド(竿)
ロッドを10等分した時に獲物が掛かった際、穂先から3等分目ほどのあたりから曲がる『七三調子』、穂先が柔らかく、魚が掛かっても穂先あたりだけが曲がる『先調子』、真ん中から曲がりアタリの衝撃を吸収し仕掛けが切れにくい『胴調子』という3つのタイプに分かれます。『ムーチングロッド』と表記されている物は柔らかいのでオススメです。
七三調子は標準的な調子で、先調子はカワハギ・ヒラメ・チヌ釣りなどにオススメ、胴調子は青物・タイ釣りなどにオススメです。胴調子が、一番しなりが良く小物から大物まで釣りやすく、扱いやすいのでオススメです。また、ロッドは長さも選べますので、ご自身に合った扱いやすい長さを選びましょう。
ウエイト(重り)
仕掛けの一番下部のところにウエイトをつけるのですが、ウエイトには、30号・50号・80号などあります。数字が小さいほど軽くなります。何を狙うかによりますが、50号~100号あたりだとハマチなどの青物も狙えるのでオススメです。
リール
リールには、手動リールと電動リールがあります。水深が100mあたりになると手動リールでは、巻きが大変になる為、電動リールを選ぶのが無難でしょう。また、船釣りで大物狙いの場合も、引きが強く長期戦になる事もある為、電動リールをオススメします。アジなど小物の場合や、近海での場合は、手動リールでも問題ありません。